日々草子 掃除をする後輩
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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最新記事

掃除をする後輩

色が関係ないのが申し訳ないのですが…お祭り期間らしいバカネタとうことで。
下品に感じる方がいらしたら申し訳ございません。
ちなみにソウ様のところの「赤い後輩」の設定を受けて書いております。


イタキス期間2018










スタンプカードもシルバーぶっ飛ばして、一気にゴールドだ。このままだとプラチナすっ飛ばしてブラックになりかねない。
「西垣先生、今日の当直よろしくお願いしますね。」
「え?だって僕ゆうべも…。」
「何言ってるんですか、ゴールドカードのくせに。」
どこから情報を得たのか、鴨狩くんが通りすがりに言った。
「西垣先生、ゴールドになっちゃったんですね。」
「うるさいな。」
桔梗くんまで。まったくこの二人の情報通ぶりには舌を巻く。

これもすべてあの後輩のせいだ。あいつが現れてから、あいつがサイドビジネスを開始してからろくなことにならない。
何であいつは1ヶ月も留守にしていてお咎めなしなのさ。何で仮眠室をホテル代わりに琴子ちゃんを連れ込んでもお咎めなしなのさ。

「…何とか彼を守ってほしいのです。」
おっと、外の空気を吸おうと出て来たら、またもやあいつが依頼人と会っているところに遭遇してしまった。
「俺はボディガードはしない。」
「ああ、そうでした。失礼しました。」
はい、サイドビジネス発見!え?ここを写真におさめたら証拠になるだろって。チッチッチッ。そんなことしてみろ。僕は今度こそロケットに縛り付けられて宇宙の塵となるだろうよ。
「では、敵をやってほしいんです。」
「分かった、引き受けよう。」
やってほしい?ん?その言葉は「殺ってほしい」というものにフリガナをつけたわけじゃないよね?「治療を」という目的語を省略しての「やってほしい」だよね?

「こんなところで立ち聞きしていると、たちまちプラチナになりますよ。」
「うるさいな。」
「日本語の勉強をしたいなら、退職届を書いて学校に入り直すことをおすすめします。」
「しないよ!」
まーた僕の心を読みやがって。ああ、憎たらしい!

が、このままで終わる僕ではない。もう僕だって医者らしく頭脳を生かしてあいつをギャフン(平成も終わろうというのに昭和の表現で悪いけれど)と言わせたい。

「…お邪魔しますよ。」
僕がこっそりと入ったのは、前回目撃したデラックスと名のつく仮眠室だ。何だよ、デラックスって。院長が使う部屋?院長当直しないだろ。昼寝部屋?

「ウヒョーッ!」
忍び込んでいる事も忘れて、僕はベッドを見て驚いた。
「キングサイズってやつか。初めて見たぜ。」
そこにはドドーンと大きなベッドが鎮座していた。
「こんなベッドを、あの夫婦は私的に使ってるのかよ。」
僕もこの部屋の鍵をこっそりと貸し出してくれた院長秘書とムフフなことしちゃおうかな。
「しかし、すごいねえ。」
と、ベッドに腰掛けてみる。おお、スプリングもすごいことになっているじゃないか。
ぼよーん、ぼよーん。
ああ、いい気持ち。くそ、あの後輩は琴子ちゃんとここでぼよーん、ぼよーんと弾んで…おっといけない。ついヨダレが。
「こんなことをしている場合じゃなかった。」
今回、この仮眠室に忍び込んだのは目的があってのことだ。
それは、あの後輩のDNAを調べるため。調べてどうするんだって?そりゃ結果をCIA(アメリカ中央情報局)だかモサド(イスラエル諜報特務庁)だか、FSB(ロシア連邦保安庁)に売りつけるのさ。あのゴルゴ入江の秘密を知りたがる世界の諜報機関は多いからね。多額で売りつけてやる。そんでもって僕も大金持ちさ!

「ええと…あれ?ゴミがない。」
ベッド脇のゴミ箱には埃ひとつなかった。ベッドにも髪の毛一本落ちてやしない。
「おかしいな。」
昨日もここをあいつらが使っていたことは間違いない。それから僕はクリーンスタッフの人をうまいこと言いくるめてこの部屋の掃除から遠ざけた。だからあいつらが使ったままだ。
…って考えたらこのシーツは…やばい。鼻血出そう。
しかしシーツも皺一つない。せめて琴子ちゃんの残り香でもないかと僕は鼻を近づけた。
「…洗剤の香り。」
何で?使ったばかりなのに、何で洗いたてなわけ?
「なるほど、使用済みシーツはお持ち帰りになったと。」
あのギャグ祭りな出来事の後、持ち帰ったわけか。慎み深いのか、何なのか。

「じゃあ、バスルームだな。」
僕はバスルームの扉を開けた。
「何だ、こりゃあ!」
そこにあったのは大の大人が5人入っても余裕があるんじゃないかってくらい、大きなお風呂だ。
「しかもライオンが…。」
ライオンの口からお湯がザバーッって出て来てる。
「こんなもん作るくらいなら、僕らのバスルームもちゃんとしてほしいぜ。」
院長が病院の金を使い込んでいるんじゃなかろうか。その謎を調べて文春か新潮に売った方がいいか。いや、そんなもんよりあいつのDNAの方がずっと大金になる。

「石鹸まで豪華だな。」
備え付けの石鹸は僕がプライベートで使っているものとは比べものにならないほど、いい香りだった。
「新品みたいだな。」
でも何か残っているかもしれないから、僕はそれを白衣のポケットに入れた。
「シャンプーもリンスも新品かよ。」
絶対使ってないわけないのに、全部新品だ。使いかけはお持ち帰りってことか。
排水溝!そうだ、そこだったら毛が、毛が落ちているはず!僕はパカッと開けた。
「…何もない!!」
きれいだ。まるでショールームの見本のような排水溝だった。どういうこと?
「あいつが真っ裸で掃除してるってことか?」
琴子ちゃんとここでイヤーンなバスタイムを過ごした後…あ、また鼻血が。まあ、その後、あいつは真っ裸で掃除してるってことか。
「何で?そこまでするわけ?」

その後も僕はデラックス仮眠室を隅々まで探した。しかしグラスには指紋一つ残らないよう拭き取られ、カーペットにも何も落ちていなかった。

「このままでは僕の大金ゲット計画がパーになってしまうじゃないか。」
その後僕は、あいつの後をつけゴミをあさり始めた。あいつが鼻をかみそうなときは
すかさず側にいたし(かまなかった)。

「おばちゃん!その割り箸、その割り箸ちょうだい!」
食堂でもあいつの後をつけ、あいつが下げた食器を全部奪い取ろうとした。
「西垣先生!これはゴミだから捨てるんだよ!」
「ゴミじゃないんだ、僕にとってはお宝になるものなんだあ!!」
しかし、おばちゃんは無情にも割り箸をゴミ箱へ放り投げる。そして食器は洗浄機へ放り込まれた。
「そのゴミ!そのゴミをちょうだい!全部!!」
「西垣先生、仕事の邪魔だよ!」
「食堂はちゃんと消毒しなければ入れないのよ!」
「ちょっとだけ、ちょっとだけだから!!」


「…西垣先生、食堂に出入り禁止になったってマジっすか?」
項垂れる僕に鴨狩くんが心底呆れた声を出した。
「そりゃあ仕事の邪魔をする。衛生観念ゼロ。医者なのに。」
桔梗くんも呆れている。
「噂になってますよ。入江先生のゴミを集めているって。変態だって。」
「そんなのは大蛇森先生だけで十分だって。」
「でも大蛇森先生は入江先生への純粋な愛情ゆえの行動だからみんな、笑って見守れますけどね。西垣先生は変態中の変態ですもん。」
「勘弁して下さいよ。」
「あ、そうだ!」
二人の話を全く聞いてなかった僕は立ち上がった。
「そうだ、あそこに残っているかもしれない!」
「あそこ?」
「よっしゃあ!!」
僕は二人の前から走り出した。

いたいた!
「琴子ちゃん!」
「あ、変態先生!」
うわあ、ストレートな表現だ。でも構わない。
「琴子ちゃん、頼みがあるんだけど。」
「入江くんのゴミは渡しませんよ。」
「違う、違う。君しかできないことなんだ。」
「私だけ?」
「そう、ちょっと両足、いや股をを広げてくれないか?」
「…は?」
そうだ、琴子ちゃんの…琴子ちゃんの中にこそ、絶対あいつのDNAが!!
「ちょっとだけ、ちょっとだけだから!!!」



「…君、本当にバカなのか?」
数分後、院長室で僕は叱られていた。
「君が入江くん、ああ奥さんの方の入江くんだが、彼女にしたことは間違いなくセクハラだよ!」
「違います!純粋な調査行動です!」
「んなわけあるかあ!!」
ドーン、ドーンと拳で院長は机を叩いた。
「100人に聞いてみろ。君が彼女の前で口にしたことは100人中100人がセクハラだと言うわ!」
「だ、だって…。」
「入江先生にも迷惑をかけ、食堂にも迷惑をかけ、君はどれだけ人に迷惑をかけたら気が済むんだ!」
そして院長は手を出した。僕はすぐに意味が分かりポイントカードを渡した。
「まったく!」
ベチンと特大のスタンプをカードのど真ん中へ院長は押した。
「どうせ全部押すんだ。」
そして引き出しを開ける。ああ、今度こそブラックかと思いきや、院長は何か機械を出した。
「毎回毎回ペタペタと押すのが面倒になった。」
そして出て来たのはブラックカード。だがそこにスタンプ欄はなかった。
ピッ。
院長が出した機械は何と、バーコードリーダーだった!そのカードはプラスチック製になって、シュッと通せばポイントがたまるらしい。
「あ、あの…。」
「君は6ヶ月間無給!」
「ええ!」
「賞与もなし!有休もなし!」
「そ、そんなあ。」
「セクハラに加えて窃盗までして!」
「窃盗?」
「ポケットの中身だ。石鹸!」
「ああ、返しますよ。」
「僕のものではないが。」
「え?あそこ、院長専用仮眠室じゃないのですか?」
「あそこは入江先生が自費で設置した仮眠室だ。」
「ちょっと!何でそんなこと許したんです?」
「見たまえ。」
院長は書類を広げた。グラフが書かれている。
「これは入江先生が手がけた手術の数及び成功数だ。もっとも失敗はゼロだが。」
それは信じられない数値を示していた。
「こんなに病院に貢献してくれているんだ。しかし大学病院も経営は厳しい。それなのに自費でいいから仮眠室を設置したいといわれて断れると?」
「まあ…そう…ですかねえ?」
「もちろん、あそこは全部入江先生の私物だ。この石鹸はエリザベス女王御用達だそうだ。」
そこまで勝手を許していいのだろうか。が、今の僕にそれを言う権利はないことは分かっている。
「そんな素晴らしい入江先生だからこそ、妻にセクハラをした変態医師を解雇しなくていいと。どこまで人格者なんだ!入江先生はこの病院の財産だ、至宝だ!」
院長は感極まって泣き出した。
が、落ち着いた後僕には無情だった。
「あと、このカードリーダー一式、君の給料から引いておくから。」
「無給なのに?」
「問答無用!」

デラックス仮眠室の前を通ったら、琴子ちゃんの声が聞こえてきた。デラックスなら防音もしっかり備えればいいのにと突っ込まずにいられない。
「入江くん…ひょっこりはん!」
なぬ!?僕はドアに耳を近づけた。
「もう一度…ひょっこりはん!」
こ、琴子ちゃん!どこから、どこからひょっこりはんをしてるの!?
「え?今度はここから?ええ、恥ずかしいなあ…ひょっこりはん!」
どこから?どこからなのおー!!



「西垣先生…。」
「ああ、君たち。」
桔梗くんと鴨狩くんが医局の前で僕を待っていた。
「慰めてくれなくていいよ。」
「慰めるつもりはないです。命令で迎えに来ました。」
「命令?」
と聞き返した途端、鴨狩くんが僕の鼻と口を布で押さえつけた…。

「な、何で?どうしてここに?」
僕が縛り付けられたのは、下半分扇風機、上がロケットの代物。といってもエンジンは付いている。
「西垣先生、依頼を受けてくれてありがとう!」
開発者の入江社長がニコニコと手を振っている。
「助けてえ!!」
僕は、僕は…この状況になってとんでもないことをしたことに気づいた。
「バカだ。ゴルゴ入江の妻に手を出そうとしたから。」
「ゴルゴ入江を調べ回っただけで命の危機にさらされるというのは有名なのに。」
「妻にまで手を出そうとした、愚か者。」
CIAとFSBとモサドの連中が僕を嘲り笑っているのが見える。

「スリー。」
「ちょっと待って!!」
「ツー。」
「いや、僕、何も訓練受けてないし!ねえ、NASA、NASAで訓練させて!」
「ワン。」
「いやあ!!」
「ゴー!!」
ああ、ロケットは出発してしまった!!僕は、僕は…生きて帰れるのだろうか!




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