日々草子 SMILE FOR YOU
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プロフィール

水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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このブログについてのお願い

当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

最新記事

SMILE FOR YOU

「見て!入江先生が今話している相手!」
仲間の看護師たちの噂話が琴子の耳に入ってきた。
「大人の女性って感じよねえ。」
相手が女性では琴子がチェックをしなければいけない。こっそりと皆の背後から顔を覗かせる。
「先生が笑っているなんて珍しいわよね。」
確かに珍しいと琴子も内心頷いた。琴子の前ですらあの笑顔は見たことがない。
「誰よ、あの人?」
琴子は気になってしょうがない。
「あの人、もしかして先生の元妻…?」
相変わらず、奇跡的に、信じられないことに琴子と直樹が夫婦だということはばれていない。もはやアカデミー賞並みの演技っぷり…。

「ああ。よりを戻したくなって追いかけてきたのかもね。」
冗談!と琴子は思いつつ、何とか相手の顔を見ようと背伸びしている。
「先生、年上好みだったのかしら?」
看護師たちの声を耳にしつつ、琴子はようやく相手の女性の顔を見ることができた。

直樹が話している相手の女性、それは年の頃40代くらい。高級そうなスーツでスタイルのよい体を包んでいる。そして…知的溢れる美女だった。
「悔しいけどお似合いよね。」
看護師たちは溜息をつき、自分たちの持ち場へと戻った。

「後で絶対確認しないと!」
琴子は決意を固めながら、カートを押して歩いていた。
「あたしにだってあんな顔見せないくせに…!」
プンプンしながら歩いていると、案の定、注意力散漫になり人にぶつかった。
「大丈夫ですか!」
咄嗟にぶつかった相手を気遣う。
「大丈夫…。」
どうやら相手は男性。それもあまり若くはない。琴子はその男性が立つために手を貸す。
「ごめんなさい。怪我はありませんでしたか?」
改めて謝りながら、相手を見た。どうやら入院患者ではないらしい。
「いや。それよりそんなに怒った顔を見せながら歩いていると、周りの人も驚いちゃいますよ?」
「え?」
そんなに顔に出ていたかと、琴子は恥ずかしくなった。
「せっかくの可愛い顔が台無しですよ?スマイルでいないと、ね?」
男性はそう言い残し歩いていった。
「可愛いだって。あたしだってまだまだ捨てたもんじゃないんだから!見てなさいよ、入江くん!」
可愛いと言われ、すっかり琴子は立ち直っていた…。

「ええ!あなた、琴子ちゃんと話したの?ずるーい!」
「いいでしょう?」
目の前の夫婦の会話を直樹は複雑な表情で聞いている。
「あたしも喋りたい!ねえ、入江先生!あたしに紹介して!」
女性が直樹に必死で頼み込む。
「いや、彼女が来た時、入江先生の奥さんが来た!って初日から顔を覗きに行ったからね。」
「そうそう。あなたってば秘書に飛行機の時間だってせっつかれたって言ってたわよね?」
そしてまた二人で笑った。
「あいつは動物園に来たパンダじゃないんですが。」
二人の態度をどう受け取っていいのか直樹は分からない。

「パンダよりずっと可愛いわよね?」
「うん。パンダみたいにコロコロしてないし。」
「…はあ。」
誉められているのかも分からない。

「そういえば教授…あ、奥様の方ですが、書かれた論文拝見しました。」
直樹はましな話題をしようとした。が、
「えー!今その話しないとだめ?」
と妻が叫んだ。
「えーって…。」
「そんなつまらない話より、私琴子ちゃんの話が聞きたい!」
「そりゃそうだ。せっかくこうして三人が顔を合わせてるのだから。」
「…ここどこですか?」
直樹が少し呆れた声を出す。
「病院。」
二人は声を合わせて答えた。
「…それはご存知なんですね。」
直樹は溜息をついた。

「そういえば君の奥さん、さっき可愛い顔を膨らませて歩いていたよ?喧嘩でもした?」
男性…直樹が研修医時代に指導してもらった前田教授が直樹へ尋ねた。
「さあ?特には。」
思い当たる節はない。いや、もしかして…直樹は目の前の女性…前田教授の妻であり、同じ大学の教授である千賀子を見た。
「あら?夫婦喧嘩?そういう時は男性から謝らないとだめよ?たとえ悪くなくてもね。」
当の千賀子は自分が関わっているとは全く思っていない。
「じゃ、あなた当然言ったんでしょ?」
色っぽい目で千賀子が前田教授を見つめた。
「もちろん。」
それを聞き、千賀子がソファから立ち上がった。
「じゃ、私、琴子ちゃんがスマイルになったか確認してこよう!写メ撮っちゃおうかな?」
「だめだよ。ここ、病院。」
「あ、そうね。」
夫に窘められつつも千賀子は部屋を飛び出していった。

「しかし、君が奥さん追ってきた時は…。」
教授はそこまで話すと耐えられなくなり、爆笑した。
「いや、やっぱり凄い愛妻家だよね、君!」
そして続ける。
「しかも、夫婦だって事は隠したいって…。それ聞いたとき、もう僕面白くて、これは楽しめそうだってすぐに関係各所へ手を回したからさ!」
そしてソファへ転がり爆笑した。

「あいつがくだらないことを考えたばかりに、その節は色々ご迷惑を…。」
「いやいや!おかげて楽しくて仕方ないよ!」
そしてまた爆笑。直樹は何も言わなかった…。

「その後千賀子に電話したから!そしたらあいつも“何!その面白いイベントは!”って大受け!」
「はあ…。」
あの奥さんならそう反応するだろうなと直樹は予想がついた。

「奥様の論文、とても勉強になりました。」
直樹は先程言いかけたことを再び口にした。
「でしょ?だって彼女、優秀だもん。」
自分だって学長だろうが…直樹は研修医時代と全く変わらない恩師の顔を見て思った。

「…息子みたいに思えるんだって。」
教授の言葉に、
「え?」
と直樹は聞き返した。
「いやうちの奥さん。君が息子みたいに見えるって。ま、僕たちに子供がいたら君くらいの子供がいてもおかしくないしね。」
教授夫妻には子供がいない。いないからこそ小児医療への道を二人で歩んだ。
「だから君たち夫婦が可愛くてたまらないんだとさ。」
恩師とはいえ、赤の他人にそこまで思ってもらえることは嬉しい。

「しかし君、やっぱり変わったよね。うちに来たばかりの頃とは大違い。そしてうちを去るときと比べても、本当にいい顔になったよね。」
教授は目を細めて直樹を見つめた。そして、
「やっぱり奥さんが傍にいないと旦那はだめなんだよね。」
と言った。
「それは…。」
「うん?」
「…認めます。」
直樹の答えを聞き、教授はまた大笑いした。

「昼間一緒にいた人、誰?」
その夜、家で琴子は直樹とベッドに入りながら訊ねた。
「ああ…。」
やっぱりそれを気にしてたのかと直樹はおかしくなった。
「綺麗な人だったね。」
そして気にする所はそこかとも思った。
「そうだな。」
敢えて名前を明かさずに、少しからかってやろうと直樹は思った。

「お前…昼間プリプリして歩いてたんだってな。」
「え?何で知ってるの?」
突然話を向けられ、琴子は驚いた。
「うん。入江くんの相手が気になっちゃって…。で、またドジしちゃって人とぶつかっちゃったの。」
「バーカ。」
直樹に頭を小突かれる。
「でもぶつかった人いい人でね。あたしのこと可愛い顔だって!」
「…でスマイルだって言われたんだろ?」
直樹の言葉を聞き、琴子はもっと驚いた。
「そう!何で知ってるの?入江くん、超能力でも使った?」
理由を知ろうと、琴子は直樹にしがみついてきた。そんな琴子に直樹は軽くキスをする。

キスの後の直樹の顔を見て、琴子は更に驚いた。
「うわ…。入江くんのそんな笑顔、初めてかも…。」
そして恥ずかしさのあまり琴子は真っ赤になる。そこには琴子が初めて見る直樹のとびきりの笑顔があった。
「…特権。」
「え?」
直樹の言葉の意味が分からず、琴子は聞き返してしまった。
「何?特権って?」
不思議そうな琴子の顔を見て、直樹は笑った。
「いいよ。分からなくて。」
そして「寝る。」と一言言い残し、布団の中へ潜る。
「特権って…。あ、ちょっと!昼間の女の人のこと、まだ聞いてない!」
琴子は布団の上から直樹の体を揺らしたが、直樹は黙ったまま。
琴子の声を聞きながら、
「パーティーで一度会ったのに、すっかり忘れてるんだな…。」
と琴子の記憶力のなさを笑っていた。



☆あとがき
10万ヒットの恩返し第二弾です。
こちらは『恩師』という、私が書いた赤面する話の続きです、一応…。
こちらはやはりこのブログを通し、他のことでも大変お世話になっているアリエルさんが以前、「読んでみたいなあ」とポロリと口にされたことを思い出して書いてみました。
これを聞いて、さあやもアリエルも「こいつの前ではうかつに口に出すのは控えねば…」と思ってたらどうしよう(笑)
でもあの話の続きを書く日が来るとは、あの頃は思わなかったなあ…。
書いていて楽しかったですよ、アリエル!

アリエルさんはさあやさん同様、投稿サイト様に私が投稿していたときからいつもコメントを下さった方です。
アリエルさんのコメントは本当にその頃から励まされております。
連絡方法も分からなかったので、ブログ開設のご連絡もできずにいたのに、何とすぐに来てくれて、やっぱり優しいコメントをくださいました。
大恩人であり、大常連さんです!!

現在に到るまで、それは全く変わりません。
本当にアリエルさんのコメントには毎回支えられています。
本当に、本当にありがとうね!

しかし、恩を仇で返すことになってなかろうか、私…。
ごめんね、文章力がないので会話だらけの脚本だよ…。
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コメント

水ちゃん、覚えててくれたんだぁ!

・・・と琴子風に言ってみちゃった!
嬉しい嬉しい嬉しいぃよぉぉぉぉv-407v-346 
前田教授、大好きなの!今回、すっかり奥さまのファンにもなってしまったわv-347 夫婦そろってとっても魅力的v-352 さすが、水ちゃんのキャラねv-392v-219

本当に、ありがとう。こんな素敵なことしていただいちゃって・・・あとがきも、なんだかアタクシめにはもったいない位!
でも、こんなアタシをそんな風に思ってくれて本当に感謝です。その水ちゃんの気持ちを裏切らないように、いつもできる限り誠実な人間でいよう!・・・と、改めて思ったよ。
アタシのおちゃらけコメント(←中身はいたってまじめな気持ち籠ってます!)で喜んで頂けるのなら、いつでもっ!!
学校との兼ね合いで頻度は落ちることもあるだろうけど、ストーカー行為はやめませんから!!(←犯行予告?)

あ~、それにしても前田教授夫妻、素敵だわ・・・v-398v-345
そして、その琴子も見たこともないような入江くんのスペシャル笑顔!?想像しようにも、なんだか脳内映像がで入江くんが白い光に包まれて神々しい光を放っている(←天使かよ?!)ため想像できず・・・(←実話です、ねつ造ではありません)

わあ、「恩師」の続編ですね。このテキスト大好きなので、続きが読めて、うれしいです。アリエルさんにも感謝です。

前田夫妻、素敵な人達ですね。「恩師」を読んだ時にも前田教授がとても温厚で大好きでしたが、奥さんもとても素敵な人ですね。
一人でいる時もそれぞれに素敵だけれど、二人でいることで、素敵さが何倍にもなり、周囲を温かく幸せな気持ちにさせているのでしょうね。
この二人に子供のように思われて、入江夫婦もいいですよね。

それにしても、パーティーで会った事のある人をわすれるなんて、流石、琴子ですね。

遅くなりましたが、10まんhitおめでとうございます。
これからもよろしくお願い致します。

舞!舞!
あのお話の続きが読めるなんて、さあやも前田夫妻が素敵で
大好きで、もう水ちゃんありがとう♪
アリエルもありがとう♪

今日は我が家のすぐ傍にあるスーパーで大物女優・俳優夫婦を
二組も見ました。
よく芸能人はピンでお見かけするんだけど、夫婦揃ってお見かけ
するのはとても珍しかったな♪

そのあとにこのお話を読めたさあやは、前田教授夫妻に…
本日三組目の大物をみたような気がします♪

水ちゃんの書く琴子と直樹の夫婦像も好きだわ♪

むしろ、これから水ちゃんにお会いできない時は
『うかつメール』を頻繁に送ってしまいそうです^^
それも、独り言のように確信犯的にね^^;


うれしいです!

こんにちは、みおと申します。
大好きな恩師シリーズの新作が読めて、とてもうれしいです!
スマイル先生(勝手にあだ名つけてすみません)も奥様もとても素晴らしい方で、前田夫妻が大好きになりました!
誤解が解けた琴子と一緒にお食事などして、千賀子さんにかわいいかわいい連発で撫で繰り回されている琴子を想像してしまったりしてしまいました。
これからもストーカーのように日参いたします!
楽しみにしていますね!

水玉さん。私も恩師好きでした♪
入江君の愛情がよくわかる話で!!
その続編!!読み始めてすぐにわかりましたよ♪
前田夫妻もとても素敵な方で!!もう興奮!!
最後の特権という言葉に私はもうメロメロよ!!
琴子の鈍さもかなり好き♪

ありがとうございます

アリエルさん
覚えてたよ~♪やっぱ恩返しはこれかなあと思って^^v
書く前に、元話の最後だけちょろっと読み返したけど…恥ずかしい~!!
しかしこれは…書いていくうちに勝手にキャラが動いたわ笑
なんで奥様、こんな人に…???って思ったけど、気に入っていただけてよかった。
これでお世話になっているお礼ができたかどうかは不安ですが、今後ともよろしくお願い申し上げます<m(__)m>

るんるんさん
いや私も実は人の顔を覚えるのはあまり得意じゃないんです。
それにパーティーって絶対普段と違う格好だから覚えていなさそうな気がする…笑
るんるんさん、ありがとうございます。おかげでここまで来ることができました。私のほうこそ今後ともよろしくお願いしますね。

さあやさん
おお!いったいどなたにお会いしたのかしら?
芸能人なんて、私、熱海で小野ヤスシにしか会ったことないよ…笑
夫婦像だなんて、本当にもったいない言葉、ありがとう♪
いいよ~どんどんメール頂戴笑
「え?これも本気にしたの?」と青ざめても知らないよ笑

みおさん
こんにちは!コメントありがとうございます!
いいです、うれしいです、名前つけてもらえて笑
この元話が好きだとおっしゃってくださる人が多くて、ちょっと驚いたんですよね^^
だから続きも調子に乗って書いてみましたが…笑
今後もお気軽にお越しくださるとうれしいです♪

ゆみのすけさん
そう!特権!途中で思い出したんです!笑
そんなこと書いてたじゃん、私って感じで笑。
いやあ、だれか描いてくれないかしら?特権スマイル笑
アリエルさんも言ってたけど、本当に神々しいイメージがする…

みなさま、読んでくださってありがとうございました^^

読んでも読んでも追いつかない…。
いっそ自分ところの作業止めて読んだほうがいいのかもしれない!と思いつつ追いついてきました!

そのスマイル、ずっと妄想しているのですが、やっぱり画力がたりませぬ。OTL

しかし、そんなスマイルがみられる琴子はいいなぁ。

えまのお宅に書いて下さったのは、この特権スマイルでしょうか?
もしかしてもしかしてと思いつつ、図々しいと聞くことができなんだ…。
だとしたら、とても嬉しいです。
いつでもいいので、ゆっくり追いかけてくれたら幸せだよ♪

水ちゃん、ゆっくりでごめんね。
まだこの特権スマイルでぐるぐるしている私って。
とりあえず書きあげるまでは我慢だ!なんてやせ我慢。
どのスマイルが近いか教えてね!

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