日々草子 4冊の本の感想
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水玉

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『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

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最新記事

4冊の本の感想

半年前に予約した本が一度に届いたので、一気に読みました。
あくまで私個人の感想なので(今回は特にこれを強調!)。





☆『彼方の友へ』 (伊吹有喜)

あらすじはこちら
登場人物が実在の人物をモデルにしているとすぐに分かりました。(私は中原淳一より高畠華宵の方が好きだけど)
最初は朝ドラの『とと姉ちゃん』みたいだなあと思ったり、ドラマは見てないけれど原作は読んだ『サヴァイアル・ウェディング』に出てくる編集長みたいだと思ったり。
でもそのイメージが徐々に払拭されました。

この頃の少女雑誌は編集部と読者の距離が今より近かったんですね。主筆と挿絵画家のコンビの写真に胸をときめかせるとか、どれくらいイケメンだったんだろう(笑)編集の人の名前まで知れ渡っているってすごいなあ。私なぞ某少女漫画雑誌のみーやんくらいしか記憶にないわ。そんでもって投稿なんてせず、そのコーナーの「この漫画のおかしな所を報告しよう」みたいなものしか楽しんでいなかった(某作品の香澄ちゃんは足踏みしているだけで階段を全然上っていないとか)。いや、そんな情けない読者は私くらいでしょう(笑)
今よりずっと地位が低かったであろう女性、それも少女達のために「友よ、最上のものを」を合言葉に美しい作品を届けたいと男性達が力を込めるというところにすごく惹かれました。今、そんなことを考えて作られている雑誌はないだろうし、そんな所を重視して買う読者もいないだろうしなあ・・・。今や付録目当てで雑誌を買う時代、それをこの作品の登場人物たちが見たらどう思うだろうか。
そして登場人物はそれぞれ、一人だけを愛して戦争を生き抜くんですよね。形は違えども。

あの人が戦争から無事帰還するシーンはよかった。戦争へ出向いても、美しいものを読者へ届けたいという思いは全然変わっていなかった。そしてその人は最後まで愛する人の残したものを大切にする。
「美しい物が好きならば、男も女も、年も身分も国籍も関係ない。
僕の絵が好きだと言ってくれる人が僕の友だ。」
この言葉いいなあと思いました。

70年以上の時を経て届いた「最短のラブレター」はありがちかもしれませんが、胸を打ちます。ああ、このエピソードがここにつながるのかって。ちゃんと届いてよかったなあと思います。

ただ、主人公の父の謎や、最初に出てきた東洋のマタハリがモデルの人物のエピソードなどが意味不明というかはっきりとしないままなのが気になります。それが主人公の大切な人の運命も変えちゃうのだから、そこはもうちょっと書いてほしかったなあと思わずにいられません。
これを読んだ後、出てきた雑誌の元になった雑誌の関連本を読んでみたのですが、どうやらヒロインも元の雑誌の主筆の奥様をモデルにしたような(年齢差とか職業とか)。


☆『帝国ホテル建築物語』(植松三十里)

あらすじはこちら
帝国ホテルのライト館が明治村へ移築されることが決定されたことから始まる物語。そしてライト館はどのようにして建てられたのか――。
帝国ホテルの支配人である林愛作が招聘したフランク・ロイド・ライト。彼は一切の妥協を許さず現場の職人と衝突しながら、自分が設計した最高の建物を作っていきます。弟子の遠藤新は師匠と現場の間に立ち、手伝っていくわけでして。
とにかくすごく工夫された建物で、明治村で実際見てみたいなと思いました。本当にタイル一つとっても、ガラス一枚もちょっとの妥協を許さずに全部やり直しも辞さず・・・完成した時の感動やいかに。

・・・って、思うより、率直に思ったのはこの人と仕事したくないわああ!!!(笑)
そりゃ妥協しないのは素晴らしいですよ、ええ。でも、自分の完璧な設計の実現しか目に見えてなくて、そのために周りがどれだけ奔走しているかちょっとは考えろって感じ。
「フランス人はすべてをやり直すことをいとわないの」って台詞が出てくるけど、いや、もうちょっと周囲を見てくれ。予算も考えてくれ。時間も考えてくれ。
「なんで学校はすぐに建てられるのに、ホテルはそんな時間がかかるんだ」「大きさが違うからです」それだけの問題じゃなかろうよ。
「暑いわ、軽井沢に行きたいわ」ってわめくヒステリック夫人も邪魔だったろうし、もう林愛作支配人がただひたすら気の毒で気の毒で。遠藤新は師匠に心酔してるからどうしようもないし。

あんなに自分をかばってくれた林支配人が言うこと聞いてくれなくなったら避けまくるし、ライトのイメージはどんどん下がっていく。施主の妻を奪ったから本国アメリカで設計の依頼が激減したっていうけれど、実際はこの性格が問題だったんじゃなかろうか。
そんでもって、最後まで手がけさせてもらえなかったからと完成作品見に来ないし。プライド高くて面倒な人だったんだなと思いま
す。
そりゃあ、建築の苦労を目にしてきた人だったら「明治村に移築してくれ!!」って懇願するよ。この苦労を壊すのはしのびなかろう。

小説は面白かったですよ。本当、帝国ホテルの建築にこれだけの涙と汗があったって分かるし。紹介に間違いなかったし、感動もしたし(特に支配人の苦労が)。
明治村ができるまでも小説で読んでみたいなと思いました。
・・・世界遺産になった国立西洋美術館がライト作品じゃなくてよかったなあ(ポツリ)


☆『本と鍵の季節』(米澤穂信)
あらすじはこちら
この作者の小説は初めて読んだのですが、設定が面白いと思ったので借りてみました。
図書委員の二人が主人公なので、本が事件に関わってきます。
図書館でよく本を借りる人はすごく馴染みがあるストーリーじゃないでしょうか。
この二人がクラスメートじゃなく、委員会で週一くらいしか顔を合わせない関係というのがいいんでしょうね。お互いのことをそれほど知っているわけでもない。
下手に恋愛が絡むこともなければ、どこにでもいるような高校生。特にキャラ立ちしてないけれど、それが却ってストーリーの邪魔をしていない。

借りる前にシリーズ化は難しいのではという感想を目にしたので、貴志祐介の『青の炎』のようなエンディングかと思っていたのですが、ちょっと違ってました。シリーズ化も出来る気がします。
第1話の犯人(?)が一番どうしようもない感じだったかなあ。いくらせっぱつまった理由があるにせよ、それはないだろうって感じ。
いずれも「あとは読者が想像してね」って終わり方なのですが、後味が悪い終わり方ではありません。短編集なので読みやすいですし、登場人物がむやみやたらに出てくるわけでもないのでサクサク読めます。

他の作品も読んでみたくなりました。



☆『平成くん、さようなら』(古市憲寿)

あらすじはこちら
ええ、そうです。芥川賞で話題になった時興味本位で予約したものが最近届きました。だから借りた私があほだった・・・。
この本、一言でまとめられます。
『ハッシュタグを羅列した話』以上!!
作者はこういうものを使っているんだねえって、とにかく最新のサービスの名称がズラズラと出てきます。そういや耳にしたことはあるけれど、よく知らないってサービスは読みながら検索しましたよ(笑)。
あと、冒頭から下ネタというか口に出せないもののオンパレードなのでそれでかなり引きました。そういうもので読者の興味を引こうと思ったのだろうか。

多分、作者がメディアに出ていなくてよく知られていなければ先入観なしで読めたのでしょうけれど、なんか「頭のいい自分が一般人にあわせて書いてみたよ」って感じでした。実際主人公は作者を想像させようとしているんだろうなって見受けられたし。
芥川賞ってこういう作品が多いのだろうか?
作者の大ファンで大ファンで、普段どんな生活をしているのか知りたい!!っていう人ならばきっと楽しめると思います(笑)。


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