日々草子 秘密 第7話
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

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秘密 第7話

「…随分派手に落としましたね、入江先生。」
足音の主は同僚の医師だった。

「拾うの、手伝いましょうか?」
しゃがんでいる直樹に向って声をかける。
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」
直樹がそう言うと、医師はすぐにその場を立ち去った。医師の後ろ姿を見送りながら、

「危なかった…。」
さすがの直樹も心臓の音が速くなっていたことを自覚した。そして白衣の中でもごもごとしている琴子に気がついた。
「い、入江くん、苦しい…。」
「ああ、悪い。」
直樹は慌てて白衣の中から琴子を解放した。

あの時、直樹はとっさに白衣で琴子の体を包み込み、しゃがんだ。そして落し物を拾うふりをしたのだった。琴子の体が小柄で、直樹の身長が高かったので、琴子の体はすっぽりと直樹の白衣の中に隠すことができた。夜間で明かりが薄暗かったという点も幸いして、何とか通りすがりの医師には見つからずに済んだようだった。

「びっくりした!いきなり何をするのかと思った…。」
そう言う琴子の声はまだ息が荒い。そして顔も赤い。
「白衣って、結構便利なんだな。」
「まあ、確かに…。」
琴子は直樹の白衣をつまみながら言った。
「今、俺、かなりドキドキしたぜ。」
「えっ、本当?そういえば白衣の中に入っている時、入江くんの心臓の音がちょっと早く聞こえたような…。」
琴子が嬉しそうに顔を上げた。「自分だって心臓をバクバクさせたくせに。」そう思いながら、直樹は琴子の顔の高さに自分の顔の高さを合わせて、そして琴子の顔を覗き込んで、いたずらっぽく言った。

「この方法を使えば、お前のこと白衣の中に隠して仮眠室へ連れ込めることも知ったし?」
「え?い、入江くん、何考えてるの?」
更に赤い顔になった琴子を面白がって、笑顔を浮かべながら直樹が言った。
「白衣の便利な使い方も分かったことだし、お前の秘密の恋愛っての、ますます楽しめそうだ。」
そう言って、直樹は琴子にボールペン類を渡すと、直樹は静かにクスクスと笑いながら廊下を歩いていった。
「…もう!結局私の方がドキドキさせられちゃったじゃない!」
琴子のそんな言葉が聞こえたかのように、直樹は呟いた。
「俺だけをドキドキさせるなんて、百年早いんだよ。バーカ。」
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