日々草子 祖父襲来 3
FC2ブログ

プロフィール

水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

現在の御訪問者

現在の閲覧者数:

御訪問ありがとうございます

このブログについてのお願い

当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

最新記事

祖父襲来 3

「イチ、ニ、イチ、二…!」
琴子は外から聞こえる規格外れの大声で目を覚ました。時計を見るとまだ朝の4時である。
「な、何?あの声…。」
窓を開けて何事かと見ると、庭で祖父が半身裸になり、大声を上げながら体操をしていた。
「何でこんなに朝早くから…。」
起きないと後で何を言われるか分からない。琴子は急いで身支度をし、庭へと向かった。

「おはようございます。お爺様。」
とりあえず挨拶をする。
「…この家は客より家人が遅く起きてくるとね?」
嫌味を言われ、琴子はまたもやムッとしたが顔に出さないようにする。
「あの…毎日体操されてるんですか?」
「ああ。1年365日やっとる。」
ということは、この家に滞在中もこの大声で起こされるのかと琴子は溜息をついた。
「今朝はどんな味の飯を食わせてくれるか、楽しみたい。」
その時、琴子は、いいことを思いついた。
「はい、はい。今から準備しますね。」
今に見てろと思いながら、琴子はとびきりの笑顔を祖父へ向けると、厨房へと向かった。

「何ね、これは…?」
テーブルの上に置かれた物を見て、祖父は呟いた。
「直樹…。」
起きてきた直樹にまたもや祖父は問いかける。
「…この家の朝食は、芋ね?」
テーブルの上には、琴子が心を込めて蒸かした、大量のサツマイモを盛った鉢が置かれている。
「さあ、どうぞ召し上がれ!」
琴子は自信たっぷりに声をかけた。
「お芋でしたら、おこげもないし、しょっぱくもないですからね。お爺様のお口にも合うことと思います。」
これが琴子の考えた作戦だった。琴子の唯一の得意料理?の蒸かし芋である。
祖父は直樹が気にせず芋を口に運ぶ様子を見て、渋々一個手に取り口に運んだ。
「いかがですか?」
ニコニコと訊ねる琴子に、
「…これは料理とは言わん。」
と無愛想に祖父は答えた。それでも3個食べたのだった…。

「でかい口。」
朝食後、欠伸をした琴子を見て、直樹がボソッと言った。
「だって…!今朝4時に起こされたのよ!お爺様の大声で!直樹さん、よく目を覚まさなかったね。」
琴子が抗議した。
「座敷はこの家の奥まった所にあるからな。庭の声なんて聞こえないよ。」
その言葉を聞いて、またもや琴子は気がついた。
「もしかして!直樹さん、お爺様が毎朝体操すること知ってて…。だから起こされないように座敷に一緒に寝たの?」
「さあね。」
直樹の態度に、琴子は叫んだ。
「ずるい!ずるいよ!私ばっかりこんな目に!絶対今夜は一緒に寝て!一緒に寝よう!」
直樹の腕を引っ張り頼む琴子の耳に、
「…えへん。」
という咳払いが聞こえた。琴子が顔を上げると祖父が、
「…最近はおなごから夫を誘うとね。はしたなか。しかも、こんな日の高いうちから…。」
と冷たい視線を送っている。
「ち、違います!これはそういう意味じゃなくて…!」
何か違う誤解をしている祖父に対し、琴子は真っ赤になって弁明する。
「まったく…。直樹の嫁は大人しく、慎み深い大和撫子が良かったのに、どうしてこんな、あばずれ女をもらったのか…。」
祖父はまたわざとらしい溜息をついた。
「あ、あばずれ…。」
自分に新しく追加された呼び名に琴子は驚きを隠せない。

そんな琴子の様子などお構いなしに、祖父が直樹へ話しかけた。
「直樹、わしは東京見物がしたか。案内してくれんね。」
「いいですよ。今から行きましょうか?」
直樹は祖父の頼みを受けた。それを見て、
「あ、それなら私も御一緒に…。」
と琴子も言った。直樹と二人きりで出かけられて、自分の悪口を吹き込まれたらたまらない。
ところが、
「ああ、琴子さんには別に頼みがあるけん。」
と、祖父が言い出した。何の頼みだろうと琴子が思っていると、祖父は大きな風呂敷包みを琴子に渡した。
「何ですか、これは?」
「わしの洗濯物たい。すまんがわしたちが出かけている間、洗っておいてほしかよ。」
「はあ!?」
なぜ自分が洗わねばならないのか分からない。しかも昨日の分だけならまだしも、どう見ても数日間分溜め込んだ量である。
「いや。婆さんがギックリ腰で寝込んどるけんね。女中も里へ帰っていて洗う者がいないけん。頼むばい、琴子さん。」
琴子は風呂敷包みを手に呆然と立ち尽くした。

庭で大きな盥を使いながら琴子は、大量の洗濯物を洗っていた。
「何であたしが、こんなことを…!本当なら直樹さんと二人きりで過ごすはずなのに!」
何度も同じことを言いながら、ゴシゴシと洗う。
「大体…若い女性にこんなもの洗わせるなんて!」
盥から洗濯物を取り出し、渾身の力を込めて絞る。
「…直樹さんのものなら喜んで洗うけど…」
絞った洗濯物を広げ、しわを伸ばすよう、パンパンと振る。
「…何であたしがおじい様のフンドシを洗わなきゃならないのよ!」
そして琴子は竿にフンドシをベチャッと音を立てて干したのだった。



♪あとがき
…また会話だらけになってきちゃいました。
難しいなあ…。やっぱり文章は。はあ。

あ、この話そんなに長くならないですから!あと数回で終わりますからね^^
関連記事

コメント

悪戦苦闘?

水玉さん、こんにちは。
早朝から大きな声で起こされた琴子。
お爺様が朝ごはんは何かといわれたので、お得意のふかし芋です。やりましたね。それも3個食べたようです。
早朝から起こされた琴子欠伸です。
直樹さん琴子にでかい口だって。
知っていたんですね、直樹殿は。
直樹さんに今夜は一緒にというと、なんでこんなあばずれをだって。よく言いますね。このお爺様。
直樹殿は何にも言わないですね。
おまけに東京見物がしたいから直樹殿を連れておでかけです。
琴子はお爺様の洗濯物を。
ふんどしですか。大変ですね。
それも手洗いだから。
大丈夫でしょうか。全て洗い終わる事が出来るのでしょうか。
今回直樹さん、琴子に全然優しくないですね。
琴子が悲鳴上げていても知らない顔。
もう信じられませんね。
琴子頑張れ。

洗濯物をべチャッって言う表現がとても好きです♪
いかにも、お洗濯が苦手で、触るのも嫌って感じが伝わってきて。。。
それにしても、いつもに増して可愛い琴子ちゃん。
夜一緒に寝ようと誘うところなんて!!好き好き!!
きっと直樹さんも早く琴子と一緒に寝たいことでしょう。ウフフフフフッ←変態スイッチON。

ヨッシ!やっと追い付けたわっ

お祖父様と琴子のやり取りって好き

しかもまたまたシンクロされててリアルに目に浮かんできちゃう。

本当に水ちゃんってSSのネ申
いつもいつも素敵なお話読ませてくれてありがとう

しかし、冒頭のイチ、二、から吹きました

それを直樹は知ってたなんてさすが。
琴子のリアクション頑張り可愛くてたまらないよ(*^_^*)

ゆみのすけさんに続き、さあやも変態スイッチおん。ウフフっ

やるな爺様…

水玉様こんばんは。原作同様爺様なかなかのくせ者ですね。でもふかし芋を3個も食べるとはやはり直樹の爺様ですね~。考え方とかも結構似ているかもしれませんね。
それから10万Hitおめでとうございます!今日は会社を休んでいたのでお昼前から気にしていたのに用事をしていたら見事に過ぎていました。残念~。
私のキリ番はともかく、これからも素敵な水玉様ワールドなお話を待っています!(とりあえずは爺様と琴子のバトルですねっ!)

最後の描写が・・・目に浮かぶ・・・ぷぷぷ
琴子かわいそうにね(笑)
でもなんか、この琴子が一番現代の琴子に近いイメージに思えるのは・・・アタシだけかなv-356
直樹さん、東京見物はどちらへいらっしゃるのでしょう?
やっぱり浅草十二階ははずせないよね!!!

追いついた♪
じいちゃんのふんどしでフト思ったのですが、もしや直樹さんも…・
"^_^"フン○シ?
東京見物もじいちゃんと琴子の攻防も楽しみです♪

ありがとうございます

tiemさん
昔は手洗いだったんですよね。それも冬も…。
いやあ、洗濯機を発明した人バンザイです(笑)

ゆみのすけさん
べチャッ!に反応ありがとうございます♪
ちょっと頭の中が可愛い琴子ちゃん祭りなもので…。
変態スイッチ私に押させてください(笑)

さあやさん
お疲れ!
いや、久しぶりに言われて嬉しいわネ申(笑)
この字使うと思い出にタイムスリップします♪
シンクロできますか?うれしい~♪

いたさん
ありがとうございます!私もこんなに早く行くとは思いませんでした!
今後ともよろしくお願いします♪
そう、とりあえずはこのバトルを完結させねば!(笑)

アリエルさん
え?そう?現代に近い?ちょっと意識してみた甲斐があったかな(^^ゞ
浅草十二階…相変わらずアリエルの目はごまかせないわ~
もうオバちゃんドキドキよん笑

ラテさん
ラテさんもお疲れ様です(笑)!
そうなんですよ!私も密かに考えてるんです、そこ!(笑)
やっぱりそう…ですよね?うわ~想像したいようなしたくないような(笑)

皆様コメントありがとうございました\(-o-)/

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://suisen61.blog77.fc2.com/tb.php/386-2be85a2b

 BLOG TOP