日々草子 新妻の聖夜
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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新妻の聖夜






「ジングルベール、ジングルベール…よし、完成!」
クリスマスツリーの飾り付けを終え、琴子は手を叩いた。ツリーといっても、1DKの部屋に飾るものなのでささやかなものであるが、でも直樹と二人で選んだ物なので満足している。



『クリスマスのご予定は?』
『サンタの衣装をこっそりと用意しているので、それを着て彼を驚かせます!』

テレビからの声に、琴子は振り返る。

『理想のクリスマスは?』
『彼女がサンタの格好をして、“プレゼントはあたし”と言ってくれることかな?』

「サンタの格好…?」
テレビにずいずいと近寄り、食い入るように琴子は画面を見た。
恐らく、テレビ局が似たようなコメントを編集したのだろうが、琴子の目には日本のカップルが全てサンタコスチュームを楽しむかのように映った。

「やだ、ツリーと御馳走に夢中になって、確認してなかった!」
琴子は慌てて愛読書『良き妻となるために』『続・良き妻となるために』のページを繰った。が、どこにもそんなことは載っていない(当たり前である)。
「こっちかな?」
そして琴子は最近直樹が、これまた神保町のいまにもつぶれそうな古本屋にて見つけてきてくれた『さらに良き妻となるために』(初版・昭和元年)を出して来た。

「あ、あった!これかな?」
そこには、『…二人の生活が慣れてきたとき、夫をときめかせることも必要。』とあった。
「確かに、一緒に暮らし始めて結構経ったし…新婚に甘えてときめきを忘れてはだめよね。」
『さらに良き妻となるために』を持ち、うんうんと頷く琴子。

「あら?入江くんのハンカチが落っこちてる。」
その時、ベランダに干していた直樹のハンカチが落ちていることに気がつき、琴子は急いでベランダに出た。
開けた瞬間、置いた本のページがパラパラと捲られた…。

「やれやれ、汚れちゃうとこだった。さ、続きをと。」
戻ってきた琴子は、何の疑いもせずに本を真剣に読み始める。

「“…ももは一番喜ばれる部分です。口をつけてもらうためには…”。」
ページが変わっていることに気がつかず、琴子は続きだと信じ込んでいる。
「もも…。ももって…これ?」
琴子は自分の太ももを見つめた。
「成程!サンタの格好をして、旦那様に太ももにキスをしてもらうのが日本の正しいクリスマスなのね!」

完全に間違えている琴子は、そうはしていられないと財布を手に家を飛び出した ――。



「ただい…。」
「メリークリスマス!!」
帰った直樹は、琴子の大声とクラッカーの音に迎えられた。

「…やっぱり準備していたか。」
クラッカーの中身を頭から垂らしながら、直樹は琴子の格好を見てギョッとなった。
「な、何だ?」
「あ!チキンだ!CMでやっているのと同じ!」
直樹の問いかけには答えず、琴子は直樹の手にしているチキンを見つけ歓声を上げる。手を伸ばそうとする琴子から、サッと直樹はチキンを高く掲げた。
「その前に!その格好の説明をしろ!」
「んもう、入江くんたら!」
ムフフと琴子は笑いながら、直樹を睨む。
「…今日は何の日?」
「キリストが生まれる前の日。」
「違うでしょ!素直にクリスマスイブって言ってよ!」
わざとらしい嫌味に、琴子は頬を膨らませる。
「で、その格好か。」
「そうよ!」
赤い帽子、赤い上着、そして赤いミニスカートとまあ、よくぞここまで揃えたと言わんばかりの琴子は胸を張った。

「どう?完璧な日本の妻でしょ?」
「日本の妻?」
その格好と日本の妻のどこが関係あるのかと直樹は首を傾げつつ、それ以上つっこむこともしなかった。
―― また、あのくだらない本を見て何か勘違いしてるんだろう。



「…入江くん。」
ケーキ、チキンを食べ終わった琴子は、珍しく流し目を送ってよこした。
「何だよ?」
「…。」
琴子はポッと頬を染めながら…スカートをチラリ、チラリとめくってみせる。
「何だ…?」
「もう…またとぼけちゃって。」
チラリ、チラリとスカートをめくりながら、琴子は直樹をじっと見つめた。

「クリスマスは…妻の太ももにキスをするのが日本のならわしなんでしょ?」
「はあ!?」
一体、トンブリ王国には日本のどんな情報が伝わっているのか。いや、あの変な本でまた何かを勘違いしているのか。

「あ、大丈夫。ちゃんときれいに洗っておいたから。」
驚いて動けずにいることを、太ももが綺麗かどうかが気になって動けないのだろうと思った琴子は、ちゃんと説明をする。

「さ、どうぞ、どうぞ。」
「…。」
相変わらずのとんちんかんぶりに驚いていた直樹だったが、その白い太ももは魅惑的であった。いや、琴子の方から積極的というのがまこと珍しい。

「じゃあ…。」
有り難く、直樹は琴子の言葉に甘えることにした。

チュッ。
直樹は琴子の太ももに、静かにキスを落とした。

「エヘヘ。」
何だか急に恥ずかしくなった琴子は、笑ってごまかす。
が、直樹のキスは太ももだけじゃなかった。

「え?な、何で北上?」
そのキスは太ももから…どんどん“北上”していった ――。



「ったく、こんなことだと思ったぜ。」
ベッド上で『さらに良き妻となるために』を読みながら、直樹は呆れた声を発した。
「ほら、前のページをよく見ろよ。“鶏肉のおいしいところ”って見出しが、こんなに大きくあ書いてあるじゃねえか。」
「…ページが変わっていたなんて、気づかなかったんだもん。」
自分の勘違いを知り、琴子は恥ずかしくて直樹の顔をまともに見られなくなっている。
「何を今更恥ずかしがっているんだか。」
「だ、だって!日本のクリスマスの風習だと思ったから平気だったんだもん!全然違うって知った今は…何であんな堂々と太ももを出せたのかと…!」
「よく言うぜ。」
本をパタンと閉じ、直樹は床へと投げた。
「あ、大事なテキストを!」
「こんなもん、大事にするな!」
毎回毎回、琴子はこれを読んで勘違いをするというのに、どうして買ってやってしまうのかと、直樹は自分にも腹を立てている。

「あーあ。それじゃあ…サンタの格好をするってのも、間違いか。」
「当たり前だ。日本中のカップルがそんなことしていると思う方がどうかしてる。」
「はあ。」
何も身につけていない胸元を隠しながら、琴子は首まで布団に潜り込んだ。

「でも、まあ…。」
そんな琴子の可愛らしさに今夜もまいっていることを自覚しつつ、直樹は琴子を抱き寄せる。
「俺も一つ覚えたからいいか。」
「何を?」
「…琴子のおいしいところ。」
「…!!」
真っ赤になった琴子に笑いつつ、直樹は顔をその体に近付ける。
「太もももいいけど…この小さな胸もおいしいよな。」
「ちょ、ちょっと!」
「さて、次はどこを味わおうかな…?」

二人の聖夜は、まだまだ終わらない ――。











☆あとがき
一日遅れてしまいましたが…一応、クリスマスネタを!
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コメント

☆^^☆

もう今年のクリスマスは終わってしまいましたが、
「メリークリスマス!!」って響き、わくわくしますね!!

新妻琴子ちゃんの初めてのクリスマス~♪

入江くんが懲りずに『さらに良き妻となるために』(初版・昭和元年)←(爆)
を買ってくる自分に腹を立てていますが、潜在意識の中にこの本を読んだ琴子ちゃんの反応を楽しみにしているのでは!(笑)
そうとしか思えません~(笑)

“日本の妻”に成るため日々努力の琴子ちゃん。。。♪

入江くんとは、違った意味で、←(意味深。。深。笑)
今回も、違った方向にまい進する可愛い琴子ちゃんを楽しませて頂きました~~!!~♪

献上

 こんにちは
琴子らしい、勘違いでも・・・直樹は おもしろくのって・・・楽しそうですねぇ
 愛しい奥様からの太もも献上・・・物足りなくて北上するよねぇ・・・
琴子らしいけど、 直樹も嬉しいだろうなぁ・・・頑張ってよき妻目指して日々奮闘してくれてるもんねぇ。

“北上”に爆笑

相変わらず勘違い炸裂の琴子ちゃん。そして新しくテキストを買ってあげた直樹。琴子の勘違いに怒りつつ、なんだかんだいってそんな琴子ちゃんにおいたして…結局直樹が一番得してるじゃないですか。勘違いしながらも一生懸命な琴子。そんな琴子が直樹も大好きなんだろうな…

あおさん、ありがとうございます。

お返事が年を越してしまって、申し訳ございません。

この『よき妻』シリーズ、一体何冊出ているんでしょうかね(笑)
琴子ちゃんのことだから、そのうち全巻コンプリートしそうな勢いです!

あおさんが言うとおり、絶対入江くんはこの本を読んで学習する琴子ちゃんを楽しんでいますよね。
今度はどんなことをしでかしてくれるんだろうかと内心はワクワクしているに違いないです♪

吉キチさん、ありがとうございます。

お返事が年を越してしまい、申し訳ございません。

新妻からの太もも献上(笑)、チラリチラリと誘惑…
最高のクリスマスプレゼントですよね!!
琴子ちゃんの勘違いは、結局入江くんのためにしていることなんですから、叱れませんよね(笑)

祐樹'Sママさん、ありがとうございます。

お返事が年を越してしまい、申し訳ございません。

入江くんの『よき妻』となるために、日々努力しているんですものね。
そんな可愛い琴子ちゃんに、今年も入江くんはますますのめりこむでしょうね。
今年はどんな勘違いを見せてくれるのでしょうか?

拍手コメントありがとうございます。

拍手コメント、ありがとうございます。
お返事が年を越してしまい、申し訳ございません。

紀子ママさん
きっとこれからも入江くんは、その頓珍漢な琴子ちゃんを見たいがために、神保町の古本屋をくまなく歩いて、よき妻シリーズを探すんでしょうね。
それにしても琴子ちゃん、読解がおかしいし(笑)
日本語の読み書きはまだまだ難しいのでしょうか?

Foxさん
あらら~Foxさんは鶏肉が苦手なんですか!
私は牛肉がちょっと…です^^;家族も父以外は牛肉がちょっと…^^;なので、すき焼きが出ることはありません(笑)
琴子ちゃんの太ももを、入江くんは今年さぞ堪能したことでしょうね!

佑さん
どこか違いますよね、日本のクリスマス!
何故カップルのイベントとなったのか?
キリストの誕生を祝うのなら、なぜお釈迦様の誕生を盛大に祝わないのだろうか…いや、そういう私も祝いませんけど(笑)

まあちさん
私の膝は、年末ギリギリまで病院に通ったため、おかげさまで無事に年を越すことができました。
まあちさんの足はいかがですか?そちらの方が重傷ですものね。そろそろ…リハビリ開始でしょうか?
そちらこそ、お大事に!

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