日々草子 パパを探して
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

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パパを探して

みなさん、こんにちは!
あたしの名前はいりえことみと言います。4歳です。
今日はママと一緒に、パパの忘れ物を届けに来ました。

パパはお医者さんです。
このおっきな病院で毎日お仕事をしています。
あたしはお医者さんは怖いけれど、パパは大好きです。

ママのお名前は「いりえことこ」といいます。
パパのお名前は「いりえいりえ」です。

上のお名前と下のお名前が同じ名前みたいなの、パパ。
だってパパはママを呼ぶ時、「ことこ」って呼ぶもん。あたしのことも「ことみ」って呼ぶの。だからママの下のお名前は「ことこ」っていうんだなって、あたし分かってるの。

でも、ママはパパを呼ぶ時、「いりえくん」なの。ということは、下のお名前も「いりえ」ってことでしょ?上と下のお名前が同じというのは、変わっているけど、ママが「パパは普通の人とは違うのよ。すごい人なのよ。」っていつも言っているから、そういうこともありなんだと思う。

「琴子!」
「あ、真里奈!」
琴子は真里奈に声をかけられて立ち止まった。
「こんにちは。琴美ちゃん。」
真里奈が琴美の目の高さに合わせて、腰をかがめた。
「こんにちは。真里奈お姉ちゃん。」
琴美がペコリと頭を下げた。
「今日はどうしたの?親子揃って。」
「珍しく、入江くんが忘れ物しちゃったみたいで、届けてくれって電話があったの。」
琴子が封筒を掲げた。
「本当、珍しい。」
そのまま、琴子と真里奈は立ち話を始めた。琴美がいつの間にか、琴子の手を離れたことに気づかずに…。

ママたちのお話って、とっても長いの。
終わるのを待っていたら、いつまで経ってもパパに会えないよ。
あたし、お利口だから一人でパパに会いにいっちゃおう。そしたら、パパは
「琴美、一人でよく来れたね。」
って、なでなでしてくれるもん。

それにしても、パパってどこにいるんだろう?
お医者さんって白いお洋服を着ているのよね?白いお洋服を探せばいいんだよね?
…あ、いた!

「ぱあぱ!」
うふっ!見いつけた!
「え?」
…このおじさん、誰?パパじゃない。パパはこんな変な頭をしてないよ?そして、おじいちゃんみたいにメガネもかけてないもん。
…間違えちゃった!
「ごめんなさい。間違えました。」
あたしはごめんなさいをそのおじさんにした。だって、パパが間違えた時はごめんなさいを言いなさいって言ってたから。

その頃、琴子は琴美の姿が見えなくなったことに気づいて、病院内を探し回っていた。
「琴美!」
辺りを見回しながら小走りで探すが、琴美の姿は見えない。
「琴子ちゃん?」
「西垣先生!」
西垣が慌てている琴子の姿を見つけ、声をかけた。
「先生、うちの子、見ませんでしたか?女の子でこれくらいの背なんですけど!」
琴子が琴美の背の高さを手で示した。
「女の子…?そういえば、さっき僕の白衣を掴んでパパって言ってた子が…。」
「それ!それ琴美です!どこへ行きましたか?」
「あ、あっち…。」
西垣が指した方向へ琴子は走って行った。

あ、今度こそ、パパだわ。髪の毛も変じゃないし。
「ぱあぱ!」
「誰…?」
えー!?またメガネかけたおじさんだ。さっきの人より怖そうなお顔だ…。もう嫌だ。
「君は、もしかして…?」
「ごめんなさい!間違えました!」
あたしはまたそのおじさんに謝って、パパを探しに行った…。

「あ、琴子さん!」
「船津くん!」
琴子は船津にも、西垣と同じことを尋ねた。やはり白衣の裾を掴んで、「パパ」と話しかけた女の子がいたらしい。そしてどこかへ行ってしまったと…。

パパの病院、広いなあ。パパ、どこにいるんだろう?これじゃママだってパパに会えないよ、絶対。
…ちょっとお休みしよう。あ、ここおトイレかな?誰かいるみたい…。

「…ショックだよね。入江先生、妻子持ちなんてさ。」
「本当。私、せっかく外科に配属になったのよ。」
トイレでは新人看護師が二人、直樹の噂をしていた。
「奥さん、ここの看護師だったらしいよ。」
「らしいね。そろそろ復帰してくるとか。」
看護師が鏡に向かいながら、話している。
「顔も、技術もたいしたことないんだってさ。」
「うわー!何、それ?騙されてるんじゃないの?入江先生。」

…「いりえせんせい」って聞こえたんだけど?パパのことかしら?
でも何だかいい気分しないな。パパのお話なのに。
誰がパパのお話をしているのかな?

「あら?可愛い!お見舞いかしら?」
メイクを直していた看護師たちは、トイレに入ってきた琴美に目を止めた。
「誰と来たのかな?」
「…お手々洗いたいの。あたし。」
「あらお手々洗いたいのね。じゃあお姉さんが抱っこしてあげる。」
看護師が琴美を抱き上げて、洗面台へ近づけた。手を近づけると水が自動的に出るタイプである。
琴美は手を差し出した。水が出る。
その時、琴美は水が出ている所を、小さな手で押さえた。
「ギャーッ!何するのよ!このガキッ!」
おもいきり、メイクしたばかりの顔に水をかけられた看護師は、とても看護師とは思えない言葉を発した。それでも琴美を落とさなかったのは、一応彼女にもプロ根性があったのだろう…。

ふふん。何か変なお話しているからだもん。
この方法は、夏に裕樹お兄ちゃんから教わったんだ。
あ、いけない。抱っこしてもらったからちゃんと言わないと。
「ありがとう。おばちゃん。」
ママが何かをしてもらった時は、きちんとありがとうしなさいって言ってたもんね。

どうしよう…。パパいないよ。ママもいない。あたし、このまま一人ぼっちになっちゃうのかなあ…。
「あら?琴美ちゃん?」
あたしはお名前を呼んでくれた人を見た。
「モトちゃん…!」
あたしのお名前を呼んだのは、ママのお友達のモトちゃんだった。
前に「モトちゃんは、お兄ちゃんなの?お姉ちゃんなの?」ってパパに聞いたら、パパが「それはモトちゃんに絶対聞いちゃダメ」って言ってたんだけど、どっちなのかなあ?

「どうしたの?ママは?」
「ママ、真里奈お姉ちゃんとお話が長いから、あたし一人でパパに会いにきたの。」
「あら、お利口さんね。じゃあ、モトちゃんと一緒に、パパの所へ行きましょうね。」
「うん!」
良かった!これでパパに会える!

「琴美!」
「パパ!あ、ママもいる!」
琴美が直樹と琴子の元へ駆け寄った。
「パパ!あたし一人でパパに会えたでしょ?」
直樹は、抱きついてきた琴美を横抱きにした。そして琴美のお尻を叩いた。
「入江先生!」
「入江くん!」
琴子と幹が同時に何をするのかという感じで声を発した。
お尻を叩かれて、琴美は泣き出してしまった。

「だめだろ?ママから離れたら。」
琴美を立たせて、直樹は言った。
「ここは病院なんだ。痛い痛いという人や、苦しい苦しいという人がたくさんいる場所なんだ。そのために、パパやモトちゃんたちが一生懸命働いているんだ。そして機械もたくさんある。その機械にもし、琴美が触ったりしたら大変なんだぞ。」
「…ごめんなさい、パパ。」
琴美は小さな声で呟いた。
「謝るのは、パパだけじゃないよな?」
「…ごめんなさい、モトちゃん。」
「いいのよ。琴美ちゃん。」
「…ごめんなさい、ママ。」
「ママがお話に夢中になっていたから悪いのよね?ママの方こそ、ごめんね。」
「みんなにちゃんと謝って、偉いな、琴美。」
直樹は、琴美が最初にしてもらいたかったように、琴美の頭を撫でた。

それから、ママはパパに忘れ物を渡しました。
そして、あたしはママと一緒におうちに帰りました。
夜になって、パパが帰ってきました。
おやすみなさいの時間、パパが「今日は三人で一緒に寝よう。」と言ってくれたので、あたしはパパとママと三人で寝ました。
とっても疲れた一日でした。
パパに怒られたけど、あたしはパパが大好きです。もちろん、ママも同じくらい大好きです。

あとがき
あちこちの素敵サイト様に掲載されている琴美ちゃん話…とうとう書いちゃいました(汗)
子供らしさが出ているといいんですけど…。
何となく、入江くんは子供がいけないことをしたら、お尻を叩くのではないかと(笑)
軽く叩くくらいでは、体罰になりませんよね…?
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