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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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神戸から直樹が帰ってきたその夜。

にぎやかな時も過ぎ、久方ぶりに懐かしい我が家の風呂へ入る。
さっぱりして出てくると真新しいパジャマが用意されている。
「もしかして?」
何となく想像がつく。今更とも思うが、今夜は愛しき妻の願いを素直に受け入れることにして袖を通す。

案の定、直樹の予想は的中。
風呂上がりの琴子が着てきたのは…今自分が袖を通しているパジャマの色違い。
部屋に入り、直樹の姿を確認し、そっと自分を見る琴子。
にっこりと笑ったその顔を直樹は本の陰から覗き、「馬鹿な奴」と自分もそっと笑う。

「1人じゃこのベッドは広すぎたよ。」
隣に潜り込んできた琴子は、本を読んでいた直樹の首に腕を回した。
「うっとうしい。」「暑苦しい。」と言われることは百も承知。でもそんな素っ気ない言葉すら、こうして間近で聞くことができることが今日の琴子には嬉しくてたまらない。
一体どんな素っ気ない、冷たい言葉が飛んでくるのか、緊張しつつもワクワクしながら待つ琴子。
「あれ…?」
ところが何も飛んで来ない。
琴子は不思議に思って直樹の顔を覗き込む。
「何?」
そこには、優しい微笑みを浮かべた直樹がいた。

pajama

「えーと…いつものは?」
その笑顔にドキドキしながら、何とかいつもの調子を取り戻そうとする琴子。
「いつものって?」
「だから…ほら。いつもだったらあたしがこういうことすると、“暑い”とか“邪魔”とか振り解くじゃない。」
「で?」
「いや…だから言っていいのよ?遠慮せずに。」
どれだけ自分は冷たくされるのが好きなんだろうと琴子は半分泣きたくなってきた。
優しくされることに慣れていない悲しい我が身。
「ほら!“読書の邪魔”とか“お前少しも成長してない”とか“太ったな”とか…“お前と同じ場所で働くなんて先が思いやられる”とか。言いたいことは山程あるでしょ?」
あまりに経験のない状況になり、自分から抱きついた腕も石になったように動かすことができず、琴子は口だけを必死に動かしている状態。

「…他にはないわけ?」
「他…他は…。」
「お前を喜ばせるような言葉は思いつかない?」
変わらず優しい表情の夫に、琴子は真っ赤になって考える。あれだけこんなことを言ってほしいと何年も願っていたのに、今は何一つ浮かんでこない。

「お前の中で俺は随分極悪人になっているんだな。」
一生懸命考える琴子に直樹は言った。
「今までが…今までだもん。」
どうしていいか分からず、琴子はとうとう俯いてしまった。
が、
「じゃあ…こんなことしても今日は怒らないってことよね?」
と言い、抱きついていた腕で直樹の顔を引き寄せキスする。

「…言葉が浮かばないから行動に出たってわけか。」
「…いいじゃない。どうせあたしは頭で考えるより行動が先に出るんだもん。」
「ふうん。」
直樹はまた笑顔で琴子の顔を見つめていたが、琴子の腕を引き寄せた。
「うわっ!」
突然のことで驚く琴子。あっという間にベッドに仰向けになり、直樹に見下ろされる。
「あ…。」
何かを思い出したかのように琴子が声を出した。
「何?」
「思い出した。これって…あの時と同じだ。」
「あの時?」
「…高校時代、あたしが入江くんに押し倒された時。」
「ああ…。」

高校三年生の夏休みの最後の日。
手つかずの宿題に困り果て、琴子は大胆にも眠っている直樹の部屋へと忍び込み、宿題を盗み見しようとし、気づかれた直樹にからかれたのだった。
「何だっけ。“健全なお付き合いを…”とかお前が言っていたよな。」
あの時の琴子の様子を思い出し、直樹は笑った。
「だって…。あの時は入江くんが狼に見えたんだもん。」
「お前もすごいことをしたもんだよな。」
暫く二人はその時のことを思い出し、そして顔を見合わせて笑う。

「で?健全なお付き合いにする?」
琴子の耳元で直樹が囁いた。
「今さら?」
琴子が珍しく悪戯っぽい顔で直樹を見つめる。
それを見て家に帰ってきたことを実感する直樹。

「今夜は何しても、何を言っても俺は怒らないぞ?」
まるで琴子に何かをしろと言わんばかりに直樹も悪戯っぽく言う。
琴子は暫く直樹の顔を見つめていたが、また直樹の顔を引き寄せキスをした。
「お帰りなさい。入江くん。もう我慢しなくていいんだね?」
見ると琴子の大きな目には涙が浮かんでいる。直樹同様、琴子も漸く直樹が帰ってきたことを実感したのだろう。
「ただいま、琴子。」
そして今度は直樹から琴子にキスをした。
…それは深い深いキス。
離れ離れの1年間を取り戻すかのように…。
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コメント

><(感涙)
水ちゃん、有難う♪有難うございます><
私なんぞが、偉大なる多田先生のイラストを真似
すること自体、図々しいのに、更に水ちゃんの素敵SSを添えて下さるなんて、私…言葉が…み、みつかりません(汗)
しかも、大好きな神戸編の「ただいま、おかえりの夜」を…
甘、甘、イリコトを有難う^^
水ちゃんの甘直樹も大好きなんだよね♪
それに、今回の琴子はちょっと積極的♪
素直に直樹のご褒美の言葉に甘えるところが、
すっごくキュートで、もう恥ずかしい><
嬉しい><ラブラブ万歳だよぉ♪

さらに、いつも思うのですが、原作を回想しながら素敵SSに盛り込んでいくブラボーさに、ただただ脱帽…
先生の原作と水ちゃんのSSを同時に2倍にも3倍にも楽しめるなんて、本当に幸せです><
この喜びを上手く表現できない私を許して^^;
なので、別便で熱くウザコメします^^;

水ちゃん♪いつもありがとうです^^

ラブラブ甘々、
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!

基本、直樹はツンデレだと思いますが、今回はデレデレですね♪
琴子が戸惑う気持ちも何となく、ちょっとわかる気がする(笑)

読みながら、終始、顔の筋肉が緩んでニヤニヤが止まりませんでしたよ(笑)
直樹も神戸から帰って来て、琴子に会った時は本当に嬉しくて仕方なかったでしょうね。

水玉様こんばんわ。わたしも神戸から帰ってきてからの、二人の会話がすっごく気になっていました。けれど、水玉さまが素敵なお話を書いてくださって、とってもうれしいです。琴子ちゃんと入江君ってほんとうに、いつまでもラブラブですよね。すっごくうらやましいです。

あまあまの女神

おお!女神降臨ですか!?
神戸から帰ってきた辺りはいいですね。
入江くんも優しくなっていて。
離れたからこそ、お互い見えたものもあったんでしょうね。
さあやさんの絵も原作と見紛う程に素晴らしいです!またお二人のコラボを見せてください。

おおぉっ~!!!
私、お二人のコンビ大好きよ!!
直琴軒を思い出しちゃう~(まだまだいっぱい有るけど)
本当にお二人には日々楽しませていただいて、感謝感激です♪
もう!!!素敵な方々ばっかりで!!

あーー素敵な直樹様だわ!!とっても優しい!!
琴子に会いたくて会いたくて、ずーーーと我慢していたんだもの♪

何だかんだ言っても、私はナオキストよ!!
だって、あま~い、入江君も(←も、と言うニュアンスに注意!!)
大好きよ♪

甘甘 直樹!

離れ離れだったんですもの、当然ですよね~。
何を言っても怒らない直樹、滅多にみれませんよ。
水玉さんが書く直樹は、ほんとに優しくていいなぁ。

コメントありがとうございます^^

さあやさん
いえいえ!
感涙にむせび泣いているのはこちらの方です!
もうね、さあやが超が100つくほど忙しい時間の間に、私のために、こんな素晴らしい絵を描いてくれたその優しさが何よりうれしい!!!
本当に、本当にありがとうね!!!
神戸から帰ってきた夜と退院した夜と、あと神戸にいる夜のどれがいいかなあって考えたんだけれど、やっぱり一番盛り上がる?のは神戸から帰って来た夜かなあと思って、そのシチュエーションで話を書いてみました…。

何かこの素晴らしい絵様に文章をつけること自体、もう申し訳なくて仕方なかったよ!!!

ああ、何であたしがリクしてしまったのか…もっと文章が上手な人がリクすれば、もっと素敵なSSを書いてもらえただろうに…と何回思ったことか!

でもこんな素敵なさあやと知り合えて、それは本当に幸せです!!

本当に本当にありがとうね!!!

眞悠さん
ニヤニヤが止まらなかったですか!
よし!甘甘な雰囲気が出せたかな?(笑)
そういう言葉を聞くと書いてよかった~と心底思います。
ありがとうございます!
普段冷たい彼が甘いと…戸惑いますよね?
1年も離れていれば…愛もかなり燃え上がったことでしょう!

ちーりんさん
ありがとうございます!
原作の「帰ってきたんだなあ…」っていう入江くんのセリフが好きです!
だって思わず琴子の頬にキスするくらいなんですもの!
あの入江くんの横顔…いいわあ(笑)
といわけで、こちらのシーンを大胆にもセレクトしてみました^^

さくやさん
女神降臨しましたよ!!!
ありがとうございます!!!
降臨したけど…文章は難しい涙
またコラボしたいです!!!
いつかできる日を楽しみに待っています^^

ゆみのすけさん
そうそう!
直琴軒もさあやさんの絵が発端だった!!!
やっぱりお二人には足を向けて眠れないわ(笑)
…素敵な絵を前に裏切ったわね(笑)
ナオキスト…そりゃ私もそうだけど(笑)
こんな絵を見たら直樹を大事にしようクラブに鞍替えしそう…(笑)

くみくみママさん
ありがとうございます!!!
優しくて…いいんだ!!ちょっと安心しました^^
こんなにデレデレは入江くんじゃないってお叱り受けそうですが、でもどうしても優しくなってしまうんですよね!
くみくみママさんの最後の一言、とてもうれしかったです!

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