日々草子 大蛇森の試練 後編
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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最新記事

病室のドアがノックされた。
「はーい。」
女性が機嫌よく返事をする。
そしてドアが開けられた瞬間、女性と男性は目を見開いた。
「瞳!」
「…やっぱり母さんか。父さんも一緒ね?」
大蛇森が二人に冷たい視線を送る。
「何でばれたと?ちゃんと偽名も…。」
女性が言おうとしたのを、大蛇森が遮った。
「何が偽名たい!蛙谷って父さんの旧姓じゃなか!」
この男女は大蛇森の両親だった。
「蛙谷弥生とか…どの口が言えたもんか。」
大蛇森は溜息をついた。
「だって…あんたにばれたら、まずいと思って…。」
弥生は口を尖らせる。
「それよか!目的は何ね?わざわざ博多から東京へ来た目的は…!」
大蛇森は険しい顔を崩すことなく、二人に訊ねた。
「ああ、そうそう。あんたの結婚相手を見にきたとよ!」
弥生が顔を輝かせて叫んだ。
「結婚…相手?」
「そう!なかなかいい子を選んだんじゃなかね?」
「一体…誰のこと?」
大蛇森は母親が何を言っているのか、見当がつかない。

「もう!あなた!あれ!」
弥生に言われて、父・深雪が先程弥生がバッグから出した手紙を、弥生に渡した。
「これ、茜からの手紙たい。」
「あいつ…何を書きやがった?」
大蛇森が憎々しげに呟く。
弥生は手紙を読み始めた。
「“…瞳兄は、入江という可愛い看護師さんをチンチクリンと呼んで気に入っていて、楽しい毎日を送っているみたいです。”だって。もうあんたもそんな人おるなら、はよプロポーズば、せんね!年ば考えて!」
その言葉を聞き、大蛇森は先程より更に顔を青ざめ、そしてすぐに真っ赤になって叫んだ。
「な、何が気に入っているだ!?あいつ、何てことを…!」
「もう、照れんでよか、よか。あなた、あれ…。」
またもや深雪は、先程の小箱を弥生に渡す。そして、弥生は大蛇森にそれを渡した。
大蛇森は箱を開け、驚いた。

「何ね!これ!?」
「大蛇森家に代々伝わる、指輪たい。これをあのチンチクリンちゃんに贈って、プロポーズせんね!」
その指輪は大蛇森の名にふさわしく、蛇がとぐろをまいているデザインの、ゴールドの指輪だった。蛇の両目はルビーがちりばめられている。
「そして、今日はホワイトデーたい。男性から女性に贈り物をする日やろ?ちょうどよかね!」
弥生は何も問題がないと言わんばかりに頷いている。
「そのまま、入籍してもよかよ?式なんて後からいくらでもできるたい!土曜日でも、区役所は婚姻届ば、受け付けてくれやろ?」
どんどん話を進めていく弥生に、大蛇森が指輪を手に閉口していたその時、ドアがノックされた。

「お加減いかがですか…あ、大蛇森先生が診て下さってるんですね。」
琴子が笑顔を見せる。
「あ、丁度よかった!あの…。」
弥生が琴子に何かを話しかけようとしたその時、
「入江くん!」
大蛇森が琴子の前に立ちはだかった。
「はい?」
驚いて琴子が大蛇森を見る。
「君…今日は入江先生と待ち合わせしてるんだろ?ホワイトデーだし。」
大蛇森の口から信じられない言葉が次々と出てくることに、琴子は目を丸くした。
「さ!早く行きたまえ!入江先生を待たせてはいけない!」
琴子に何も言わせず、大蛇森は琴子を病室から追い出した。

病室のドアが閉められた後、大蛇森が汗を拭いていると、
「瞳…。」
深雪の心配そうな声が背後から聞こえた。
「今のどういうことね?待ち合わせがどうとか…。」
弥生が不思議そうに大蛇森に訊く。
「彼女は…入江くんは結婚してるとよ。」
本当なこんなこと言いたくないが、これも自分の身を守るためと言い聞かせ、大蛇森は答えた。
「あんた…人妻に懸想してると!」
弥生が絶叫する。
「瞳…不倫だけはやめんしゃい。」
深雪も真剣に止める。
「違う、違う!茜の勘違いたい!僕はあのチンチクリンに恋愛感情は一切持ってなか!!」
両親の勘違いを必死になって大蛇森は正そうと叫ぶ。
息子の必死さに、ようやく両親は自分たちが何か勘違いをしていたことに気がついたらしい。
「なんね。残念たい。やっとまともな結婚をする息子がいたかと安心したばってん…。」
両親はがっくりと肩を落とした。が、すぐに弥生は気を取り直した。
「じゃ、ここにもう用はなか!さっさと準備して、あんたのマンションば、行く!」
「ええ!?」
大蛇森はまだまだ試練が続きそうな予感に怯えた。

「もう…何で僕がこげなこと、せんとあかんね。」
大蛇森の弟、茜は直樹の写真一切を、東京都指定の45リットルゴミ袋へ入れながら、ぶつぶつと文句を言っていた。
大蛇森から連絡があり、「両親がそっちへ向かうから、入江先生関連グッズは全て片付けろ」と言われたのだ。
「瞳兄も、カミングアウトすればよかね。」
そう言いながら、特注の直樹の写真パネルを外す。
「しかし、何で父さんたちが突然東京に来たんやろ?」
自分が出した手紙が原因とは、茜は全く考えることもなく、ゴミ袋の中に写真パネルを入れ、袋の口を固く縛っていた。
「母さんの還暦の祝いば、もう数年前に済んだやろ…?」
首をかしげながら、茜はゴミ袋をベッド下へ隠すのだった。

「入江くん!お待たせ!」
待ち合わせ場所に琴子が息を切らして現れる。
「…あの患者どうなった?」
昼間、食堂で話した患者のことを、直樹は琴子へ訊ねた。
「あ、それが大蛇森が信じられないことに…」
ホワイトデーだから直樹の元へ早く行けと背中を押してくれたことを話す琴子。
「だから、今夜は大蛇森に感謝しながら、楽しまないとね!」
琴子はそう言いながら、自分の両手に息を吹きかけた。
「…ほら。」
そんな琴子に直樹が小さな紙袋を渡した。
「何?もしかしてホワイトデーのお返し?」
琴子がドキドキしながら袋を開けると、中からピンクの手袋が出てきた。
「お前、この間手袋に穴開けたって騒いでただろ?」
「…ありがとう!」
早速琴子は手袋をはめた。
「温かい!ほら!」
嬉しそうに、琴子は両手で直樹の顔を挟んだ。
「腹減ったから、食事に行くぞ。」
琴子の手を外し、ぶっきらぼうに直樹は言った。でも片方の琴子の手はしっかりと握っている。
「うん!」
琴子は嬉しそうに頷いた。

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☆あとがき
これはリクエストにお応えしたつもりになって、書いた話ですm(__)m
これとは別に、先に書いたとおり、きちんとしたものを書きましたので、
はとぐみ様、少々お待ち下さい。
もう、本当に、本当に申し訳ございません!!!

一応、ご説明しますが…。
父  大蛇森深雪(婿養子)
母  大蛇森弥生
長男 大蛇森遥
次男 大蛇森瞳
三男 大蛇森茜

です。
すごい、よくぞここまで勝手に作ってしまったものだと自分で呆れています(^^ゞ
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コメント

水ちゃんて…ホント凄いね。まさにスピンオフの神。大蛇森ペアレンツ、ビジュアルが気になるわぁ(笑) 
そしてちゃんとラブラブイリコトエピが入っているのがまた素晴らしい!

コメントありがとう♪

アリエルへ
読んでくれてありがとう♪
まず、一言。褒めすぎ(笑)
私のイメージは大蛇森母は、ゴージャスなんだけどね(笑)
イリコト、ラブラブになってた?よかった!
最近、ラブラブイリコト書いてないから、ちょっと心配だったので(^_^;)

No title

いや~さすが水玉さんの大蛇森シリーズ、おもしろいです!!え?母は還暦?30代?いったいどんだけ若作り・・・どんどん書いてください!もう、大好きです!!
最後のラブラブイリコトがうれしくってにやけてしまいました。琴子、すっごい嬉しいんだろうな~
それにしても、すぐにいろんなお話を書ける水玉さんって・・・ほんと、すごいです。頭の中を見てみたいです。

え~~~っ

褒めすぎじゃないもんっ!

No title

水玉さん、大蛇森シリーズお待ちしておりました。今回は両親が先生のお嫁さんの下見に参上。しかし相手が琴子とは。まさか直樹とは言えないですよね。好きな人が。あわてぶりが、目に浮かびます。マンションに行くと言われて、部屋にある写真を弟に片づけるようにと。今回は琴子はラッキーでしたね。直樹と待ち合わせだろうからと。二人は何も知らないから、ラブラブです。先生は冷や汗ですが・・・・次回も楽しみにしております。

ありがとうございます

tiemさん
久しぶりに書いてみたら、書いていくうちにテンションが上がってきました。
ので、調子に乗ってこの続きも書いてみちゃいました(笑)
読んでくださってありがとうございます^^

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