日々草子 別冊ペンペン草 2
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

最新記事

「こんにちは!別ぺの相原です!」
今日も別冊ペンペン草編集部の琴子が元気よく直樹の部屋へとやってきた。
「これ、差し入れです!」
そう言って琴子はマドレーヌを差し出した。
「俺は甘いものは食べない。」
「やっぱり。」
知っていて出したのかどうなのか、たいして琴子は落ち込みもせず、マドレーヌを食べ始めた。
「今日、ほら西垣マドレーヌ先生のサイン会の日で。それでちょっと顔を出してきたんです。先生、マドレーヌ大好きでペンネームもそこから取ってるくらいだし。でも人が多くて近寄れなくて。結局これ渡せないまま帰ってきちゃいました。」
それを自分へ出そうとした琴子の神経が直樹には理解できない。

「入江先生もサイン会しましょうよ!編集長もお願いしたいって言ってるんです!」
3つめのマドレーヌを頬張りながら、琴子が言った。
「やだね。」
冷たく返事する直樹。
「そんなあ!来月先生も『それいけ!ナオキン』32巻出すのに。」
「別に顔なんて出したくもない。」

直樹は別ペの看板作家ながら、いまだその正体は謎に包まれている。性別しか分かっていない。なぜなら本名で描いているから。

「西垣先生なんて、ファンの女の子に投げキッスまでして、キャーキャー叫ばれていましたよ。入江先生のほうがかっこいいのに…あたし悔しくて。」
琴子は不満そうに言いながら、4つ目のマドレーヌに手を伸ばす。そんな琴子の食欲に直樹は呆れた視線を送る。

「ところで…西垣マドレーヌ先生の作品、ご存じですよね?」
5つ目のマドレーヌの個別包装の袋を破りながら、琴子は直樹に訊ねた。
「さあね。」
興味のなさそうに直樹は言う。
名前くらいは知っているが、何せ出版社のパーティーにすら顔を出さない直樹。顔までは知らない。自分と同じ男性ということくらいは知っているが…。

「ちょっと!入江先生と西垣先生といえば、我が別ぺの2大作家ですよ!知らないんですか?『愛はオホーツク海の彼方へ』って名前で、いつもナオキンと一緒に並んでいるじゃないですか!」
琴子は言った。
「俺はお目目キラキラ、まつ毛パサパサの絵は嫌いなんだよ。」
「…少女漫画家とは思えないセリフ。」
琴子は呟く。

『愛はオホーツク海の彼方へ』は、一大大河ロマンの作品で、現在42巻まで出ている。
「今月はすごいんですよ。ヒロインのカトレアが、92歳のお爺さんの元へ政略結婚させられるんです!もう目が離せなくって!」
92歳って…何だその年齢設定はと直樹は内心思った。
「今や、別ぺの巻頭カラーと表紙はナオキンか、オホーツクですからね!」
「あ、そ。」
直樹は一言だけ言った。

「先生…もしかしてサイン会に緊張するとか?」
8個目のマドレーヌをかじりながら、琴子は直樹に訊ねた。
「もしそうなら…いきなりジュン○堂とかの大型書店じゃなくて、小さい書店から始めるのはどうでしょう?」
我ながらいい提案とばかりに、琴子は直樹に持ちかけた。

「うちの田舎…秋田なんですけどね。」
秋田まで足を運ばせるのかと直樹は思った。
「本当に何もない所なんですけど、小さな書店が村はずれにありまして。おばあさんが一人でやってるんです。そこでまずサイン会してみません?まずは慣れることから始めるってことで。」
琴子の話を聞きながら、直樹の眉間に皺が寄り始める。

「あ、隣が酒屋さんなんで、ビールケースは手に入るので。」
「何に使うんだ?」
「先生が座る椅子の代わりと、あとテーブルの代わりに。お客は…そうだなあ。男の子が数人いるので、プロ野球チップスでも買ってあげれば並んでくれると思うんだけど。」

直樹は想像した。
北風吹きすさむ秋田の、村の外れの小さな本屋の軒先で、黄色いビールケースに腰をかけマジック片手の自分、そして目の前に置かれたビールケースには色紙…。
そして前にはプロ野球チップスを手にした坊主頭の少年たち…。

「…断る!絶対サイン会なんてやらない!」
直樹はそう言って立ち上がり、仕事場へと戻ってしまった。
「先生!全員サービスの『ナオキン・エプロン』、デザインお願いしますね!」
琴子は直樹の背中へと叫んだ。

「んもう!いいアイディアだと思ったのに。」
そう言って、琴子は最後の10個目のマドレーヌを頬張った。



☆あとがき
リハビリ第3弾。…永遠にリハビリかもしれません。
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コメント

爆笑王の帰還

結局琴子は持ってきたマドレーヌを食べきったのか!?って(そこ突っ込むとこじゃないですね)
10個も食べたらコレステロール値が・・・・・あわわ・・それは私の事(汗)
今日は何度もこちらにお邪魔しそうです(ルンルン♪)

はぁー^^
またこうして、水ちゃんのSSを毎日拝めて笑って癒される日が来るなんて
本当に夢じゃないのよねん♪
直樹と琴子のキャラ!ブランクも感じることなく更なる多田先生の降臨に
絶賛中のさあやよっ!
しかし、琴子…よく食うなぁーーー(笑)
リアルに想像できて可愛くて可愛くて、ニンマリしちゃったよぉー♪
『うちの、田舎…秋田』にはドリンク。口元からこぼしましたぁ^^
大爆笑!!

コメントありがとうございます♪

さくやさん
爆笑王!?私のことですか!?(笑)
いやいや、私もそんなにマドレーヌ食べたら太るだろうと…心配していました。
体重計怖くて食べられないわ~。

さあやさん
うんうん。私も6個目と文字打ちながら、胸がいっぱいになってきたよ(笑)
書いているだけで正直、マドレーヌは当分見たくない気分に(笑)
少しでも原作のイメージを壊さないよう、リハビリの毎日が続くわ~。

ビールケース(笑)

どこの演歌歌手のキャンペーンっスか???
しかも、村はずれの本屋って・・・
次から次へと繰り出される小ネタジャブに、しみじみと水ちゃんの帰還の喜びをかみしめているアリエルです。

あぁ・・・かいっ・かん・・・v-398v-345

アリエルさん
演歌歌手(笑)せめてパイプいすくらい用意してあげないとね。
小ネタも…かまってくれる人がいるから書く甲斐があるのよ!
…滑るというスリルもいっぱいだけどさ(笑)
アリエルのコメントを見て私も戻ってきたなあと実感中です♪

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