日々草子 君と綴る文字 5
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

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君と綴る文字 5



その日から一週間ほど過ぎた日のこと。
買い物に出た琴子を呼び止める人物がいた。
「げっ。」
思わず琴子は声を上げてしまった。
「やあやあやあ。君は可愛い女中さんじゃないか。」
…あの青木であった。今日も汗をだらだらとかいている。

「どうも。」
住んでいる家の大家ということもあり、無碍にできない。仕方なく琴子は挨拶をする。
「入江さん、相変わらず儲からない医者をやってるの?」
遠慮のない青木に、琴子はムッとなる。
「旦那様は、ご立派なお仕事をされているんです!」
「どこかの役に立たない二代目とは違って」と言いたい所だが、それを言ってはお終いなので、グッと琴子は堪えた。
「ご立派ねえ…あの人も変わってるよね。あんな家に生まれて、貧乏人相手に医者やってるんだから。」
「あんな家?」
青木の漏らした一言に、琴子は敏感に反応した。
「あれ、おたく、知らないの?」
ニヤリと、いやらしい笑いを浮かべる青木。
「ふうん、そっかあ。知らないんだ…。」
どうやらこの男は、直樹の実家について知っているらしい。

「…知りたい?」
そんな琴子の思いを知ったかのように、青木がニヤニヤする。
琴子は黙って頷いた。
「教えてあげてもいいけど…。」
青木はキョロキョロと辺りを見回した。そしてそこに団子屋を発見する。
「団子、食べさせてくれるなら。」
琴子は一瞬考えた。だが…直樹の実家について知りたい気持ちが勝ち、青木と一緒に団子屋の暖簾をくぐったのだった。


「お姉さん、お代わり!」
8皿目の団子を追加する青木。琴子はこっそりと財布を見る。何とか足りそうだった。
「それで、旦那様のご実家とは?」
いい加減本題に入ってほしいと琴子は思った。
「ああ、それね、それ。」
ムシャムシャと団子を食べながら、青木が頷く。
「入江さんの実家ってさあ、すごい金持ちなんだよね。悔しいけど僕の家なんて及ばないくらい。」
「お金持ち…。」
直樹は青木の家を資産家だと言ったが、自分の家の方が相当資産家だということかと琴子は思う。
「で、父親の後を継ぐことを嫌がって、医学部に進んじゃったらしいよ。勿体ないよな、そのまま家にいれば楽できるのに。」
「楽だなんて…。」
どこにいたって、楽なんてできないと思う琴子。楽しているのは目の前の男だけではないだろうか?

「で、親父さんはカンカンに怒ったため、卒業と同時に家を飛び出したらしい。」
そして青木は9皿目を追加した。琴子はまた財布の中を確認する。
「大学病院や大きな病院…あ、結構優秀らしいんだよね。そこらを渡り歩いて、開業したってわけ。こんなもんでいい?」
「はい…ありがとうございます。」
それで、弟が心配して訪ねて来たのかと、琴子は漸く合点した。「家を出た人間」と言った、直樹の言葉の意味も…。

「ねえ…。」
物思いに耽っていた琴子の頬に、青木の手が伸びた。その脂ぎった手の感触に、琴子の背筋に寒気が走った。
「な、な、何するんですか!」
慌てて顔を青木の手から離す琴子。
「おたく、結構可愛い顔してるね。頬もプクプクしてるし。」
ゲヘヘと下衆な笑い声を青木は立てた。


「先生、ありがとうございました。」
「はい、お大事に。」
診察を終えた直樹は、手を洗う。
「あ、そうだ、そうだ。」
患者が服を直しながら、何か思い出したように声を上げた。
「先生んとこの女中さん、さっき見かけましたよ。」
「え?」
思わず振り返る直樹。
「そこの団子屋で、デートしてました。いいですねえ、若い人は。」
「デート…?」
一体、誰と琴子はデートしているのか、怪訝に思う直樹。
「何かおかっぱの変わった男の人だったけど…頬を触られて、仲良さそうに…。」
「…。」
おかっぱ…青木。直樹は青木と琴子が親しくしている姿を想像し…更に強く手を洗ったのだった。


「もう、嫌になっちゃう。ああ、まだ感触が残ってる感じ!」
キャベツを切りながら、琴子は叫んだ。帰ってすぐに顔を洗ったのだが、まだあの脂ぎった感触が残っている気がする。
「何の感触だよ?」
後ろから聞こえた声に、琴子は驚いた。振り向くと、直樹が冷たい顔で立っていた。
「あ、いえ…別に…。」
琴子は取りつくろう。その態度が照れているからだと直樹は思ってしまった。
「お前さ。」
「はい。」
「…外で男とみっともないこと、するなよ。」
その冷たい声に、琴子はビクッとなってしまった。なぜ直樹が、青木と会っていたことを知っているのか…。
「も、申し訳ございません…。」
震える琴子に、直樹は容赦ない声を浴びせる。
「お前がみっともないことをすると、雇い主である俺が恥をかくんだからな。そこをちゃんと分かって、変な行動は慎んでくれ。」
「はい…。」
「雇い主」という言葉が、また琴子の胸を突き刺した。「雇い主」「女中」という言葉は、琴子と直樹の間に越えられない壁があることを琴子に実感させる。
「本当に…申し訳ございませんでした…。」
琴子は頭を下げると、そのまま直樹の傍をすり抜けて台所を出て行ってしまった。
直樹はそのまま、その場に立ち尽くしていた ――。


それから何時間たっても、琴子は姿を見せなかった。
「…何であんなことを言ったのか。」
さすがに言い過ぎたと、直樹は反省する。患者から青木と琴子のことを聞かされてから、気分が落ち着かなかった。そして、琴子が頬を触っている所を見て…それからは口から言葉が飛び出していた。

「入るぞ。」
琴子の部屋の襖を、直樹は開けた。誰もいない。
直樹は押し入れの前に立つ。そして、そっと開けた。
…琴子は押し入れの中で丸くなって眠っていた。
このままでは風邪を引くと、そっと琴子の体を押し入れから起こさぬよう引っ張り出し、布団に寝かせる。
「泣いてたのか…。」
琴子の顔には、涙の痕が残っていた。直樹の胸が痛む。

「…さっきは言い過ぎた、ごめん。」
眠り込んでいる琴子に聞こえないと分かってはいたが、直樹は呟く。そして…自然と琴子の唇に自分の唇を重ねた。

「俺は…何を今…?」
自分の唇を手で覆い、直樹は今自分がした行為に驚く。琴子は目を覚まさなかった。
「…おやすみ。」
そっと琴子の前髪を撫でると、直樹は琴子の部屋を後にした。







♪あとがき
…青木ファンの皆様、ごめんなさい。こんなひどい書き方しちゃって。
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コメント

嫌いです…

琴子の頬っぺたに触っていいのは直樹だけなのに。ごめんなさい。私は青木は嫌いです。直樹もやきもちやく事ないのに。直樹、早く自分の気持ちに気付いてくれないかな…

No title

青木ーーー平安青木のトラウマがーーー

琴子ちゃんを、照れてるなんて誤解した直樹さんに、
腹が立ちました。。。くやしい~~~!!
”ごめん”は聞こえるときに言ってあげて←まだ(怒)

でも、”そっと琴子の前髪を撫でる”。。。これが直樹さんの本心ね!!

水玉さん気になる事が一杯です!!
お話覚悟?を決めてお待ちしています!!
続き宜しくお願いします!!ハッピーエンドまで着いていきます♪

訂正

青木、不可になりました。

金持ちなのに、女中からおごって貰うなんてケチな男!

それにヤキモチやいて、怒鳴って、怒って、居たのに?

キスしちゃったの直樹?

無意識に?

これから二人はどうなるのでしょうか?

手紙の主が出てきて一波乱?

おかっぱ頭の男って・・・

私も青木って男の人はすっごく嫌いです。
だって、おかっぱだし、人にたかるし・・・
とにかくキモイ・・・。

入江先生は人の噂に惑わされて、琴子にキツイ事いうし・・・

入江君の嫌みが本領発揮してきたんでしょうか?
早く自分の気持ちに気付いて素直になってね。

No title

こらっ!!直樹!!青木なんかに
嫉妬をして、琴子ちゃんを泣かすんじゃないよ!!!
この、お馬鹿!!!!

けど、この嫉妬のお陰で、美味しいものみちゃった♪
もう!!直樹ったら!ずるいんだから!!

あ~水玉さん!!お話どうなっていくの~
気になるわ。私。

コメントありがとうございます

コメントありがとうございます。

祐樹'Sママさん
いえ、私だって好きじゃないですよ!!でも、原作の青木はそんな嫌いじゃないかな(笑)一応、パンダイを救ってくれた恩人?ですしね!
そんな青木様をこんなひどく書いてしまって…ごめんなさい。

あおさん
平安青木!そう、まさしくそれを超えた青木にしようと思って登場させたんです!!
あの話で琴子にちょっかいだす変態くんに書いたから、ここでも変態扱いしていいだろうとか、勝手に思って(笑)
でも好きだからこそ、入江くんも冷たくしてしまったんですよね。すぐに反省するから、今回の入江くんはまあよしってところかな←何様
まあまあ…HAPPYENDと思われているんですね…オホホホホ。←意味深

kobutaさん
不可になりましたって…kobutaさん、早っ!!(爆笑)
確かにドケチな男ですよね、ここの青木。でもケチでないとお金なんてたまらないんだろうな~(笑)
入江くん、色々情緒不安定気味?(笑)

りきまるさん
青木も、眼鏡とって髪を整えたらイケメンになる…とかないですね、きっと(笑)
私は青木よりも一緒にいる髪の長い男の方が気持ち悪いです(笑)
入江くん、嫉妬からむと別人のようになってしまいますよね。琴子ちゃん、それを知らないから可哀想…。

ゆみのすけさん
ゆみのすけさんに「おバカ」って言われると、なぜかすごく嬉しい私(笑)
だってゆみのすけさんの「おバカ」、可愛いんですもん~♪♪♪
一度は琴子ちゃんを泣かさないと、なんか物足りないんですよね…と書くと、今度は私が「おバカ」って怒られそう♪←でもそれが嬉しい
…私、M!?

クチナシさん
青木ファン…いや、どうなのでしょうか!
一応、いらっしゃる可能性も含めて書かないといけないなあと思って、念のために注意書きを添えた次第です(笑)
だって、「私の青木様になんてことを!」とか言われる可能性もないとはいえないし(笑)
琴子ちゃんの涙…これ書かないと話を進めることができない、筆力のない私をお許し下さい~。

kyooさん
それはそれは!!無理はしないように気をつけて下さいね♪
少しずつ、少しずつ…^^
今回、最初入江くんが優しかったから…そのギャップが大きかったのかもしれないなと思っていたりしてます。
だからすぐに謝らせましたけどね(笑)
私もハラハラ感が好きです♪

佑さん
まだキスで抑えておいたんだね、入江くん(笑)
寝ている時は一番無防備だからなあ…琴子ちゃん。でもあの可愛い口にキスしたくなる気持ちは私も分かるよ、入江くん!



 ボンクラ 消えろ(怒)

   こんばんは 水玉さん
名前も書きたくないので ボンクラで書きますねぇ。金持ちのくせに 団子 沢山食べやがって・・・
 
 ボンクラ・・・バカにつける薬ありませんか?直樹さんあぁ すいません お薬がもったいないので・・・
馬にでも蹴られたら マシになるかいなぁ? 無駄か? 

 でも こと子の頬に 最強力な消毒薬を 一つお願いします。 

こと子とボンクラの件で こと子に怒鳴ったのも 好きだからだよねぇ?
思わず 接吻だし・・・無意識だよねぇ。 

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