日々草子 君がため 8
FC2ブログ

プロフィール

水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

現在の御訪問者

現在の閲覧者数:

御訪問ありがとうございます

このブログについてのお願い

当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

最新記事

君がため 8

いつもなら今夜は直樹が訪れるという日なのだが、公務にて宮中に宿直しているということを鴨狩が伝えに来ていた。
「でも素敵でしょうねえ。直樹様の束帯姿…。」
桔梗が想像しうっとりしている。勿論琴子も同じように想像している。
「見てみたいなあ…。」
琴子の言葉を聞き、すかさず、
「あら!ご一緒に暮らせばいくらでも拝見できますって!」
と桔梗がからかう。
「一緒に…。」
夢のような生活を琴子は想像する。
そんな琴子を見て、鴨狩も直樹が密かに準備させている邸のことを伝えたくて堪らないのだが、ぐっと堪えている。

ところが、悲劇はその時に起きた。

「お前という娘は…!夜な夜な違う男を部屋へ引きずりこんで!」
突然現れたのは、まさしく鬼のような形相という形容詞がぴったりと当てはまる表情をした北の方だった。
三人は一斉に青ざめる。
「あ、あの、これは…。」
桔梗が何とか事情を説明しようとし、
「俺は…こちらのお相手とかではなく…。」
と鴨狩も弁明しようとする。

「もう我慢ができない!おいで!」
北の方はそう叫ぶと、琴子の腕を掴み、部屋から引きずり出した。琴子は恐ろしさのあまり声も出せずに真っ青のまま引き摺られていく。
「お待ち下さい!」
鴨狩が叫んで後を追おうとしたが、そこは桔梗に止められる。
「だめよ!アンタは今のうちに逃げて!」
「そんなことできるか!」
「今、アンタがここで出て行ったら、ますます姫様の立場が危うくなるわ!それにあの様子じゃ間もなくこの邸の警護も固められちゃって、出られなくなるわよ!」
「でも…。」
まだ諦めきれない鴨狩に、桔梗は調子を強くして言った。
「いいから!後で必ず連絡するから!ここはアタシの言うとおりにしなさい!」
鴨狩は黙って頷くと、その場を立ち去った。

琴子は物置に入れられていた。
北の方は鍵をかけた後、
「明日、あんたの許婚を寄越すから、それまで大人しく待ってるんだよ!」
と言い放った。
「許婚?」
「青木だよ!あんたに会いたくて待ち焦がれてるからね。せいぜい明日は可愛がっておもらい!」
そう言い残し、北の方は鍵を持ってその場を後にした。

北の方が立ち去ったことを見届けて、すかさず桔梗が物置の戸の前に近寄る。

「姫様…。姫様。」
小声で桔梗は中へ呼びかけた。
「桔梗…。」
琴子が弱々しい声で返事をした。
「大丈夫ですか?」
「暗くて…何も見えない。」
琴子は鳥目のため、明かりがないと何も見えない。
「余計に怖くて…。それに…。明日、青木がここに来るって…。」
「ええ!あいつが!…直樹様にお伝えしないと!」
桔梗の言葉を聞き、琴子が声を上げた。
「だめ!伝えたらだめ!直樹様は今、大事なご公務の最中なんだから!邪魔をするわけにいかないわ!」
一度目の青木訪問の時と、同じことを琴子は言った。
「でも今はご夫婦になられたんですよ?」
「だから余計だめ!絶対言わないで!言ったら桔梗、絶交よ!」
桔梗は自分が言わずとも、恐らく鴨狩が伝えるだろうと確信を持っていたのでそれ以上は言わなかった。
もう少し話をしたかったが、誰かが来るとまずいので今夜はひとまず、そこで終わることにした。
後は明日の青木を何とか撃退する方法を考えなければいけない。

桔梗の予想通り、その夜のうちに鴨狩は直樹の元へと走っていた。
謝罪を繰り返す鴨狩に、
「お前が悪いわけじゃないからな…。」
と直樹は呟く。
「それで、琴子は?」
「それが…姫様の元を去ったその足でこちらに来たので詳しいことは…。」
「そうか…。」
一体今、どんな目に遭っているのかと思うと直樹は心配でたまらない。
「恐らく…いつぞやのデブに琴子を襲わせるつもりだろうな。」
直樹は北の方の策略に気づいていた。
「そんな…。まさか明日?」
鴨狩は青ざめる。
「多分。」
「明日は…こちらを退出できるのですか?」
直樹は首を振った。
「明日は帝とお約束がある。さすがにそれをすっぽかす訳にはいかない。」
辛そうに直樹が言った。その様子を見て鴨狩も肩を落とす。

「もし…姫様が。」
鴨狩が言いにくいことを口にした。
「姫様があのデブに…。」
さすがにそれ以上は口にできなかった。が、直樹はすぐに分かった。
「例えそうなったとしても、俺の琴子に対する気持ちは変わらない。」
それを聞き鴨狩は安堵した。
「だけど、そうなった時はあのデブ、地獄の底へ叩き落してやるけどな。」
直樹は鴨狩が見たこともない、冷酷な表情を見せた。

とにかく、明日一日、二人で持ちこたえてほしいと伝えてほしいと直樹は鴨狩へ言い残し、戻って行く。
その後姿はあまりに辛そうだった。

一日はあっという間に過ぎ、恐怖の夜がやってきた。
「僕のお人形さん、いる?」
青木が北の方から預ってきた鍵で扉を開け、入ってきた。
ズカズカと中へ入り込み、琴子の傍へ近寄る。琴子は恐ろしさと気持ち悪さのあまり動けない。
青木は突然、琴子の胸を触った。
「きゃあ!」
悲鳴を上げる琴子に、
「何だ…人形と大して変わらない。」
と青木は言う。そして琴子を抱きしめた。
「ちょ、ちょっと、何を!」
琴子が必死で体を押しのけようとしている時、桔梗が駆けつけた。
「何をしてるの!」
渾身の力で琴子を引き離し、後ろへと庇う。
「だって、僕のお嫁さんにしていいって…。」
そんなことをブツブツ言う青木に、桔梗は人形を出した。
「これで、今夜は姫様の扱いをお勉強してきてくださいな。」
「えー?」
「嫌われちゃいますよ?大切に大切に扱わないと。」
桔梗の言葉に青木は納得したのか、人形を手に出て行く。



☆あとがき
タイムアウト!何か中途半端でごめんなさい。
しかし、書いていて気持ち悪い、青木(笑)
関連記事

コメント

こ、怖いよ~~(号泣)
琴子の気持ちになっちゃったよ・・・。暗い物置の中で、さぞ怖い思いをしていただろうね。桔梗、グッジョブ!!!拍手だよ!!!
直樹様の心中、如何ばかりか?!さすがの直樹様だって帝との約束はすっぽかせないものね、かわいそうに。

しかし、北の方・・・怖いよ、マジで。さすがにこの人は原作に該当キャラはいないのかな?こんな怖い人、原作で思い当たらないっす・・・。青木様は、別の意味でかなり怖いけど(笑)
しかし水ちゃん、やりますなぁ。すっかりのめり込んじゃったよ。いやはや!

危機一髪!!!

水玉さん、凄いことに。
北の方はなんということを。
琴子を物置に、それも鍵をかけて。
琴子姫は暗闇は大の苦手。
直樹様に知らせるというが琴子は大事な公務があると。
鴨狩は直ぐに直樹様に報告します。
直樹様も心配しますが、帝との約束はほごには出来ない。
明日一日持ちこたえてくれと。
憎き北の方、青きデブ。
デブが琴子を襲います。
危機一髪です。
桔梗が青きデブに人形を渡します。
人形で勉強をと。
げに、怖かった。
想像するだけでも怖いですね。
直樹様琴子姫守りましたよ。
早くお出でにならないと。
北の方何を仕掛けてくるか恐怖です。



ごめん。水ちゃん^^;
青木くんのキモさがリアルに伝わってきておもいっきり
噴いて大爆しちゃった^^;
だって『僕のお人形さん…いる?』
な・涙出てきました^^;

いや、この時の琴子の恐怖を思ったらそんな事を言ってる
場合ではないのだわ(汗)
それに何といっても直樹さん!!
心配を抱えながらも帝とのお約束で外せないんですもの。
あぅー、ある意味直樹さんの心情が
恐いくらい伝わってきますぅ><

モトちゃんと啓太の温かい気持ちもたっくさん伝わって来て
、読んでいてこちらまで温かい気持ちになれる♪

続き待ってます♪




ありがとうございます

コメントありがとうございます

アリエルさん
さすがにいない!
探してみたけど、イタキスって悪役いないでしょ?もうモデル?にできる人、いなかった!
いなかった分、とことん悪役にさせられていいけどね。
青木様…ちょっとやり過ぎ?(笑)

tiemさん
デブ、デブと連発しすぎでしょうか(笑)?
だってそうですものね(笑)
とことん、彼は気持ち悪くしないといけないかなあと…

さあやさん
ごめん。そのセリフ書いている時、私も気持ち悪くて身もだえてた(笑)
オタッキーにフィギュアは必需品かなあと(笑)
青木を自分のSSに登場させる日が来るとは思わなかった、本当(笑)

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://suisen61.blog77.fc2.com/tb.php/411-dd7d6dcb

 BLOG TOP