日々草子 大蛇森の楽園
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

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大蛇森の楽園

さすがこの時期の旅行代理店は混雑しているな。
僕は番号札を手に順番をジェントルマンらしく待つ。

皆さん、大変御無沙汰しております。
僕のことを覚えていらっしゃいますでしょうか?
姓は大蛇森、名は…秘密。斗南大病院の天災…じゃなくて天才脳神経外科医。
二つ名を“メスを持つマエストロ”。

僕は今、J●Bのとある支店にいる。
手元にあるのはラスベガスのパンフレット。
そう、ラスベガス!略してべガス!
フフフ…ここは何を隠そう…男同士が結婚できる都市なのだ!
え?誰と結婚するつもりなんだって?
愚問だな。今までの僕の愛の軌跡を知らないとは…今すぐ“イタ●ラな●●”を全巻…あ、後半だけでいい。後半の数冊を買いに書店へ走りたまえ!

あ、話題がそれた。
相手といえば…この僕の相手といえば…斗南大病院の“メスを持つピアニスト”、入江直樹先生に決まっているじゃないか!
二人で愛の協奏曲を奏でる…うーんトレビアン!

あ、また話題がそれた。
そういう理由でラスベガスへのプランを立てている所である。
え?入江先生には相手がいるだろうって?

ああ…あのチンチクリン(この名前を呼ぶのもかなり久しぶりだ)のことかね?
あんなおバカな小娘は相手にならない。
噂によるとチンチクリンは酒に溺れるらしいから、今度しこたま酔わせて離婚届にサインさせれば全てOK。ノープロブレム!

ん?
僕の優秀な脳の中にあの曲…“ワルキューレ”が流れた。
この曲が流れるということは…よもやあいつが…あいつがこの近くにいるのか!?

いたーっ!!!
噂をすれば何とやら!どうせいるなら入江先生がよかったのに!
少し離れた席にいるではないか!
チンチクリーン!!

相変わらず間の抜けたポヤッとした顔をしているな。
しかも手には…ハワイ!?
ハワイに行くつもりなのか!こいつ!
仕事一つまともにできないくせに、遊ぶ計画だけはバッチリなんだな!
間もなく入江先生に見放される時が来るのに、そんな旅行に金を使っている場合ではなかろう。
老後のために貯金したまえ!

しまった。
あんまり見ていたからチンチクリンと目が合ってしまったではないか。
チッ!

「こんにちは。大蛇森先生。」
「こんにちは。」
一応大人なんだな。挨拶をしてくるとは。
まあ入江先生の教育の賜物だろう。

「先生、ラスベガスへ御旅行ですか?」
「まあね。」
相変わらず目ざとい奴だ。お前のチンケな稼ぎとは違って、こちらはそれくらいの蓄えはあるんだよ!

あーあ。気分をすっかり害されてしまった。
ここはバラ色の将来を想像しよう。
そうだなあ。入江先生はタキシード、それも白に決まりだな。
僕はどうしようかな。
やっぱり…いっちゃうか?ウェディングドレス!
勿論、桂●美デザイン!
彼女のウェディングドレスは素晴らしいからな。
二人で誓いの言葉を述べ…指輪を交換し…そして…そして…誓いのキス!!!
あの…あの薄い形のよい紅色の先生の唇に…ああ!

「先生、だめですよ。」
うん?僕のバラ色のイマジネーションがチンチクリンのダミ声に邪魔された。
チッ!空気の読めない奴だ。
「ちゃんとまじめに働いて貯金しないと。先生だってお医者なのだからコツコツ貯金すればそれなりの老人ホームへ入れますよ?」
「な…!」
何をくっちゃべってるんだ!この小娘!
ろ、老人ホームだ!?誰が、いつ、老人ホームへ入るんだ?
「どういう意味だね?」
「だって…ラスベガスといえば、ギャンブルでしょう?楽して儲けようなんて間違ってますよ?」
「はあ!?」

この女…ラスベガス=ギャンブルのイメージしかないのか!
これだから脳みそのない人間は困る!

「もう…今は貯蓄の時代ですよ。いくら利子が安いからってだめですよ。早まっては。」
そう言ってチンチクリンは溜息をつく。
お前に利子の話なんてされたくないわ!

「そういう君は…ハワイかね?」
ふん。ハワイなんていかにもお前が考えそうなことだ。
「そうです。ハワイに入江くんと一緒に行こうかと思って。こうやって準備をしておいてから話をすれば話しに乗ってくれるかなあと思って。」
気の毒なことだ。
入江先生から誘われないんだな。まあ、こんなナインペタ、誘う気も起きないか。やれやれ。
「ハワイは新婚旅行で行った思い出の地なんです!」
何を照れてるんだか。
どうせ入江先生に睡眠薬でも飲ませて無理やりスーツケースにでも押し込めて連れて行ったんだろう。

「水着姿の入江くん…かっこいいだろうなあ。」
妄想に入るチンチクリン。
水着の…入江先生…。
「日焼けもして、ちょっとたくましくなったりして。」
日焼け…ちょっと色の黒い引き締まった体…笑うと白い歯がキラリ。
…オーストラリアは同性の結婚、OKだっただろうか?

「まあ君は日焼けのケアを忘れて、しみだらけになって泣くことになるだろうね。」
僕はラスベガスのパンフレットを戻しに行こうと立ち上がる。
「し、しみ!?」
「それ以上汚い顔になって、うちの病院の評判を落とさないでくれたまえ。妖怪がいるなんて噂が立ったら困るからな。」
やれやれ。また出直すとするか。
「ちょっと…それって失礼じゃないですか!」
僕はチンチクリンの吠える声を背に立ち去った。

*************************************************
「なあなあ、聞いた?」
「ああ。やっぱりあの二人、そういう関係だったってな。」
「大蛇森先生と入江琴子だろ!」
「この間、J●Bで二人で旅行の相談していたって!」
「しかも…行先はハワイ!」
「先生の水着姿が見たいとか、入江琴子がうっとりして話してたらしいぞ。」
「それ本物だな!医者と看護師の不倫ってドラマだけかと思ってた!」
「でも入江先生がいるのに、何でそんな…。」
「そりゃお前、あれだよ。フランス料理のフルコースばかりじゃ飽きるから、お茶づけも食べたいってやつ。」
「ああ!なるほど!」
「じゃあ、入江琴子が大蛇森琴子になる日も近いってか?」
「うわ!じゃあ入江先生がシングルになったら凄い競争率だ!」

*************************************************

「あれ?入江くん、電話中だった?」
受話器を置いたのと、琴子が近寄ってきたのは同時だった。
「いや。今終えた所。」
琴子は手にパンフレットを持っている。
「何、それ。」
「あのね。今度の休暇に…ハワイに旅行したいなあって。」
そう言ってパンフレットを差し出す琴子。
「お前…今勤務中なのに。」
「だって、なかなか相談する時間が取れないんだもん。ほら!新婚旅行に行ったきりだし、今度は“二人きり”で行きたいなと思って。二人で思い出の地をたどったりなんかして!あと二人で泳ぎたいし!入江くんの水着姿も見たいの!」
確かに悪くはないな…。でもハワイは…今はちょっと遠慮したい。
ニコニコ笑う琴子に俺は顔を近づけた。
「俺は…海より山がいいかな。」
「山?どこの国の?」
「いや…箱根あたりの、のんびりとした温泉で…お前のゆかた姿とうなじを見ながらビールなんて最高かなあと思って。」
途端に真っ赤になる琴子。
「だめ?」
更に顔を近づける俺。
「だ、だめじゃない!わかった!箱根ね!浴衣も色々選べる旅館があるだろうし…すぐ探す!」
「二人で帰りに寄る?…びゅ●プラザとか。」
「びゅ●プラザね!うん!行く!」
そう言って琴子は帰りに病院の門で待ち合わせの約束をして出て行った。


「入江くん、大丈夫だった?」
数日後。
箱根旅行の予約も済ませ、機嫌のいい琴子が血相を変えて俺を捕まえる。
「何が?」
「今、聞いたんだけど、大蛇森先生が…セクハラで謹慎だって!」
「何で俺なの?」
「だって…大蛇森がセクハラする相手なんて入江くんくらいしかいないじゃない!」
そう言いながら俺の体に異常がないか、注意深く見る琴子。
「別に先生には何もされていないよ。」
「本当?よかった!あたしの入江くんがあいつに汚されたらどうしようかと心配で心配で。」
それは女を心配して言う台詞だと思うが。
「何でもね、大学のセクハラ対策委員会に密告電話があったらしいの。誰がしたんだろうね?」
「…さあ?」
…大蛇森先生。
素敵な休暇をお過ごし下さい。

※びゅ●プラザ:JR東日本の駅構内にある旅行代理店



☆あとがき
大蛇森先生が登場する話を書いたら、私の中で先生への愛が急速に高まって(笑)
久しぶりに書いてみました。
本当にご心配をおかけして申し訳ございません!
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コメント

やっぱり

水玉さんの「大蛇森シリーズ」は最高に面白いです!
書き手の楽しさがぐんぐん迫って伝わってきます。
天敵琴子とのやり取りは脳内漫画で浮んできます。
水玉さんの大蛇森への愛(?)確かに受け取りましたよ。

大蛇森シリーズだあぁぁぁ

チンチクリン…懐かしい響き!とーーっても嬉しいです。
なぜか噂される二人…入江先生の耳には入っているのか?

直樹こぇ~!!自分が狙われてる事は気付いてるはずなのにそれでもどんな理由があろうと嫁に近づく奴は許さんって感じですね!直樹さんの愛ってわかりづらいけど深く重いのねんww

鋭いテレパシー!!

水玉さん、おはようございます。
大蛇森シリーズお久しぶりですね。
またもやこの先生よからぬ発想を。
そこへ琴子出現です。
その現場を見ていた人たちが噂を。
二人が不倫、間違ってもありえない話。
それがセクハラで謹慎中だって。
多分、密告したのは、直樹でしょうね。
やりますね。アッパレ直樹でしょうかぁ。
しかし直樹のテレパシーは鋭いですね。
事、琴子に関しては鋭いです。

ワルキューレの騎行?

琴子ちゃんのテーマがワルキューレの騎行?
だいぢゃもり先生、おかしすぎますっ。(爆笑)

NoTitle

コメントありがとうございます♪

さくやさん
私の愛、受け取ってくださってありがとうございます(笑)
久しぶりに大蛇森ネタが浮かんだので…。
というかJ●Bの看板を見たら浮かんだ(笑)

くみくみママさん
入ってますよ(笑)だから…飛ばされる(笑)
私も久しぶりにチンチクリンと書いて、すごく楽しかったです^^

mayumiさん
琴子以外にはばればれなんでしょうけど(笑)
でも決して琴子には気づかれたくないのかなあ^^
…不器用ですよね、考えてみると。

tiemさん
入江くんの琴子に関するレーダーは、大蛇森のモミアゲレーダーに匹敵するんでしょう(笑)
なんか現代のイリコトを書くのは凄い久しぶりで、ちょっと新鮮でした^^

KEIKOさん
実は…私の携帯の着信、指定外受信はワルキューレです(恥)めったに鳴らないので設定しているのですが…この間珍しく鳴り響いて、ちょっと怖かったです。

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