日々草子 大蛇森の奇襲(後編)
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

最新記事

その夜、家にいた俺はインターネットでサイトを開いていた。パソコンの画面上には一人の男が映っている。“AKANE”という名前のファッションモデルの所属事務所のサイトだ。

“名前:AKANE、本名:非公開、生年月日:非公開、趣味:音楽鑑賞、出身地:福岡県…”

まあ、あの本名では俺が事務所の社長だったとしても、絶対非公開にするだろう。
それにしても、ポーズを取るAKANEの写真は、男の俺から見ても美しいと思う。とても大蛇森先生の血を分けた弟とは思えない。 「お兄ちゃん、ノンちゃんから返事が来たよ。」
裕樹が携帯を手に部屋に入ってきた。
「はい。」
読み上げるより、見せた方が早いと思ったのだろう。裕樹は俺に携帯を手渡した。

“AKANEは俺たちモデルの中では、雲の上の存在。外国人が優位のショーモデルの世界で、日本人なのにデザイナーの人気が高い、成功した伝説のモデル…。”

モデルとしては完璧らしい。あ、まだスクロールできるのか…。

“…でも、事務所からは絶対にAKANEに近づくなと言われている。理由は教えてもらえない。”

どういう意味だ?
俺が不思議に思っている時、一階からオフクロの声が聞こえた。
「お兄ちゃん!大変よ!相原さんが…!」

金之助から電話をもらって、俺はすぐにふぐ吉に駆けつけた。
「お義父さん!」
「あ、直樹くん…。悪いね。」
かなり熱が高い。なぜだ?インフルエンザの流行はまだのはず…。
「病院へ行って、とにかく診察しましょう。」
ここではロクな診察はできない。俺はお義父さんを大学病院へタクシーで運ぶことにした。

「何だか騒がしかね。」
兄が障子をそっと開けて、店内を見回した。
「ん?」
僕のモミアゲが何かに反応したようだ。
「どした?瞳兄。」
「…もしかして、入江先生が?」
僕の毎日手入れをしているモミアゲはレーダーの役割を果たす。入江先生が近づくと、微妙に反応するのだ。
「まさか!瞳、あんた入江先生のこと考え過ぎたい。」
兄が笑う。バカにするな!

「瞳兄、入江先生は望みなかよ。」
茜まで何を言い出すのか。
「この間、俺、イタズラ心起こして、先生の前で奥さんにキスしたと。」
そのまま、チンチクリンを持ち帰ってくれれば、入江先生が手に入ったのに!いや、待て。そうすると僕はチンチクリンのことを“義妹”と呼ぶのか。それは気が進まない。
「そしたら、先生、めちゃくちゃ怒りおったばい。あの先生、奥さんに夢中や。瞳兄の入る隙間は残念ながら、なかね。」
うるさい、うるさい!

ところで、なぜ僕のモミアゲが反応したのだ?入江先生がこの店のどこかにいるのか?でも入江先生とこの店は結びつかないな。先生はフランス料理とかが好きそうなイメージだ。こんな和風どっぷりの店には足を運ばないだろう。今日ばかりはモミアゲレーダーも、誤動作したのかもしれないな。

「瞳兄、その髪型、特にモミアゲ何とかする気はなかね?」
茜がフグをつまみながら、僕に尋ねた。
「ない!」
だからモミアゲはレーダーの役割を果たしているんだ!
「俺が行っている、いい美容院紹介したるよ?」
「結構!」
どうせマッチョな美容師がウジャウジャいるに違いない。

「おいしかねえ。」
僕たち三人はふぐ料理に舌鼓を打つ。
「そういえば、瞳、あんた、何かスポーツやっとると?医者は運動不足にならんね?」
兄が僕に話しかけた。
「瞳兄は合気道を3日でやめたけんね。」
「私が空手で…。」
「俺が柔道たい。」
なぜ、兄弟が顔を合わせると、触れられたくない過去の話になるのだろう。
「茜、柔道五段は役に立ってるね?」
「海外は物騒やけんね。護身術として結構役に立つ時あるばい。」
「茜は長く続けたけんね。」
…そりゃ、長く続くだろう。大きな体の男がたくさんいるから、という理由で柔道を始めたのだから。でも、軽量級だったために、重量級と組ませてもらえなくて、家でピーピー泣いていたな。
「遥兄こそ、空手四段まで頑張ったやん。」
「空手のおかげで、中学、高校時代は男の人たちに囲まれて、幸せやった。」
…あんたは空手が強かったため、中高と、番長やっていたな。男に囲まれたっていうのは、子分をゾロゾロ引き連れて歩いていたからだ。
「俺たちに比べて、瞳兄は…。」
「飽きっぽかね。」
兄と茜が顔を見合せて溜息をついた。

「…僕だってスポーツ始めたばってん。」
「え!?」
何も二人揃って叫ぶほど、驚くことではないだろう。
「何を始めたね?瞳兄。」
「…テニス。」
その瞬間、兄と茜は同時に大笑いした。
「聞いたね!?茜。テニスやて!」
「医者やからって、そんな上品なスポーツ選びおって!俺たちとは違うとでも言いたかかい?」
ああ、そうだよ!お前らとは違うんだ!
入江先生が大学時代にテニスの選手だったから、いつか一緒にプレイできるように始めたんだ。または、先生と一緒にコートに出て、先生に手取り足取り教えてもらえる日が来るかもしれないからね。お前らみたいに男臭いスポーツはやりたくないんだ!
「あまりにテニスとイメージが結びつかんよ、瞳!」
兄と茜はそう言って、また大笑いした。…腹が立つ!

食べ終わって、僕たちは店を出た。あの人の良さそうな大将がおらず、サルが中心になって働いていたことが気になるが、きっと奥で何かやっていたのだろう。
確かに料理はおいしかったな。うん、今度入江先生をお誘いしてみよう。…個室もあるしね。

「びっくりしたよ、お父さん!」
夜勤明けの琴子が驚きつつも、安堵の声を出した。
「突然、入江くんと一緒に病院に来た時は、何があったのかと思っちゃった!すごい熱だったし!」
昨夜、病院へ運んだお義父さんの容態はすっかり良くなっていた。
「悪い、悪い。直樹くんにはすっかり世話になっちゃって。」
「でも良かったですよ。病院に着いたら、すぐに熱も下がって。」
「どうしたんだろうね?お父さん、どこも具合悪くなかったのに。」
「何か、予約していたお客を迎えたら、急に寒気がしたんだよな…。」
働きすぎだろう。お義父さんはプロ意識の高い板前だから、手を抜いたりしない。少し休息が必要なのだと思う。
「今日退院できますよ。でも、今度、人間ドッグに入った方がいいですね。」
「そうね。一度みっちりと検査してもらおうね、入江くんに。」
「えー?嫌だなあ、検査は。」
俺たちはそんな他愛のない会話をして、笑った。

あとがき
大蛇森も三人揃えば、かなりの威力を発揮するのではないかと思って書いてみました。
今回の犠牲者?は琴子のお父さんです。
次は誰になるのかなあ…(笑)
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コメント

琴子以外はみんな大蛇森の毒牙(?)の犠牲者になってしまうんですね~。恐るべし、大蛇森3兄弟。と言いつつも、次の犠牲者は誰なのかと密かに続編を待っている自分も怖い・・・。

恐るべし

「ふぐ吉」と聞いた時は、てっきり琴子とバッタリ会ってバトルが繰り広げられるのかと思ってましたが、入江くんとニアミスでしたか。
それにしてもモミアゲレーダーの正確なこと。そして相原父にまで影響を及ぼす大蛇森パワー。やはり大蛇森恐るべしですね。三人兄弟揃って、パワーアップしてるんでしょうか。

レーダー

クリンが反応するなんて、超~わらっちゃいましたよ~(*^_^*)
水ちゃんの脳内から溢れだす大蛇森三兄弟の泉がとめどなく溢れてます~。しかも相ちゃんパパが犠牲に!次は誰?と妄想の泉!!を溢れだして下さいね♪

はじめまして

いつもこっそり立ち寄り、読ませて頂いていました。
大蛇森シリーズの大大ファンです。

「入江君を愛する大蛇森vsチンチクリン=琴子ちゃん」
最初に読んだとき、「チンチクリン」!!!に大爆笑でしたw
ほんの脇役でしかなかった大蛇森をここまで主役にもっていかれるなんて
もう、
素晴らしい!!!
としか言いようがないですw

ちなみに私の中では大蛇森をイメージすると、ど-しても篠井英介さんが頭に浮かんでしまうんです・・・なんいうか、あの独特な雰囲気が。。苦笑

大蛇森兄弟のキャラもかな~り濃いようなのでますます期待しちゃいますw

コメントありがとうございます!

たまこさん>次々と大蛇森の毒牙にかかっていってますよね(笑)本当、次の犠牲者は誰にしようかしら?

かりんさん>琴子父は、入江家の中で一番免疫?がなさそうですからね(笑)一番症状も重くなってしまったんです。

さあやさん>さあやさんの「もみあげのクリン」がもうツボに入って入って(爆笑)。あのクリンを使わない手はないなと思って書いてみました。

たもりんさん>はじめまして。私もまさか大蛇森の家族まで書くことになろうとは、全く想像がつきませんでした。
篠井英介さん…確かにイメージぴったりかも(笑)

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