日々草子 別冊ペンペン草 13
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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「何、それ!?」
今日も同僚の松本裕子に呆れられる琴子。
「あなた…旦那の家族に会ったことないの?」
松本が言うとおり、琴子は未だ、直樹の家族に会ったことがなかった。

結婚する際も、
「じゃ、これにお前の名前書いて。あ、相原琴子って書けよ。」
と婚姻届を渡され、言われるがまま署名。そしてさっさと区役所へ提出。
その後、
「あ、俺。結婚したから。それじゃ。」
とこれまた素っ気ない電話を実家に入れただけだった。さすがに挨拶はしたいと琴子は主張したが、
「色々面倒だから。それにもう成人しているんだから当人だけで結婚はできる。」
と直樹に押し切られ、今に至っている。

「よっぽど、人に会わせられない格好なのかしら?メタボの両親。」
松本は首を傾げる。
「それとも…あなたを会わせることが恥ずかしいとか?」
そちらの方が理由になりそうだと、松本は勝手なことを言った。
「まだ御健在なのね、メタボ両親。それはそれでめでたいことだわね。」
そして一人合点し、頷く松本。御健在も何も、直樹の両親はピンピンしているらしい。

帰宅後、琴子はとにかく直樹の両親に会いたいと、直樹に懇願した。このままでは絶対よくない。
「…大体、入江くんのご両親って何をされてるの?」
まずはそこからリサーチせねばと琴子は訊ねた。
「…パンダイって知ってる?」
知ってるも何も、子供の頃は琴子も一度は遊んだことがあるおもちゃを作っている大会社だった。
「そこ経営している。」
まるで近所で八百屋を経営していているかのような口ぶりで、直樹は答えた。
「ええ!?…それじゃ入江くんっておぼっちゃまだったのね…。」
初めて明かされる直樹の素性(?)に、琴子は驚愕した。
「お袋は専業主婦。あと弟が一人。」
言葉少なに家族を紹介する直樹。それはどうしても会わないわけにはいかない。琴子がそう言うと、
「会うとうるさいんだよな…。」
と直樹はとても面倒くさそうに言った。
「うるさいって…。」
琴子は想像した。そんな大会社のおぼっちゃまが不安定な漫画家をやっている。きっと両親の反対を押し切って家を出た。そして家に帰ると「跡を継げ!」と言われる…だから実家とは疎遠になっているのだろう。

「それだけじゃないわ…。」
更に想像する琴子。おぼっちゃまの嫁にはそれなりの家からもらう手筈が整っていたのかも。それなのに勝手に結婚。しかも相手はどこの馬の骨かも分からない。更に挨拶にも来やしない。会ってもらえるかどうか、琴子は心配になってきた。

「お前がそこまで言うなら、一度行くか。」
直樹はとうとう決断し、次の琴子の休日に実家を訪れることになったのだった。

「何だ、それ?」
歩きながら、直樹は琴子が手にしている物に気がついた。
「これ?柿ピーだけど?」
琴子は包みを見せる。
「ただの柿ピーじゃないのよ?何と100g、1000円の高級柿ピーなんだから!」
直樹の次に柿ピーを愛する琴子は胸を張って答える。そして、
「あとはマドレーヌ。西垣先生お勧めのお店で買ってきたの。」
と言った。
西垣の名を聞いた途端、直樹は眉を潜めた。勿論、琴子はそんなことに気がつく気配はない。

「うわ…大きなお家!」
琴子は門から家を見上げて驚いた声を出した。高級住宅街でも一際目立つ豪邸。表札には洒落た文字で『入江』と書かれている。間違いない、ここが直樹の実家だった。

「じゃ、行くぞ。」
直樹はインターフォンも押さずに門の中へと入っていく。慌てて後を追う琴子。直樹が玄関を開けた途端、
「いらっしゃい!!」
と、声が上がり、同時に派手な音が鳴らされた。
「な、何?」
何が起こったのかと、琴子はキョロキョロした。そこにはクラッカーを持った男女計三人が立っていた。横をみると、クラッカーの紙吹雪を被った、不機嫌な直樹が立っている。

「これが琴子。俺が結婚した女。」
凄い紹介を直樹からされ、琴子は慌てて頭を下げる。
「は、はじめまして!琴子です!御挨拶が遅くなって申し訳ありません!」
緊張する琴子の両手を、父と母らしき二人がそれぞれ手に取った。

「君が琴子ちゃんか!いや、よく直樹と一緒になってくれた!!」
「何て可愛いお嬢さんなのかしら!こんな可愛いお嫁さんが来てくれるなんて!」
二人とも、涙を流さんばかりの顔で琴子の手を握り締めてくる。

「まさか、あの直樹が人と一緒に暮らせる日がくるとは!」
「本当!夢みたい!」

琴子はただただ、驚くだけだった。一体直樹はどんな人生を送ってきたのか…。自分がとても歓迎されていることだけは、よく分かったが。

「どうぞこれからも、こいつを見捨てないで下さい!」
「本当!もう琴子ちゃんだけが頼りなのよ!」
「も、もちろん…こちらからもお願いします…。」
琴子は両親の態度にたじろぎながらも、何とか笑顔を作った。

「お兄ちゃん、コトッペの方が頭良さそうだよ。」
感激している両親の後ろから、冷たい声が聞こえてきた。どうやら声の主は弟らしい。
「頭良さそうって…。」
両親とは正反対の態度に、琴子は戸惑う。顔を見ると直樹にどこか似た、くやしいがこれも頭の良さそうな少年が立っていた。
「そりゃモデルに忠実には描かないよ、裕樹。」
直樹が笑顔で答える。弟にはこんな顔を見せるんだと琴子は思った。







☆あとがき
先月に書きかけていたものを蔵出しします(恥)。
『琴子、直樹の家族に初めて会うの巻』です。
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コメント

10倍以上だ!

100g1000円の柿ピー。
計算してみたら、主人が好物の柿ピーの10倍以上の値段。(手元にあったものでつい・・・笑)
入江家の家族に会うの巻き、おもしろそー。
先がすっごく楽しみです。

ご対面!

同僚の松本に言われ、心配になった琴子は初めて入江家の家族とご対面。
心配していた事が嘘のような歓迎を受け、ホットする琴子。でも裕樹だけは...。「コトッペのほうが 頭よさそう」の言葉に「モデル に忠実には描かない」と入江君、やっぱり、この兄弟は...。
面白い事が待っているようですね。次回が楽しみです。

初めてのご挨拶・・・

こんばんは、水玉さま。
琴子初めて直樹の両親と弟とご対面ですね。きっと緊張してるんでしょうね。直樹が惚れた琴子なのだから、普段のままの自分でいればきっと気に入ってもらえると思うので頑張って。

どうもです

 こんばんは^^ 一気読みって素敵☆

 ……この様子だと、琴子のお父さんにもご挨拶に行ってないのでしょうか? いや、結婚式もきちんとあげているかどうか、怪しい……。
 まさか書類だけで終わりとか?(疑惑浮上)一体、直樹さんは結婚をなんだと!(念のため。怒っているのは直樹さんであり、水玉さんでは有りません!)
 そういえば……水玉さんはご結婚は、されていらっしゃいますか? 私は、年齢的には可能ですが、まだです(照)

 「結婚しない!」と言ったら、両親は怒っていました(笑)

>「それだけじゃないわ…。」
 う~ん。。。もしもそうだとしても、琴子さんならいつか紀子さんと分かりあえると思います。というより、紀子さんと琴子さんが対立する姿が思いつかないです。
 原作でも本当の娘のように思っていましたし、人を見る目がある紀子さんに何処までも純粋で輝いている琴子さんが受け入れられないはずがない。
 と、思っているので(照)

>「そりゃモデルに忠実には描かないよ、裕樹。」
 それ、は……褒め言葉ですか? 照れ隠しですか?(。。;)

 ご馳走様でした^^ 美味しかったです。次回も楽しみにしていますね。

ありがとうございます♪

コメントありがとうございます♪

KEIKOさん
…ちょっと私も計算してみたら(うちも手元にありました)、やっぱり10倍以上の値段に(笑)
お取り寄せしたに違いないですね。新潟の最高級コシヒカリを原材材料に使ったのでしょう(笑)

るんるんさん
やっぱりどの世界でも、裕樹は裕樹…そして直樹も直樹(笑)
一体あの1LDKでの甘~い直樹は一体どこへ行ったのか(笑)

りきまるさん
結婚後に初めて会うというもの、考えてみるとすごいですね(笑)
でも直樹の両親も、息子が選んだ女性ならということで信じているのでしょうね。

暢気猫さん
一気読みして下さったんですね。
私も独りです^^両親は心配しているような、安心しているような…(笑)
私も紀子ママが琴子ちゃんと対立…というのは全然思い浮かばないです。
この二人ってきっと、相性が抜群なんでしょうね!原作での初対面ぶりから言っても。

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