日々草子 万華鏡 6
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

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万華鏡 6

「琴子さん、直樹さんと結婚しない?」
ある日のお茶の時間、紀子の突然の申し出に琴子は飲みかけのお茶を噴き出しそうになった。
「え!?」
「やっぱり嫌よね…。あんな無愛想な人。」
琴子の反応に、紀子は深く溜息をつく。
「いや嫌とかじゃなく…。突然何を言い出すんですか?」
紀子を慰めながら、質問の真意を探る琴子。
「あの人、何考えているか分からないでしょう?」
「…私のことは嫌っていることは確かですけど。」
親にまでそんな風に言われる息子も気の毒だと琴子は思いつつ、つい嫌味かなと思うことまで喋ってしまう。
「嫌ってはいないのよね。というより女性と接した経験がないから。どう接していいのか分からないんだと思うわ。」
「そうですか…?」
女嫌いなのか、女性恐怖症なのか何なんだろうと琴子は首を傾げる。
「このまま、初めて会う人と、お見合いして、結婚したってうまくなんて行かないと思うのよね。」
紀子はまた溜息をついた。
「ああ…。」
紀子の言葉を聞き、いつかは釣り合う人と結婚するんだろうなあと琴子は想像する。
「私だってよく知らない女性と一緒にこの家で暮らすより、実の娘同様の琴子さんと結婚してもらって一緒にずっと暮らしていける方が楽しいもの!」
何だかよく分からないが、息子の気持ちより自分が楽しい生活を重視する紀子に、琴子は苦笑してごまかした。
「あ、でも琴子さんにだって選ぶ権利はあるわよね。私が琴子さんの親だったら…あれが義理の息子になるのはちょっと大変かも…。」
自分で産んでおいてそこまで言うのかと琴子は目を丸くする。

「あの人、小さい頃から絵ばっかり描いてたのよね。なまじ勉強できるから、家で勉強する必要なくて、暇を持て余していたのよ。」
紀子が話題を変えた。
「小さい頃から描いてたんですか?」
「え?知ってるの?あの人が絵を描いていること。」
「あ、いや…う、噂でチラリと。」
直樹との約束を破りそうになって、琴子は慌ててごまかした。
「そうなのよ。今だって描いているはずよ。」
知っていたのかと琴子は思った。
「でもお父様に見つかると怒られるから、こっそり描いているのよね。」
「え?そうなんですか?」
だから誰にも秘密と言ったのかと琴子は納得した。
「お父様は事業を継いでほしいのよね。さっきも言ったとおり、頭いいから、帝大に進んでほしいと願っているのよ。」
「帝大…。」
そんなに頭が良かったのかと琴子は内心驚く。
「でも私は好きなことをやる人生を送ってほしいと思っているのよね。事業なんて優秀な他人に継いでもらってもいいと思うし。子供たちには、人生を終える時に“ああ幸せだった”と思ってもらえる、後悔しない人生を送ってほしいわ…。」
結局、子供思いのお母様なんだと琴子は紀子を微笑ましく思った。息子たちはともかく、紀子のことは実の母みたいに思える。

「だから琴子さんにお嫁に来てほしいのよ!」
紀子は琴子の手を取って、懇願した。
「はあ…。」
自分と結婚しても、お互い「ああ幸せな人生だった」と思って生涯を終えることは無理だろうと琴子は思ったが。
「見た目だけはいいでしょ?あの外見、美術品とでも思ってもらえれば飽きることはないと思うのだけど…。」
「美術品…ですか。」
それなら彫刻と一緒に暮らすようなものじゃないかと琴子は思った。彫刻の方が毒を吐かない分、ましだとも…。

自室にて、琴子は昼間紀子に言われたことを思い出していた。
「結婚…。」
自分と直樹が結婚したらということを、つい想像してしまう。
「お茶が入りましたよ、旦那様。」と言いながら、甲斐甲斐しく夫の世話をする琴子…。
「あり得ない!」
首を横に何度も振り、想像を打ち消す。
「あの人と結婚したら、あたし一生あの毒舌を浴びながら生きていかなきゃならないのよ!そんなの…絶対不幸!」
抱きかかえていたクッションを壁に投げつけ、琴子はベッドに潜った。

その晩…。
琴子は、花嫁衣装を身に着け、なぜかデッサンに使うような石膏像を抱いている夢を見た…。
目が覚め、朝食の席にて直樹に、
「いつもよりさらにひどい顔」
とひどい言葉を投げつけられる。
「やっぱりこの人と結婚とか、絶対ない!」
琴子は直樹の顔を睨みながら、その思いをさらに強くしたのだった。

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☆あとがき
こちらがようやく数話分できてきたので、少しずつUPです。
忘れた頃にUPって…あまりにひどすぎるなあ。
何とかせねば。
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コメント

琴子の夢に笑ったわ。あたしのイメージする石膏像はどれもガタイよし!だから、入江君のイメージにならないっv-356 
なかなか、二人の距離が縮まらないわね~~!ンもうっっ、じれったいったらっ!(←紀子ママ的な感じで:笑)でも、そのじれったさが、またたまらない訳で・・・

忘れてなんかいませんよ~(^・^)続きが読めてウレシイです♪何話か出来てるとの事なので楽しみにしてます♪

水玉さん、おはようございます。万華鏡忘れてはいません。琴子に直樹と結婚して欲しいと、紀子ママのお願いに驚く琴子。絵を描くのが好きな事も、今でも描いていることママはご存じな様子。琴子も秘密守っていますよね。紀子ママは琴子に直樹の心を開いて欲しいのかなぁ。結婚したら、喜怒哀楽の表情が出てくると。でも直樹は相変わらずツンとしていますが。早く仲良くなったらいいのに。でも気持ちはあるのかもね。部屋に椅子を置いてあげたのだから(^^)

キュン♪待ってたわー^^
このお話も凄く丁寧に書かれてて水ちゃんの温かさが
本当に伝わってくるんだよね^^
そして、この二人の育み方がまた何とも素敵^^
琴子の可愛らしさと直樹の不器用な愛情表現が絶妙に
ブレンドされてていいわっ^^
次回も待ってるよぉー^^

ありがとうございます

忘れ去らないで覚えて下さっていてありがとうございます(笑)

アリエルさん
石膏って…確かにガタイがよさそうだうね。
私は胸像っていうの?胸から上だけのものをイメージしがちだけれど、いろいろあるのかしら?

tiemさん
覚えていて下さってありがとうございます。
いえ、話はできているのですが何分、文章にするのが手間取っていまして…。
またいつの日かお会いできるといいのですが(笑)

さあやさん
相変わらずほめ上手!ありがとう♪
いや、本当にサクサクと進めたいんです…(>_<)
手が、手が動かないのよーーー(笑)

ラテさん!

ラテさん、ごめんなさい!
ありがとうございます。忘れないでいて下さって!
いつもコメントありがとうございますね!
とりあえず、そろそろ話を進めないとまずいかなと現在おもいきって書いてみてます^^

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