日々草子 万華鏡 18
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

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二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

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万華鏡 18

直樹が出て行って一か月が経った。
直樹からは住所を知らせる連絡は何一つ来ず、紀子と裕樹は元気がない。もちろん、琴子も直樹が心配でたまらなかった。

せめてどこに住んでいるのかだけでも分からないだろうか…琴子が何か方法はないかと考えているときに、入江家に来客があった。
それは須藤だった。その日、琴子以外誰もいなかったので、琴子が応対することになった。
「あいつ、家出したんだってね。」
須藤は開口一番、そう言った。
「誰にも居場所、教えていないんだろ、どうせ。」
琴子が頷くと、須藤は紙を一枚琴子の前へ差し出した。
「あいつに頼まれて、住む家を紹介したの俺なんだ。これ、あいつが今いる住所ね。どこに住んでいるかくらいは家族へ教えておけと言ったんだけど、あいつ結構頑固でさ。だから内緒で教えておこうと思って。」
須藤の気遣いに琴子は感激し、何度もお礼を言った。
「しかしここまで本気になるとは思わなかったよ。」
直樹の家出の経緯を琴子から聞き、須藤はちょっと感心し、そして入江家を後にした。

須藤の来訪と直樹の居場所が分かったことを、琴子は紀子が帰宅するとすぐに教えた。そして明日にでも直樹の元へ行くように紀子へ勧める。が、紀子は首を横に振った。
「私は行かないわ。」
「なぜですか?おば様、直樹さんのことをとても心配してらしたでしょう?」
予想外の紀子の言葉の意味が琴子には分からない。

「私が行くと絶対怒るでしょうし…。それにちょっと見てみたいのよね、直樹さんがどこまで本気なのかって。一人でどこまでできるのか見守りたい気分なのよね。」
紀子の考えを聞き、琴子は何も言えない。
「でも、やっぱりちゃんと食べているのかとかは心配だから…だからお願い。琴子さん、一人で行って様子を見てきてもらえないかしら?」
「私が一人で行くと、余計直樹さん怒ると思いますけど…。」
「大丈夫よ。この住所は当分、私と琴子さん、二人だけの秘密にしておきましょう。」
そういうことで、琴子は一人で直樹の住まいへと向かうことになった。

「ここね…。」
須藤に教えてもらった場所は、長屋が立ち並ぶ一角だった。訪ねても肝心の直樹が留守では何にもならない。学校が終わって帰宅する夕方に琴子はやってきた。
「いるといいけど…。」
引き戸を開けようとする勇気がなかなか出ない。直樹に怒鳴られることは覚悟の上だが、一人でいるのか…もしかしたら誰か女性がいたりしたらと、悪い方へとばかり考えてしまう。

立ちすくむ琴子の前で引き戸が開いた。驚く琴子の前に出てきたのは、
「あんた、誰?」
一人の老婆だった。
「あ、あの…。」
家を間違えたのかと琴子は思い、何かを話そうとした時、
「お前、ここで何してるんだ?」
と今度は後ろから声をかけられる。懐かしいその声に琴子は振り返った。直樹が立っていた。
「直樹さん!」
と琴子とその老婆は同時に叫び、琴子と老婆は思わず顔を見合わせた。

「直樹さん、この娘誰?」
老婆が直樹へ話しかける。
「妹かい?」
「妹じゃないです!」
琴子がムキになって老婆へ言い返した。
「それならよかった。こんな平凡な子が直樹さんの妹なんてありえないもんね。」
老婆は口が悪かった。
「…お婆さんこそ、誰ですか?」
言われっぱなしで琴子は面白くない。
「私はあんたにお婆さんと呼ばれる覚えはないよ。近頃の娘は礼儀がなってないね。」
老婆は溜息をつく。その言い方に琴子はムッとした。
「だからあなたは誰なんですか!?」
二人の言い合いを黙って見ていた直樹が漸く口を開いた。

「トヨさん、これは父の友人の娘で、俺の実家に住んでいるんです。」
「これ」ってひどい…と琴子は直樹を恨めしそうに見るが、直樹は琴子の視線など構うことなく説明を続ける。
「こちらはトヨさん。この長屋の大家さん。」
大家では失礼があってはいけない。琴子は渋々トヨに頭を下げ、挨拶をする。
「直樹さん、食事が冷めちまうよ。」
トヨが琴子に話しかける口調とは全然違う、優しい口調で直樹へ話しかけた。琴子が部屋の中を見ると、お膳の用意ができている。
「いつもすみません。」
直樹が部屋の中へ上がりながらトヨへ礼を言う。
「いいんだよ。若い男性はちゃんと食べないと。」
トヨもいそいそと直樹の後を追う。
その姿を見ながら、琴子は、
「この大家さん…もしかして。」
と呆れていた。

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♪あとがき
前から薄々気づいてはいたのですが…。
「誰よ、これ」というくらい、原作のキャラ、どこかへ行ってしまってます…。
最早、名前だけを借りた状態に…。
こんな滅茶苦茶なことをして、ごめんなさい

本当はこの部分丸々カットする予定だったのですが、皆様の「長くなってもいいよ」という社交辞令を
真に受けて、思い残すことのないよう、書くことにしました。
「本当に真に受けたんだね」というつぶやきが聞こえてきそうです…(^_^;)
ごめんなさい、お調子者で(^^ゞ
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コメント

時代背景がとても私好みなので
いつも楽しみにしています。

おお~トヨおばあちゃん登場ですね♪
確かに大家さんだったらこんな感じかも♪
全然変ではないですよ。

このあとどうなっていくのかわくわくしながらお待ちしてます。

別に

社交辞令じゃないんだけどね。まぁでも、思い残すことなく書いていただく気持ちになってもらえたんなら、よかったよかった!!
しかし、トヨばーちゃんの登場にはびっくりv-405 ほんとに意表突いてくるのがうまいよなぁ・・・。なかなか融けない直樹さんの心。琴子、応援してるぞ~~v-438

ぜひぜひ

思う存分書いちゃってください!!!!
もうどんだけ続いても、ちゃんとついていきます!
トヨ婆ちゃん登場にますます目が離せません

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