日々草子 君がため 15※あとがきに追記あり
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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直樹と琴子は清水寺へ参詣に行くことになった。この度、直樹が中将に昇進したお礼も兼ねている。もちろん、鴨狩と桔梗も一緒である。
特に琴子は初めての遠出とあってずっとはしゃぎっぱなしだった。
牛車は直樹と琴子で一台、もう一台に鴨狩と桔梗が乗っている。

間もなく清水寺という箇所にて、琴子たちが乗った車の速度が落ちた。どうやら前の車がつかえているらしい。
もちろん、琴子たちの車の後ろをついていく桔梗たちもそれに気づいた。
「あら!あの道をふさいでいる車…中納言家の北の方の車だわ!」
桔梗が外を覗いて声を上げた。
どうやら同じ日に参詣に来たらしい。
「困ったわね…。」
困惑する桔梗を見て、鴨狩が訊ねた。
「何が?別に向こうには姫様のことなんてばれないだろう?」
チッチッチッと桔梗が指を振った。
「違うわよ…邪魔しているのがあの憎き北の方だと知ったら…。」
「…また何か仕返しをすると!直樹様が!」
鴨狩と桔梗は一体どうなることかと、後ろからドキドキしながら見守るしかなかった。

当然、直樹も前の車の主が誰なのか分かっていた。
どうやら車が相当ボロらしく、しかも引いている牛も年老いているため、全然進まないらしい。
「急ぐ旅でもないし、のんびり行くのも楽しいわよね。こうして直樹様と二人きりでここにいられるし。」
そう言ってうれしそうにする琴子を横に見つつ、直樹は…やはり桔梗たちの想像通りのことを考えていた。
そして先導を呼び、何かを耳打ちすると、琴子をしっかりと抱きしめた。…さりげなく琴子の耳を塞ぐ形で。
直樹の突然の行動の意味が分からず琴子は驚いていたが、旅先で開放的な気分になったのかと調子のいいことを考えてされるがまま。

「ああ…やっぱり!」
後ろから見ていた桔梗は声を上げた。
…直樹は前を行く車を無理やり押しやり、自分の車を先に行かせたのだった。元々牛の力も弱かった北の方の乗った車はその拍子に溝にはまり、動かなくなってしまった。
そして、その車から聞こえる北の方たちの悲鳴は桔梗と鴨狩の耳にまでしっかりと届いていた。
…琴子の耳には一切入らなかったので、琴子は車の外で何が起きたのかも分からないままだった。

「執念深いというか…恨みは深きというか…。」
「いじめられた本人が全く気にしてないのにね…。」
鴨狩と桔梗は直樹の恐ろしさに改めて震え上がった。

清水寺に到着して参詣も終え、直樹たち一行は宿泊場所へと移動した。
「どうも嫌な予感がするのよね…。」
桔梗の予感は的中する。
途中で例の北の方も同じ場所へ泊ると耳にした直樹は、宿泊場所を全て借り切ってしまっていた。
北の方たちは狭い牛車の中で一晩を過ごすことになってしまった。もちろん、理由もわからずに。
宿泊場所の人間に訊ねても、「あちらは帝の覚えもめでたき、貴いお方なので…。」としか言わなかったのもしゃくにさわっている。

「あら?あの車…もしかして中の方たち、あそこで一晩過ごすのかしらね?」
琴子が北の方の車とは知らずに直樹に訊ねた。
「お部屋…私たちしか使っていないから、少し分けてあげたらどうかしら?」
何も知らない琴子の優しさに、ほんの少し直樹は胸の痛みを覚えたが、
「そう言ったんだが、狭い所がいいって言うからさ。本人たちがそれがいいっていうんだから、こちらからはそれ以上無理強いはできないし。」
とごまかした。
「嘘!そんな方いる?」
「…几帳で巣を作って楽しんでいた奴もいたしな。」
かつての自分のことを言われ、琴子は頬をふくらました。そしてその話題はそれきりとなった。

参詣も無事に終え、直樹たちは都へと戻る。が、またもや北の方の車と一緒になってしまった。
行きと同じよう、今度も車を押しのけようと思い、直樹はまたもや琴子を抱きしめ耳を塞ぐ。
が、さすがに琴子もおかしいと気付き、自分たちの車が北の方の車の傍をちょうど通りかかったその時、直樹の腕から無理やり顔を出した。
その瞬間、
「ギャーッ!!」
という耳をつんざく北の方の悲鳴が琴子の耳に飛び込んできた。
「あの声は…。」
琴子は直樹の腕から逃れると、小窓から顔を覗かせた。そこには無理やり追いやられた衝撃から牛車から転がり落ちている北の方の姿が…。

「…もう仕返しとかはやめてってお願いしたわよね?」
邸に戻り、琴子は直樹を睨んでいた。
「別に。前がのろくて邪魔だったから、ちょっとどいてもらっただけ。」
直樹は平然と言ってのける。
「嘘!もしかして…お宿を借り切ったのも仕返しだったの?」
琴子は全てが直樹の仕業だと知り、悲しそうな顔をした。
「お寺でそんなことをして…罰が当たったらどうするの?」
「さあ?どうしようかな?」
相変わらず素っ気ない直樹の態度に琴子はとうとう、怒り出した。
「知らないから!罰が当たってひどい目にあっても!あれだけお願いしたのに言うことを聞いてくれないんだもん!大嫌い!意地悪!」
そう言って琴子は部屋を出て行ってしまった。

「…まだ続けます?姫様の復讐。」
庭を見つめていた直樹に、桔梗が心配そうに声をかけた。どうやら琴子の怒りは本物らしく自分の居間に籠って出てこないらしい。
「…もうやめておくか。」
直樹は少し笑って答えた。
「もう十分ですか?」
「あいつが押し込められてた十何年もの間の苦しみや苛められていた辛さを思うと、こんなもんじゃ足りないけどな。」
直樹は続けた。
「…天罰よりも、姫様に嫌われることが一番俺には恐ろしい。」
そう言って直樹は琴子の機嫌を直すために、琴子の居間へと向かった。

琴子の怒りもとけたある日のこと。
琴子はこの頃、一生懸命琴の練習に励んでいる。
「それ…何ていう曲でしたっけ?」
傍で見ている桔梗が訊ねた。相変わらず琴子の腕は上がらず、なかなか曲にならないため、どこかで聞いたことがあるのだが分からなかった。
「もう…。いいわよ。分からなくたって。」
琴子は拗ねるが、それでも珍しく飽きずに一生懸命練習している。

ちょうどその頃。
「そうですね…。確かにいいお話ですが。」
直樹の乳母、細井が溜息をついていた。
「ですが…中将様は既に女性と一緒にお暮らしで…。」
この間の中納言家との縁談騒動を思い出して、また細井は溜息をつく。
「しかし…妻は何人いてもいい御身分でございましょう?」
細井の目の前にいる使者…右大臣家の使者は強く推す。
「こちらの沙穂子姫は、帝のお妃にと大切に育てられた姫君なのです。ですが右大臣様が帝の元で他のお妃と寵を競わせるのは可哀想だとお考えを変えられまして。それなら帝の覚えもめでたき、評判の貴公子の中将様のご正室にと仰られまして。」

「直樹様に教えていただけばいいのに。」
「だめ。これは自分でこっそり練習して、ある日突然、直樹様の前で弾くの。」
琴子が楽しそうに言った。
ちなみに琴子が弾いている琴は、あの北の方が取り上げた母の形見のものだった。
琴子が直樹に救出された際、桔梗が機転を利かせ、鴨狩と一緒に運び出したものである。


「帝のお妃にとのことですので、お琴はもちろん、お手蹟も歌も何もかも素晴らしき姫君で…勿論、美しさは格別でございます。こちらの中将様とお似合いのご夫婦となられましょう。」
使者は細井に話し続けた。
「先程も申しあげました通り…中将様は女君がいらっしゃいまして…。」
「失礼ですが。」
使者は膝を進めた。
「こちらでお調べしました所、その女君という方はご実家の援助もなく、財産も何一つない姫君だとか…。当家の沙穂子姫をご正室にされ、その姫君の元へはこれまで通りお通いになられるということでも全然構わないのではありませんか?」
つまり使者は琴子を直樹の愛人にしろと言っているのであった。

「きっと直樹様、びっくりするわよ。いつの間にこんなに上手になったんだ、もう俺が教えることは何もない。お琴が上手な琴子姫だなって!」
琴子はすっかり琴を弾く手を休めて、妄想の世界に入っている。
「どうでしょうね…。」
今の腕前では…と桔梗は思った。が、琴子があまりに楽しそうなので好きにさせておこうと思い、直樹にも黙っておくことにする。

「分かりました。確かにまたとない御縁談でございますね。」
細井は頷いた。
「それでは…。」
使者が期待の眼差しを向ける。
「当家の中将様と右大臣家の姫君様の御縁談、お進め下さいますようお願い申し上げます。」



☆あとがき
最近、自分で話を考えていないことに気がつきました…。
みんな焼き直しばかりなような…(^^ゞ

☆追記
私としたことが…大事なことを忘れてました!
…細井ファンの皆様、ごめんなさい。
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コメント

い~やぁぁぁぁぁっっ!!!細井のバカバカぁぁ!!!勝手に話進めるなぁ!!!
最愛の琴子が愛人だなんて・・・まるで紫の上じゃないかぁ!
でも大丈夫。きっと直樹様は何か秘策を練ってくれる・・・はず・・・よね???こんなこと言っちゃだめ???
ううう、でも相手は右大臣家の姫だもんなぁ・・・。中納言家とは格が違うもんな。
てか沙穂子さん、右大臣家の姫とは!?すげーー大物設定だ。

琴子のお琴の行方、実はすごく気になってたの。だって母上様の形見でしょ?よかった、琴子の手元に戻って。桔梗、こたびもグッジョブであったぞ!!!

オリジナル創作ご希望でしたら、いつでも無理難題吹っ掛けて差し上げてよ?ほーーーっほっほっほ!!
失礼しました・・・・・

とうとう来たわね!

幸せな二人に新たな展開!どうなっちゃうのぉぉ~~~。健気な琴子姫が泣くことのないよう祈るばかりだわ!
ふふふ…執念深い直樹様も琴子姫には嫌われたくないのね、可愛いんだから~。しかし、嫉妬深く、執念深い男って…そんな直樹様、わたくし大好きでございます!

想い知ったかぁーーー北の方~~^^
って、直樹さんのこんな愛の形も素敵だわっ♪
琴子も直樹も桔梗も鴨狩も!!
水ちゃんの書くお話はどれもこれも本当に愛情が溢れてるんだよねん^^
そしてしっかり忘れない笑いありのところ!
もうね、どんだけ旦那にPC見ながら笑うなっ!キモイと言われていることか…^^;

それより沙穂子さんが登場してくるとは予想外^^
さすが水ちゃん!!
しかも沙穂子さんらしい大物設定なところが乙ですぅ^^


さすが100倍がえしの直樹さま、やるよね~!
母上の形見のお琴を、どさくさ紛れに持ち出す桔梗と鴨狩。
脳内漫画で想像すると・・・・なんだか笑えます。
でも、さあやさんじゃないけど、ここで沙穂子姫登場とは・・・ほんと予想外です。
波乱含みの展開になりそうな予感がしますね。楽しみ~!

ここで沙穂子姫の登場ですか!!!!
うわ~ん細井のお馬鹿さん!!!そんな事をすると直樹様に復讐されちゃうぞ!!!!

私も沙穂子さんという大物が出てくるとはびっくり!!!
琴子姫どうなるのかしら???
沙穂子と言う名前だけでドキドキしちゃう私。←沙穂子ファンの方々スミマセン。
大好きな琴子ちゃん!!私はあなたの見方よ♪
細井め!!!今に見てろ!!

↑そうね。私も謝っておかなきゃ!!
細井ファンの方々スミマセン。
けど、琴子が愛人だなんて!!バカバカバカ!!!

コメントありがとうございます^^

アリエルさん
そういえば紫の上も結局正妻にはなれなかったのよね…。光源氏の心の中では正妻だっただろうけど…。
この時代、結局女性の実家次第だったらしいから。
オリジナル…最近とんと御無沙汰だわ。というより、現代物自体が御無沙汰…。
どうしよう、このまま時代物オンリーになったら(笑)

くみくみママさん
『落窪物語』に出てくる少将(直樹様のモデル)は、もっと執念深いですよ~(笑)仕返しがうっとおしくて、かの田辺●子さんも「現代にそぐわないのでこの辺でやめとく」と訳をやめたくらいですから(笑)
ブラック直樹はどのあたりまでOKなのか…いつも迷います。なんだかんだいいつつ、ナオキスト様が怖いので(笑)

さあやさん
旦那様に叱られているさあや…(笑)あ、ごめんなさい笑ってしまって。
私も一緒!パソコンの画面みてニヤニヤして家族中から「気持ち悪い」と恐れられてます^^;
沙穂子さんの大物設定…彼女はやっぱりこれくらいセレブじゃないと!
いつもいつもありがとうね♪さあやは私にとって二次を書くバロメーターだから(笑)←意味不明
だからコメントもらえると、「よし、今回もこれでOKだ!」とガッツポーズしてるよん。

さくやさん
結構、思っていた以上に桔梗&鴨狩コンビは書いていると面白いです^^
ちなみに前にコメントのお返事でチラリと書きましたが、桔梗はあのカーリーヘア(もちろんショート)で袿姿、鴨狩は烏帽子からあのロン毛(はーい死語出た~(笑))を垂らしています、私の脳内では(笑)もちろん船津は眼鏡です(笑)

ミルクさん
ああ…こんなにバカバカ言われるとは(笑)細井ファンのみなさん、本当にごめんなさいって感じです(笑)
復讐…既に直樹様、復讐キャラ決定ですね(笑)

ゆみのすけさん
一緒に謝ってくれてありがとう(笑)そうよ、どんなキャラにもファンはいるかもしれないし(笑)
(例:大蛇森←いるのか?)
私も沙穂子と打つ度にドキドキしてます(笑)←既に一部で絶対沙穂子ファンに恨まれてるし(笑)

しかし…アリエルさんといい、ゆみのすけさんといい、バカバカバカって…ごめんなさい、大うけでした!!(爆笑)

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