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2009.11.20 (Fri)

別冊ペンペン草 15


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少女漫画誌『別冊ペンペン草』(略して別ぺ)の看板漫画家、入江直樹の担当記録を相原琴子は更新した。
出来上がった雑誌に目を通すと誤字だらけ、持ってくる付録、全員サービスプレゼントのアイディアはどう考えたらそんな物が浮かぶといった代物、不器用すぎてアシスタントの代わりにもならない…よく編集部にいられるものだと誰もが思う琴子だったが、なぜか直樹は担当を替えろとは一言も言わず、今日までやってきた。

「はい。今回も確かに頂戴しました。」
トントンと受け取った原稿を揃え、大事にしまう琴子。ハッキリ言って、彼女の仕事は原稿の受け渡しくらいなものである。
「ああ…もう11月なんですね。」
カレンダーに目をやり、琴子は呟いた。
「それがどうした?」
「一年って過ぎるのが早いなあって思って。」
「それだけお前が年を取った証拠だろう。」
こんなやり取りも日常茶飯事である。

「さてと。一段落したことだし。」
琴子は立ち上がり、キッチンへ向かい戸棚を開けた。
「!?」
琴子が戸棚から取り出した物、それは柿ピーがギッシリ詰まった瓶。御丁寧に“琴子”と名前シールまでしっかりと貼られている。
「いつ、そんな物置いておいたんだ?」
勝手に人の家に何を置いていると思いながら、直樹は訊ねる。
「え?だって、先生の家にいる時間多いんですもの。ストックしておいた方がいいかなと思って。」
まだあるんですよと言いながら、琴子は戸棚から次々と瓶を取り出して直樹に見せた。
「私がいない間も、食べたかったら食べてもいいですよ。私、ケチじゃないんで別に“あ、この間より3センチ減ってる!”とか定規で測ったりしないから。」
「食わねえよ!」
おいしいのにと言いながら、琴子は瓶へ手を突っ込み、ポリポリと柿ピーを食べ始めた。

「先生…。」
器用に柿の種とピーナッツを分けて食べながら、琴子は直樹を呼んだ。
「…お見合いってしたことありますか?」
コーヒーを飲んでいた直樹は、思わず噴き出しそうになった。
「見合いって…お前がするのか?」
頷く琴子。どこか浮かない顔だが、それでも柿ピーを食べる手は休めない。
「そりゃまた、物好きがいるんだな。お前の写真を見て会いたいなんて。」
「私もそろそろお年頃ですしね…。」
自分でお年頃とか言うなと突っ込む直樹。
「初めてなので、ちょっと上手にできるか心配で。」
「何を一体上手にする気なんだ?」
見合いなど顔を合わせて話をすればいいだけだろうと直樹は言った。
「でも…食事とか何か失敗したら怖いし。」
「ああ。確かにそんなでかい口開けて食べたら、たいていの男は引くな。」
直樹の言葉にムッとした表情を見せる琴子。それでも柿ピーを掴む手は休むことがない。
「デザートに柿ピーは出ませんよね…。」
「そりゃそうだ。」
心配するのがそこなのかとまたも突っ込む直樹。

「で、相手は一体誰なんだ?」
それを聞いてどうすると一瞬、思ったが聞かずにいられず直樹は訊ねた。
「うちのお父さん、ふぐ料理店やってるんです。」
「へえ。板さんか。」
漫画家と担当として、付き合いも長くなったが、お互いの家族とか話したことがなかったことに直樹は気がつく。
「で、その縁で…トラフグ漁師さんなんです。」
「…。」
「これが結構がっしりとした体つきで。顔はまあまあなんですけど。でも体ががっしりしていた方が長持ちしそうですしね。」
「お前、人の顔をどうこう言える立場なのか?」
「…ひどい。」
思わず傷つけることを言ってしまい、直樹は少し後悔した。どうしてそんなひどいことを口にしたのか自分でも理由が分からない。

「でもいつかは結婚したかったし。うち、父一人娘一人だから親を安心させたいし。」
自分を納得させるように琴子は言った。
「あ!でも結婚しても私、仕事やめるつもりないですから!」
突然琴子は、直樹に向き直って叫んだ。
「ちゃんと家庭と仕事を両立させるし、先生の担当も続けるつもりなので!そこは安心して下さいね。」
「…寿退社の方が散米社は大喜びするけどな。」
そんな会話をして、琴子は原稿を手に帰って行った。

「20センチ…。」
琴子が置いていった柿ピーの瓶に定規をあて、直樹は減った量を測る。
「あいつ…本当に悩んでいるのか?」
首を傾げながら、直樹は仮眠を取るため部屋へと戻った。


「先生、お邪魔します。」
玄関のドアが開き、琴子の声がした。今日は仕事はないはずである。直樹は仕事部屋を出る。
そこには色鮮やかな振袖姿の琴子が立っていた。
「もしかして…今から見合い?」
「はい、そうです。」
「じゃ、さっさと会場へ行けよ。」
「それが…緊張して緊張して。」
そう言いながら琴子は、キッチンの戸棚からまたもやマイ柿ピーの瓶を取り出した。
「ちょっと柿ピーを食べて落ち着こうかと。ついでに先生の顔を見てから行こうかなって。」
そして瓶に手を突っ込み、ポリポリと柿ピーを頬張る。その姿は振袖姿には似合わない。
―ついでって何だよ?
どうもこの間から、琴子が口にする一言一言が気にさわる。
「はあ。ちょっと落ち着いたかな。」
柿ピーの瓶の蓋をキュッと閉め、琴子は頷いた。
「じゃ、行ってきます!」
「さっさと行け。」
直樹は犬を追いやるようにシッシッという手つきをした。それを見て琴子は「意地悪」と言い残し、直樹の家を出て行った…。

「10センチ。」
またもや柿ピーの減った量を測る直樹。

仕事部屋に戻り、直樹は机に向かう。紙に鉛筆を走らせる。
「何書いてるんだ、俺は?」
気がつくと紙には白無垢姿の琴子が描かれていた。そして隣は…フグの顔をした男。思わず鉛筆で絵の上に多数の線を走らせ消す。そして鉛筆を放り投げた。


「フグを獲っていると…顔も似てくるのかしら?」
ホテルにて、琴子は前に座った男の顔を見てそんな失礼なことを考えていた。見合い相手はがっしりとして、顔は…フグそっくりだった。
「綺麗ですね、着物姿。」
フグは琴子に笑顔で話しかける。
「はあ…ありがとうございます。」
一応礼を言う琴子。そして思う。
―先生…着物姿を見て何も言ってくれなかったな。
どうして見合いの前に直樹のマンションへ向かったのか。美容院で着付けを終え、タクシーに乗り込んだ時…ホテルの名前を言おうとしたはずが、なぜか口にしたのは直樹のマンションの住所だった。
「…それで結婚後は、こちらへすぐに来てもらうことになりますが。」
琴子はハッとして顔を上げた。
「こちらってどちら?」
「僕の家です。山口県。」
フグは言った。
「やまぐち!?」
それを聞き、絶叫する琴子。
「あの…私、仕事は続けたいと思ってるんですけれど。」
フグは頭を振った。
「それは…無理な相談です。だって、フグは東京では獲れない。」
「そんな…。」
―山口なんて行ったら、先生に二度と会えないじゃない…。
そこまで思っているのなら、自分の気持ちにいい加減気付きそうなものだが、琴子は全く気がつかない。
「琴子さんが山口に来てくれるのなら、僕は最高のフグを獲って、そのフグに琴子さんの名前を付けます!」
フグが自信たっぷりに、胸を叩いて見せる。フグに自分の名前を付けてもらっても…正直、あまり嬉しくない琴子。そして思い出すのは…。

―で、先生、このカエルに何て名前をつけるんですか?
―…コトッペ。
―それって、私の名前から取りましたよね?
―当然。モデルはお前だしな。
―こんな食い意地の張った、間抜けなカエルに使ってほしくないです、私の名前を!
―毎日、人の家で菓子を食っているお前が悪い。
―そんな…!

「こ、琴子さん…?」
フグはオロオロした。目の前に座っている琴子が、突然両目から涙をこぼし始めたからである。
―山口なんて行ったら、先生にも…ナオキンにも…コトッペにも、もう会えない…。
「琴子さん…気分でも?」
オロオロし続けるフグに構うことなく、琴子は泣き続ける。

その時だった。
「琴子!」
名前を呼ばれ、琴子は後ろを振り返った。そして目を大きく見開いた。
「先生!」
そこに現れたのは…直樹。しかも名字でなく、名前を呼ばれたのは初めてである。
「先生、一体…?」
「…ネームができた。」
琴子の傍に立ち、直樹は口を開いた。
「ね、ネーム?」
キョトンとする琴子。
「ネームができたから、取りに来い。」
「あ、あの…私、今立て込んでまして…。」
さすがに琴子はフグに気を遣う。だが直樹はそんなこと、意に介さない。
「お前は俺の担当だろ?」
「それはそうですけれど。」
フグをチラリと琴子は見た。
「こちらは一体?」
突然現れた男性に驚き、フグはあたふたしている。直樹はそんなフグをチラリと見た後、琴子の手を掴んだ。
「悪い。こいつは俺の担当だから、連れて行く。」
「へ?」
目を白黒させるフグに構うことなく、直樹は「行くぞ」と短く言い、琴子の手を引いた。
「ちょっと先生!あ、あの…フグさん、ごめんなさい!」
引っ張られながら、琴子はフグに頭を下げその場を後にした。
「…フグって僕のこと?」
残されたフグはポカンとしたまま、その場に立ち尽くしていた…。

「ちょっと先生、待って下さい!」
ホテルを出て、無言で引っ張られる琴子の声に、直樹は漸く立ち止まる。
「もう!私、お見合いの最中だったんですよ!」
でもどこかで助かったと思う琴子。
「ああ、そうだったっけ?」
しかし直樹は素っ恍けたことを口にした。
「忘れてた。」
「はあ!?」
何が忘れてただと、琴子は腹が立ってきた。数時間前、この姿でマンションへ行った時は何も言わなかったくせに…!
しかし直樹はそんな琴子の怒りなど気付かないのか、
「ちょっと付き合え。」
と、琴子を誘った。

振袖のまま連れて行かれたのは書店。どこへ行くのかと思ってついて行くと、コミック売り場だった。
「半分持て。」
そう言わされ、持たされたのは、『それいけ!ナオキン』のコミックスだった。半分を直樹、半分を琴子が持つ。振袖姿で両手いっぱいにマンガを抱えた琴子の姿はかなり目立ち、じろじろと視線を感じながらレジに並ばされる。
「先生、コミックス、全部持ってますよね?」
紙袋を下げた琴子は直樹へ訊ねる。
「ああ。これは人へ贈るものだから。」
「それなら編集部へ言ってもらえれば、タダで渡すのに。」
謎きわまる直樹の行動はまだ続いた。タクシーを呼び止め、乗り込む。向かった先は…。

「いらっしゃい!」
引き戸を開けると、威勢のいい声が響いた。
そこは琴子の父、重雄が経営するフグ料理店だった。
「お、琴子じゃねえか。見合い、終わったのか?」
入って来た娘に声をかけた父だったが、娘の後ろから来た人間に不思議な顔をした。
「見合い相手…あんなにいい男だったっけ?」
確かフグそっくりだったはず…記憶を手繰り寄せる重雄に、
「お父さん、こちら、私が担当している入江直樹先生。」
と戸惑いながら琴子は直樹を紹介した。
「ああ、どうも娘がお世話になっております。」
娘の仕事相手と知り、頭を下げる重雄。しかし、なぜここに?
「入江です。初めまして。」
直樹も頭を下げた。
「とりあえず、お掛けになって下さい。お好きな物、何でもお出しするんで。」
娘が世話になっているお礼をしなければと重雄は思い、席を勧める。
「何にしましょう?」
重雄はまずはビールかと思い、冷蔵庫からビール瓶を取り出しながら、直樹へ訊ねた。
「お嬢さんを下さい。」
「へい、お嬢さんですね。お嬢さん一人前!」
重雄はいつものように声を張り上げた。が、すぐに、
「お嬢さんって…不勉強で申し訳ないんですが、そんな名前のフグ、いましたっけ?」
と、直樹に訊ねた。
「いません。」
「ですよね。」
そうなると…重雄は琴子を見た。琴子も直樹の言葉の意味がよく分かっていない表情をしている。
「好きな物を何でも出して下さると仰いましたよね?」
「ええ、言いましたが?」
「僕が好きなのは、お嬢さん…琴子さんです。琴子さんと結婚させて下さい。」
直樹ははっきりと重雄に告げた。
「琴子さんっていうと…ここにいる琴子のことで?」
「はい。」
直樹は頷く。
重雄は琴子に向かい、訊ねた。
「お前、こちらの先生とお付き合いを?」
慌てて頭を振る琴子。
「付き合ってはいませんが、仕事で四六時中一緒にいたのでお互いのことは誰よりもよく理解しているはずです。」
直樹は話した。そして持参した書店の手提げ袋をカウンターへ置いた。
「これは僕が今まで描いたマンガです。これを読んでいただければ、僕という人間を理解していただけるかと思います。」
―いや、それを読んだら…すごい親父臭い人だと思われる。
琴子は密かに思った。
「琴子、お前もそう思ってるのか?」
肝心の娘の気持ちはどうなのだろうと、重雄は心配する。
「私は…。」
直樹と視線が合う。その瞬間、琴子は漸く自分の気持ちに気がついた。恐らくずっと前から、直樹のことが好きだった。
「私も先生と結婚したい!」
気持ちが決まり、琴子は叫んだ。それを見て微笑む直樹。
「なら…俺は何も言わねえよ。」
突然のことで驚きの連続だが、重雄はこの二人がうまくいくという予感がする。
―顔もいいしな。正直、琴子がフグと結婚して山口に行くと寂しかったんだ。
重雄は、そんな本音を覗かせた。

「先生、ふつつかな娘ですが何とぞよろしくお願いします。」
重雄が頭を下げると、
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
と、直樹も頭を下げた。

「ではお許しを頂けたということで。」
直樹はポケットから何かを取り出した。
「お義父さん、サインをお願いできますか?」
何だろうと覗く重雄と琴子。
「へ?」
「え?」
親子は同時に叫んだ。それは…婚姻届だった。

「あ、あの…先生、先生のご両親にご挨拶をしないと。」
琴子は直樹に言った。
「大丈夫。俺の両親は、昔から俺がすることに反対をしたことはないから。」
自信たっぷりに、直樹は答えた。
「そういう問題じゃないでしょう!」
琴子は反対したが、直樹はペンを重雄へ差し出した。
「証人の欄にサインをお願いします。」
重雄は証人欄に目を落とした。もう一人、“西垣…”と署名がある。
「お前を迎えに行く途中、マドレーヌの家に寄って書かせた。」
書かせたと言うところが、直樹らしいと琴子は思った。
「今日中に提出したいんで。」
「今日中!?」
重雄と琴子は同時に叫んだ。
「何でそんなに急ぐの…?」
琴子の問いに直樹は、
「今日、大安なんだよ。」
と答える。重雄はカレンダーを見た。確かに今日、11月21日は大安だった。
「それなら…。」
なぜか重雄は納得し、証人欄に署名をする。
「お父さん…。」
もう何が何だか分からず、琴子は溜息をついた。

「ほら。」
今度は琴子にペンを差し出す直樹。
「何ですか?」
「お前が名前を書かないと。」
見ると既に直樹の名前は書かれていた。琴子は言われるがまま、名前を書く。

「それじゃ、お騒がせしました。」
直樹は琴子を促して、店を出て行った。
残された重雄は時計を見て、おもわず呟いた。
「娘を嫁に出すのって、たったの30分で終わるんだ…。」

婚姻届はスムーズに区役所にて受理され、琴子は晴れて“入江琴子”となった。

「じゃ、これからよろしくな。」
区役所を出て、直樹が手を差し出した。
「…よろしくお願いします。」
直樹の手を握りつつ、どうも琴子は結婚の実感が湧かない。

「あ、そうだ。」
そのまま歩き始め、直樹は琴子に待っているように言い、どこかの店へと入った。そしてまた何か買ったらしく袋を提げて戻って来た。
「ほら。もう結婚しちゃったけど、まあ婚約指輪の代わりだ。」
「婚約指輪って…。」
袋を渡され、琴子は中を見る。それは…琴子の好物の柿ピーの瓶が3つ入っていた。
「お前はそれの方が嬉しいだろ。」
「なんで三つ?」
「婚約指輪って給料三カ月分なんだろ?だから三つ。でもお前、これだけじゃ一か月持たないだろうな。」
つまり婚約指輪ならぬ、婚約柿ピーといったところ。複雑な気分の琴子。

気がつくと辺りは暗くなっていた。慣れぬ和服姿で連れ回され、琴子は疲労を感じた。
「それじゃ…今日はこの辺で。お疲れ様でした。」
柿ピーの瓶が入った重い紙袋を手に、琴子はぺこりと頭を下げ、クルリと直樹に背を向けた。が、
「どこ行くんだ?」
と、直樹に襟を掴まれる。
「どこって…家に戻ります。」
「お前の家は今日から俺の家だ。」
「何で?」
「結婚したんだから当たり前だろう。」
ああ、そうだったと気がつく琴子。やはり結婚の実感が湧かない。
「行くぞ。」
「行くぞって…先生、私、着替えも持ってないんですよ?」
このまま連れて行かれても、まさか振袖で眠る訳にいかない。
「着替えなんて、必要ないだろ?」
「そんな訳には、私、この格好ですし!」
振袖を広げて見せる琴子に、直樹は平然と言った。
「今夜は寝るのに服は必要ないだろ?」
それを聞き、琴子は今にも沸騰して湯気を出さんばかりに顔を真っ赤にした。
「そ、それは…。」
「結婚したんだし、当然。」
そして直樹は、サッと手を上げタクシーを止める。
「ほら、乗れ。帰るぞ。」
琴子は顔を赤くしたまま、少し考える素振りを見せたが結局、タクシーに乗り込んだのだった…。



「と、これが私と入江くんの馴れ初めなんだけどね。どう、参考になりそう?」
ひとしきり話し終え、琴子はローズマリー船津へ訊ねた。
「はあ…。」
メモを取りながら、船津は気のない返事をする。
漸く、少女マンガらしく、ラブストーリーを書く気になった船津。だが自分自身に恋愛経験がないせいか、恋愛がよく分からなかった。そこで琴子に相談した結果、琴子は自分と直樹の馴れ初めを話して聞かせたのだった。

「ただいま。」
そこへ外出から直樹が戻って来た。
「お帰りなさい。今ね、ドクダミ船津くんに私たちの馴れ初めを話してたの。」
「ああ、来てたのか、ヒガンバナ。」
相変わらず正しいペンネームを覚えてくれない師匠(?)夫妻に、ローズマリー船津は溜息をついた。
「お前、この次こそBクラスから脱しろよ。」
直樹が冷たく船津へ言う。
「大丈夫よ!今度はストーリーも完璧だもの!ね!」
自分たちの馴れ初めを書けば、Aクラスところかデビューも間違いないと信じる琴子。

―こんな常識外れの話を書いても…絶対ストーリーで酷評されるだろうな。
船津はそう思いながら、琴子の話のメモに大きくバツ印をつけ、自分できちんとストーリーを考えようと決意したのだった。











☆あとがき
直樹と琴子の結婚記念日も近いということで…別ペの結婚ストーリーを。
実は「二人が結婚したいきさつが知りたい」というお声をいくつか頂戴したので、いつか書いてみたいと思っていたんです。
で、それなら結婚記念日に合わせてみようかと思いました。
すみません、変な話で。
少しでも、読んで下さる方がいらっしゃいますように!!
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00:21  |  別ペ  |  TB(0)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

★明日ですもんね

これまた急なプロポーズですね!

あの2週間も短いって思ってましたけど交際期間0って言うのも凄い!

だから今ラブラブ?なんですね!

知らない間に、お互いスキになっていたんですね。

水玉さん、少しでもなんていっぱい読んでますよ。

今少しずつ、前のお話を読み返しています、やっぱり良いですね。
kobuta |  2009.11.20(Fri) 08:48 |  URL |  【コメント編集】

★注文は「お嬢さん」

水玉さんこんにちは~
1周年おめでとうございます!!!&ありがとうございます
お祝いがチョ~遅くてごめんなさい


いや~感激です。ず~っと続けてくださいね!癒されてます~っ
な~んか振り返ると失礼なコメントを残し自分のホッペ抓ってやりたくなります。
お祝いに許して頂けたら・・厚かましいぞ私
11月12日、娘に「入江直樹の誕生日やわ~」と口走り冷たい目で「フンっ!」って・・・
最早完璧「バカ」と自負してますです。ハイ!
・・・で微量に「可愛いぞ~」なんて・・・・。         蹴ってやってください

注文に「お嬢さんを下さい」と言って許されるのは「直樹」だからでしょう!
フグにゃ~無理ス!んにゃ~誰でも無理ス!!!
あ^^~柿ピー食べたくなってきたよ~キュウーぐるぐる~
美優 |  2009.11.20(Fri) 13:01 |  URL |  【コメント編集】

★素晴らしい!!

そういえば、すんなり結婚後のお話になってましたね。お見合い場所から連れ出すなんてドラマチック~!しかし、すべてに早業ですな、直樹は。
くみくみママ |  2009.11.20(Fri) 15:15 |  URL |  【コメント編集】

★明日はイリコトの結婚し記念日

こんばんは、水玉さま。
明日はイリコトの結婚記念日ですね。
前日に別ぺでのイリコトの馴れ初め編を読めて嬉しかったです。原作は2週間でしたが、別ぺは何と数時間。
恐るべし入江直樹、思ったら即実行。

直樹&琴子はどんなお話でもどんな設定でも、結局はおしどり夫婦でいてほしいです。
りきまる |  2009.11.20(Fri) 20:52 |  URL |  【コメント編集】

 あれ。これって……わっ。やっぱり!!
 水玉さん、有難う御座います。読みたかったんですよ、これ~!(笑)きゃー! きゃー!(笑)

 あ、やっぱり琴子さんがお見合いするんですね。いえ、直樹さんがお見合いしても琴子さんは黙認するでしょうが。逆だったら、乱入するんじゃないかなって。
 何よりもお見合いって、結婚率高いですし。直樹さんもあせるだろうな~と(実は慌てる直樹さんを見るのが割かし好きです)
 でも、悔しい! まさかその直後に、プロポーズもなしにお父さんに挨拶に行くなんて。

 実は直樹さんて直情的な方? 琴子さんに感化されて?
 水玉さん。なかなかのやり手ですね?(笑)

 しかし、ふぐみたいな顔って……おちょぼ?
 ちょ、そんな方に可愛い琴子さんは渡せません。あ、でも……好きな人の名前を自分の好きなものにつけるのは、いいかも(笑)
 私なら、そうですね。お菓子に名前をつけてほしいです。それでその人が辛い時や疲れた時に作ったり買ったりして、食べて、それで元気を取り戻してほしい。
 欲張りに、そのときに少しでもいいから、私のことも思い出してほしいなって。
 あはは^^; あ、水玉さんは?

 最後が気になる!! 直樹さん、積極的です。万華鏡のようなツンデレも好きですが、デレデレな直樹さんも大好きです。
 ちなみに琴子さんのツンツン顔は、初めて見たときに撲殺されました(笑)

 ご馳走様でした。本当においしかったです^^ ……実は、これが発表される先日にふと思ったんです。
 「ああ、五話まででているんですから、あともう一話ほしかったな」て。そしたらこちらが出ているじゃありませんか!!
 天の神様からの贈り物かと思いました。本当に^^
暢気猫 |  2009.11.21(Sat) 10:57 |  URL |  【コメント編集】

★コメントありがとうございます

コメントありがとうございます。

kobutaさん
交際期間0…どこかの芸能人夫婦にいたような(笑)
だって男性が部屋から出ない仕事だから、もうどうやって恋愛に発展するんだ!って感じで(笑)
でも漫画家と編集者が結婚するパターンって、結構あると昔、こち亀で読んで覚えたあります^^

美優さん
ありがとうございます!!お祝い嬉しいです♪
私も書きながら、柿ピー食べたくなりました(笑)ちなみに私は亀○が好きです^^
全然失礼なんかじゃないです~いつも癒していただいております♪

くみくみママさん
確か…「もう結婚させちゃえばいいよね」と思い、結婚させた覚えが(笑)でも結婚させたら続きがポンポン出てきたんです^^
本当、誰にも真似できない早業ですね(笑)

りきまるさん
好きだと気がついたら結婚…もし琴子がNOと言ったらどうするつもりだった、入江くん(笑)
私もりきまるさんと同じ気持ちです。なんかずっとラブラブ夫婦でいてほしいですよね。年老いてもきっと琴子ちゃんは「入江くん~」と追いかけていそうです。

暢気猫さん
書くなら結婚記念日に合わせようと前からたくらんではいました(笑)
その方が…アラが目立たない、いや気づかぬふりをしてくれるであろうと…(笑)
お菓子に名前…元気がない時食べてくれる…いや~暢気猫さん、素敵なこと考えられる!!
私は…ベタでお恥ずかしいですが、星がいいかな?彗星とか?発見してくれて自分の名前をつけてくれるとか…いや~ベタで本当、お恥ずかしいです。でもそうしたら天体観測するたびに「私の☆はどこ?」とか言えそう…←言っていて恥ずかしくなってきました(笑)
私は普通の事務ですよ~

拍手ありがとうございます。

さくやさん
そんな!!!今からでも間に合いますよ~ちょうど連休ですし(笑)
瓶の柿ピー、一体どこで調達してきたのでしょう?入江くん(笑)
色々考えた末、見合いから奪還という古風な手を使ってみました(笑)

佑さん
うちも母が好きなのでほぼ、常備しております。
うちも6Pです(笑)
そして私もこれを書くと食べたくなります。ちなみに瓶入りは琴子ちゃんと同じく柿ピー好きな母が、今年の夏帰省先にて見つけ…「ほしい~」と言い張り、買って持ち帰ってきました(笑)

ゆうさん
はじめまして!遊びに来て下さった上、コメントありがとうございます!!!
一時期、大蛇森先生に夢中になっていた時期がありまして…お恥ずかしいです(汗)。
別ペも読んで下さり、ありがとうございます。
積極的でやる気満々な入江先生、いかがでしょうか?書いている私はかなり楽しいのですが…。
ぜひまたお越しいただける日を楽しみにしています(^v^)

るんるんさん
ガッキーの驚き、想像したら楽しいですよね。
突然インターフォンが鳴り響く→玄関開けたら入江先生が婚姻届→「え?僕と結婚したいってこと?」→「違います。証人の欄に署名して下さい」→言われるがままサインするガッキー(笑)…なあんて。

いたさん
あちこちで直樹さんを書いていると…時代が混乱(笑)しかも最近は「先生」も増えた…(笑)
メモしとかないと、もう衰えた脳には…涙
ドクダミは無理だと思ったけど、ちゃんと忠実に漫画家すれば…ストーリーの点では結構いい線いくような…でも、「荒唐無稽すぎ!」とかいう評価かもしれないですね(笑)
あ、手帳買いました~能率のキャレルにしました、お試しの意味で(笑)ほぼ日もすごく惹かれましたが…こんな素晴らしい物を買って使いこなせなかったらと思うと…怖くて手が出ませんでした(笑)でも私が買った店では一番人気でした、さすが!!今年使いこなせたら、来年考えてみよう!

藤さん
こちらこそ、ありがとうございます♪決定打は藤さんのコメントでした!背中を押して下さりありがとうございます!
産婆さん…これから頑張って書いてみますね。ちょっとドキドキしてますが…無謀過ぎた気もします。
そして、別ペ…本当に久しぶりに書いたらあと二作くらい浮かびました♪楽しんで頂けて、ホッとしました。
ぜひまた遊びに来て下さると嬉しいです。

がっちゃんさん
琴子ちゃん…花より団子っぽいので…柿ピーを大事に保管していそう♪
原作でも結婚したのに、なんか恋人っぽくて素敵ですよね♪
いつまでもラブラブでいてほしい…本当です!

まあちさん
すごい久しぶりにヘタレではない、強引な入江くんを…(笑)
柿ピーの瓶、高さが20センチくらいですね!!私が高く設定しすぎでした!
そんな細長い瓶なら…琴子ちゃん、手を突っ込んだら出せない(笑)


水玉 |  2009.11.21(Sat) 23:26 |  URL |  【コメント編集】

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