日々草子 円舞曲 12
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『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

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円舞曲 12

店を飛び出した琴子は直樹と初めて出かけた時に教えた池のほとりに座り込んでいた。
次から次へと涙があふれてくる。
何度も思い出してとうとう琴子は顔を膝にうずめてしまった。
「…琴子?」
その時後ろから名前を呼ぶ声がして、琴子は涙だらけの顔で振り向いた。
「…啓太くん。」
そこには啓太が立っていた。

「何してるんだよ、こんな所で。」
そう言いながら啓太は琴子の傍へと近づく。
「旦那とお出かけだったんじゃないのかよ?その恰好から察するに。」
「…出かけてたけど途中で逃げてきちゃった。」
そう言って琴子は再び俯いた。啓太はとりあえず琴子の横に座る。
「何かあったのか?」
啓太は訊くが、琴子は顔を伏せたまま何も答えない。
しばらく啓太は琴子の様子を黙って見ていた。

「啓太くんもどこかへ行ってたの?」
漸く琴子が顔を上げ、啓太の顔を見た。着流しだがいつもとは少し違う。
「ちょっとね。」
あまり答えたくなさそうだったので、琴子はそれ以上訊ねなかった。
「つまらないことがあったから飲みに行こうかと思って。」
それを聞き琴子は啓太の袖を掴んだ。
「私も一緒に行く!」
「え?」
さすがに人妻を無断で、しかも酒飲みに連れて行くのはまずいことだと啓太も知っている。
「行く!連れて行って!」
まずいとは思うが、今日の琴子はどうも様子がおかしい。このまま放っておいて、きちんと家に帰るかどうかも怪しいと啓太は思った。
「じゃあ…行くか?」
「うん!」
そして二人は啓太行きつけの飲み屋へと向かった。

それから約1時間後。
「ここにもいないのか…。」
突然消えた琴子を探しに、直樹は池のほとりにやってきた。
しかしそこには誰もいない。
「まさかとは思うけど…。」
あまり足を運ぶのは気が進まないが、琴子を探すためだと自分に言い聞かせて直樹は向かった。
「誰もいないのか。」
鴨屋は定休日であり、誰もいなかった。先ほど見かけた啓太の様子を直樹は思い出す。
「…あの野郎。」
捨て台詞を残すと、直樹はとりあえず一度自宅へ戻ってみることにした。

自宅へも当然、琴子は戻っていなかった。はぐれたなんて言うと、紀子が半狂乱になって騒ぎだすことは目に見えている。仕方なく直樹は琴子は鴨屋に寄って仕事すると嘘をついた。
「琴子ちゃん、お休みでもお仕事するなんて偉いわね。」
直樹の嘘をあっさりと紀子は認める。そんな紀子に安堵しつつ、直樹は自室へと戻り、椅子へと座り込んだ。
「どこへ行ったんだ…何かあったのか?」
まさか誘拐…とも思ったが、それならさっさと連絡が来るだろう。それに無理矢理連れ出されたのなら店の人間がおとなしくしているわけがない。
琴子は自発的に出て行った、直樹はそう結論づけて額を押さえて目を閉じた。

そして琴子は啓太と飲み屋にいた。
「それでね…一人で行きたいのならそう言ってくれればよかったの。」
酒に酔った琴子は、啓太が気を遣って黙っていたにもかかわらず泣いていた理由を全て話している。
「嘘をつかれたことが一番悲しい。私たち、夫婦じゃない…。」
啓太は黙って琴子の話に耳を傾けている。
「…私、色々頑張ったんだよ。直樹さんの恥にならないようにって。お稽古も色々やったけど、結局体壊して倒れちゃって迷惑かけちゃった。こんなだから直樹さんもお友達に隠したくなるよね…。」
「そんなことないだろ。」
啓太は明らかに飲みすぎの琴子から盃と徳利を取り上げながら答えた。
「ううん…私が華族じゃないから。これは生まれた所は選べないから仕方ないんだけど。でも華族じゃなくてもお金持ちだったら、直樹さんも胸を張って堂々とできるのかなあ…。」

「そんなの関係ねえよ!」
啓太が口調をガラリと変えて、強く言った。
「そんなことを恥と思うあいつの方が間違ってるね!」
そう言って琴子を見ると、泣き疲れたことと、酔いつぶれたことで眠ってしまっていた。
「直樹さん…ごめんね。」
寝言でまで自分を責めている琴子が、啓太は可哀想でたまらなかった。

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コメント

琴子辛いね(TT)

水玉さん、こんばんは。

琴子、直樹との思い出の場所に。
そこへ、啓太が現われます。
啓太に直樹の事を愚痴ります。
啓太が飲みに行くと言うので琴子も一緒にと。
啓太も最初は断りますが、琴子の熱意に負けて
飲みに。
直樹は琴子が居なくなっているのに驚き捜しますが、
結局見つかりません。
そのまま自宅に。
心配をしています。
琴子は啓太に直樹の為に一生懸命頑張っていると。
嘘を疲れるのは嫌だと。
私が華族では無いから。
お金持ちでも無いからと。
酔っていて寝言に入江君ごめんねと健気な琴子です。
直樹、琴子は啓太と一緒だよ。
どうするの。迎えにいくの?
どう説明するの?

NoTitle

あ~すれ違いだわ~
何だか悲しいわ!!お互い思っているのに!!
これからどうお互いの事を思いやっていくのか・・・・・
直樹さんも琴子ちゃんもお互い向き合ってね。

とうとう

この展開がやってきちゃったわね~。原作よりは大分優しくて素直な直樹だけど(←個人的にウレシイ)・・・でも、どうなるんでしょうかね~~?何せ相手は啓太だからね~。

ところで、この話の啓太、なんだかちょっと謎めいててステキ・・・・・
着流し啓太。まずその風体からアリエル好みだし☆

NoTitle

おはようごいます。

あ、あ、完全にすれちがってしまいましたね。二人。
琴子、いくら落ち込んでいたって、啓太と二人だけで飲みに行っちゃって、おまけにお酒弱いのに...
琴子の行方が分からずイライラする入江君の様子が目に浮かびます。
これから二人、どうなってしまうのでしょうか?
そして、啓太が会った人物は?
次回が楽しみです。

うわ~~~!!
傷心の琴子と啓太がついに会っちゃいましたね!

でも、いくら落ち込んでるからって啓太と二人きりで飲みに行くのはマズいよ!!!
直樹も心配して待ってるよ~!
早く帰ろうよ~、琴子…
しかも男の人の前で無防備に寝ちゃうなんて、なんて危なっかしい!

だんだん擦れ違い始めた二人。
きちんと仲直り出来るか心配です……

NoTitle

コメントありがとうございます♪

tiemさん
本当にどう説明するのでしょうかね^^
この時代って女の人が飲む場所とか…あったのかしらとも思いましたが^^;

ゆみのすけさん
こっちの方が昼ドラチックかしら(笑)すれちがーい。
それはかかせなーい(笑)
それはそれで書く方はたのしーい♪(笑)
…って感じです(笑)
ちょっと琴子ちゃんが可愛そうなので、直樹いじめ同好会副会長としてはここらで何かしたい気分満々なんだけど(笑)
いじめていじめていじめる…←なんか怖い人になってるなあ^^;

アリエルさん
見てた!見てたよ!そのドラマ!
テーマ曲も大好きで、ラジカセをテレビにくっつけて録音したもん!そう!それで長塚さんの名前を知った!
あの気の強いお嬢様!!!今は色々な番組のコメンテーターでその面影はないですが^^;きれいだったなあ!!!

るんるんさん
啓太の相手…「何だ、大したことないじゃん」って思われそうだなあ^^;エヘヘ…
ようやく話の核心へたどり着いてホッとしています。

眞悠さん
男女の仲はままならないですからのう←誰?
もうちょっとひねりたい気分です^^
でも飲まなきゃやってられないのでしょう、琴子ちゃん。
飲み方が何かおとなしすぎたのは…私がお酒を飲まないから、酔っぱらいがよくわからないからです^^;

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