日々草子 新妻の帰郷 1
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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新妻の帰郷 1

「今回は、ちゃんとした車の迎えだから。」
「もうあの車は勘弁してほしいね。」
トンブリ王国の首都キリタンポの空港に降り立った琴子と直樹。
「ええと…。」
迎えに来ているはずの、琴子のお付きの爺やはどこかと探す。
「あれ、何だ?」
ふと直樹が指した方向を琴子は見た。空港の外には大勢の人がいた。
「何だろう…あ、何か持ってる。」
琴子は目を凝らす。皆、うちわのような物を持っている。
「うちわといえば…アイドル!!もしかして、ア●シ?ア●シの海外公演がトンブリで行われるのかしら!?」
興奮のあまり顔を赤くする琴子。
「王女殿下、コトリーナ王女殿下。」
その興奮する琴子の肩を叩いたのは、お付きの爺やだった。
「あ、爺や。ね、ア●シ?ア●シ?」
「まず、こちらをご覧下さいませ。」
琴子の問いには答えず、爺やは双眼鏡を琴子へ渡す。琴子は双眼鏡を覗いた。
「あれは…入江くんじゃないの!!」
「え?」
黙っていた直樹がさすがに驚きの声を上げる。
「あのうちわ…全部入江くんの写真よ!!」
琴子の言うとおり、うちわは全て直樹の写真。それだけではなく、中には『NAOKI』と大きく書かれたボードのようなものもあった。

「ちょっと、どういうことなの!私の許可なく、あんな物作らせて!!貯蔵庫の損害じゃないの!!」
今度は怒りで顔を真っ赤にして叫ぶ琴子。
「…肖像権の侵害だろ。」
直樹は冷静に琴子の間違いを正す。
「実は…先日の結婚式以来、入江様の人気が上がりまして…。」
婚約会見、結婚式と、トンブリ王国のメディアはこぞって直樹と琴子を取り上げた。元々琴子の人気はあったが、直樹の人気も爆発したという。
「今では、入江様のファンクラブまであるとか…。」
「ということは…車は…もしかして?」
爺やは黙って車を指さした。


…護送車はキリタンポ市内を進んでいく。
「結局、またこれかよ。」
直樹は溜息をついた。そして、
「暑苦しいんだけど。」
と、直樹の体にぴったりと抱きついている琴子を剥がそうとする。
「だって…こうしてないと入江くんが誰かに連れ去られそうなんだもん。」
琴子はそう言って離れようとしない。それどころかますます体をくっつける始末。
「お前って、トンブリに帰ると積極的になるというか、何というか…。」
「故郷は、私を開放的にするの。」
「意味分からねえ。」
「入江くんはトンブリに来ると冷たくなるよね。」
そして琴子はますますぴったりと直樹に抱きつく。

「勲章の伝達式は1週間後でございます。」
爺やが二人に話す。
直樹がトンブリ国王である義父から勲章を授かることになり、その伝達式に出席することが今回の二人のトンブリ帰郷の目的であった。
「…あの名前は何とかならないのかよ。」
直樹はまた溜息をついた。
「そんなに気に入らない?“ナマハゲ勲章”って、ものすごく名誉あるんだけどな。」
琴子が直樹の顔を見上げる。
「さようでございます。ナマハゲ勲章は王族のみに授与される名誉ある勲章でございます。」
爺やも琴子を助勢する。
「ちなみに、王族の女性は“アキタコマチ勲章”を授与されます。」
「て事は…。」
直樹は相変わらず抱きついている琴子を見た。
「持ってます!」
胸を張る琴子。
「…何だか、米が食いたくなってきた。」
そんな直樹と琴子を乗せ、護送車はゴトゴトと揺れながらトンブリ王宮へと入って行った。



琴子の父に挨拶をした二人は、直樹の部屋へと向かう。
「一人で伸び伸びできるのか。」
直樹は伸びをした。
「そんな…。」
琴子は口を尖らせる。ここにいる間は一人一部屋だ。

「お帰りなさいませ、王女様!!」
と、直樹の部屋に入ってきたのは…琴子付きの侍女たちだった。
「ただいま!」
喜んで侍女たちのところへ飛んで行った琴子。その琴子の胸をすかさず侍女の一人が触る。
「…サイズに変化、ございませんね。」
「…少しは成長されているかと思ったのに。」
「…きちんとあの体操をされてます?」
口々に好き勝手なことを言う侍女たち。
「ちゃんと毎日、体操してるもん。」
琴子は侍女たちを睨んだ。
「それじゃあ…。」
侍女たちは、直樹を見た。
「…揉み方が足りないんでございますねえ。」
何のためらいもないその言葉に直樹は、
「俺のせいかよ…。」
と小さく言い返した。


夕食も済ませ、広い風呂で旅の疲れを落とし、直樹は寝る準備へ入った。
そこへノックの音。
「入江くん、お泊りに来ちゃった!!」
ドアを開けると、枕を抱えたパジャマ姿の琴子が笑顔で立っていた。
「ここにいる間は、別々の部屋なんだろ?」
「夫婦は一緒に寝ないと!」
「そんな法律はない。」
「今、トンブリ王国王女が作ったの!」
そして琴子は部屋の中へと入ってしまった。

「おやすみ、入江くん。」
ベッドに入り、琴子は笑顔を向ける。
「…離れろ。」
直樹は琴子を離そうとした。琴子はまた、直樹にべったりとくっついていた。
「何で?日本ではいつもこうやって寝ているのに。」
「それはベッドが狭いからだ。このベッドを見ろ。」
ベッドはキングサイズよりも大きい、特注サイズだった。大人なら5人は寝られるほど。
「こんなに広いんだから、ゆったりと寝たい。」
「そんなあ。」
「お前、寝相悪いしな。」
そこまで話していた直樹は、琴子を見る。
「すぴーすぴー」と、琴子は眠ってしまっていた。旅の疲れが出ていたのは琴子も同様だったらしい。

「ったく…。」
直樹はそっと、琴子の体から離れ、移動した。すると、

ゴロゴロゴロ…!!

と、琴子が猛烈な勢いで回転しながら傍まで来て、また直樹の体にぴったりとくっついた。

「信じられねえな、こいつ。」
直樹はまた琴子から離れた場所へとベッド上を移動した。するとまたもや、

ゴロゴロゴロ…!!


と、すごい勢いで回転して直樹の傍へとやってくる琴子。
「起きているのか…?」
直樹はそう思い、琴子の耳を引っ張った。が、漏れるのは「すぴーすぴー」という寝息だけ。

「…。」
直樹は起き上がり、ベッドから下りる。そして広いベッドの反対側へと歩いて移動した。やはり、

ゴロゴロゴロ…!!

と、目にも止まらぬスピードで回転しながら、琴子がやって来た。

「お前には負けたよ。」
直樹は苦笑した。そして…琴子の額にキスをすると、その体をいつものようにしっかりと抱きしめ、目を閉じた。









☆あとがき
「パラレルでも、いいんだよ」と言って下さった方がいたので…そのお言葉に勇気を頂き、またもや似たような話を…。お恥ずかしや…。
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コメント

ナマハゲ勲章(´▽`*)

トンブリらしいですね(*^□^*)

入江くんにピッタリな琴子ちゃん…v
どんなに入江くんがアイドル並にモテてたって、琴子ちゃん以外に興味はない(ハズv)なのに、人気ぶりを実感しちゃうと不安になっちゃうんでしょうね、カワイイですっvv

そして…ベッドのうえで、どんなに入江くんが琴子ちゃんから離れてもすぐにゴロゴロっとくっつく姿…(´▽`*)
「磁石イリコト」って浮かんできて爆笑しちゃいました(笑)

2人はいつも一緒!!

こんばんは、水玉さま。

琴子と入江君は琴子の実家に帰省中なんですね。
熱烈なお出迎えに琴子は嫉妬心丸出しですが、入江君は無反応で琴子もホッとしたことでしょう。

しかし、お城では結婚していようが、別々の部屋だなんて・・・
琴子は、入江君が発する磁気のようなものに引っ張られているのかぴったり寄り添い眠りにつきましたね。(笑)

2人には部屋の広さは関係なく常に一緒にいてほしいです。(笑)

少々ぶっ飛んだ琴子ちゃん、大好き!そして、琴子の胸が成長してないのを心配する侍女や、王女の旦那様の顔写真入りうちわで出迎える国民がいるトンブリ王国最高。直樹もひとりで寝るの淋しいくせに、強がっちゃって、かわいいじゃないですが。故郷に帰って開放的になった琴子と素敵な休暇を楽しんで欲しいです。

アイドル直樹?

本当になれそうですよね?アイドル!

ただ、愛想がないけど?

トンブリにナマハゲ、あきたこまちと来たら、次は何かな?

楽しみ?

直樹は本当に一人が良かったのかな?

実は琴子が来てうれしかったんじゃないの?

 さぁすがぁ 直樹

 おはようございます。 アイドル直樹 ありえると思う(笑)
キャァ~キャァ~すごいだろうなぁ
どこに行っても 琴子は、しっかり直樹をガード、キャッチしないとですねぇ。 
  
 お口は悪いが ほんとは 抱きしめて寝たかったんだよね。
じゃないと、熟睡できなかい身体になってたりして(照) 
ベットのサイズに合わせて寝相も すざましい 琴子は やっぱ琴子らしいなぁ  

コメントありがとうございます

コメントありがとうございます♪

愛結美さん
磁石イリコト…(笑)まさしくそんな感じです!!
ただのファンだと分かっていても、きっととっても不安になるんでしょうね、琴子ちゃん。
琴子ちゃん、すっかり王女だってこと忘れて嫉妬してるし(笑)

りきまるさん
お部屋は別々なんです、なぜか(笑)
入江くんも寂しいくせに素直じゃないし…。
琴子ちゃんにはレーダーが備わっていて、入江くんが1メートル離れると自然とくっつくようになっているんだと思います♪

祐樹'Sママ さん
この侍女は書くのが楽しいです。本当に王女様の胸の成長以外心配することはないのかって感じですが(^^ゞ
王女に似て、国民も相当ミーハーなのかもしれません、トンブリ。

kobutaさん
そう、確かに愛想がアイドルには必要!!でも…それはそれでそのつれなさがいいとか人気を呼ぶんでしょうか?
私も考えているんですよね~後何かあったかなあ、秋田名物…(笑)

吉キチ さん
それはあるでしょうね!きっと琴子ちゃんがそばにいないと熟睡できなくなっているんだと思います!入江くんにとって琴子ちゃんは抱き枕なんでしょう♪
故郷に戻り、のびのびとしている琴子ちゃんです♪

佑さん
ナマハゲ…秋田と言えばナマハゲは外せないかと(本当は秋田の一部だけらしいですけど)確かに貰っても喜べないこのネーミング…。この間の結婚式ではなまはげの扮装で結婚とか考えていたのですが…(笑)

Foxさん
眠っているから本能…そのとおりですよね。だから琴子ちゃんが入江くんにぴたりとくっつくのは本能なんでしょうね♪
全身で琴子ちゃんは入江くんを愛しているんでしょうね^^

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