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2018.09.18 (Tue)

『下町ロケット ゴースト』

一言でいうと、面白かったです!



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私、ドラマも後半ちょこっとしか観てないんですよね。
最終回の最後に、小泉孝太郎が大根バルブを高々と掲げて農家の姿で登場したところしか記憶にないという…。

池井戸作品は勧善懲悪もの、主人公がアイディアを思いつく→絵に描いたような悪役が邪魔をしてくる→大団円というパターンが多いので安心して読めるところがいいです。あと、文章が読みやすい。パターン化しているけど、続きはどうなると気になって一気読みしてしまう。

今回はトラクターに使われるトランスミッションの開発を考えるところからスタート。
と、同時に取引先である帝国重工が赤字に転落して宇宙開発事業に待ったがかかる。
そこに帝国重工を辞めた若者二人が立ち上げた会社が関わってきて…というストーリーです。
この会社の名前が「ギアゴースト」。墓場から出て来た幽霊というような意味だそうです。自分たちがそういう存在だから。

『陸王』の時も思ったのですが、何かをイチから作って行く過程はおもしろいです。壁にぶつかっても一生懸命作っていくところはドキドキします。

でも今回はそれだけがメインではなく、主人公の経営する会社と手を組もうとしていた、若者二人の会社の特許をめぐる戦いも出て来ます。
ま~これが、絵に描いたような悪役が出て来て。しかも今回は銀行じゃないんですよね。
そこに手を貸す主人公なのですが、最後になって手を噛まれるようなことに。
そう、このお話は次に続くという。

最近目にしたのですが、「男は思い出をフォルダに保存する。女は上書きしていく」という言葉、これがまんま、この小説に当てはまるなと。
過去にこだわってしまったばかりに過った道に進みそうな若者、そして見離したもう一人の若者はどうなるのか。
個人的にはギアゴーストが自分たちを墓場へと追いやった大企業を見返すところが読みたかったのですが、その見返し方で二人が袂を分かつことになってしまったのは悲しいです。
ただ、今までの池井戸作品と違うのは、二人それぞれの気持ちが理解できるところなんですよね。
目先の利益に目がくらんで鞍替えしました~じゃなくて、ああこっちの気持ちも分かるんだよな~というところが辛いです。

それにしても、なんで何とか重工って会社は宇宙ビジネスに夢中になるのでしょう?
ようやく見た『ハゲタカ』の最終回も宇宙ビジネスが出て来たけど。
今回のこの小説の中にロケット開発事業を『300億円の打ち上げ花火』と揶揄する台詞が出てくるんですが、そう言われても無理ないなあと思ったのは、私がこれまでの『下町ロケット』を読んでいないからかもしれません。
赤字に転落して、どの事業を捨てるかってことになったらやっぱり宇宙ビジネスじゃないの?と思う凡人な私です。
だって宇宙じゃお腹ふくらまないじゃん…(夢のないこと言ってすみません)。
打ち上げに失敗したら何百億ものお金がパーになるんですよね。よほど余裕がないと手がけられないなと思います。
夢はあるのかもしれないけれどね。
そういえば『ハゲタカ』の鷲津も「夢に出資しない」と豪語してたわ。だから私はあのドラマが好きだったのか?笑

というわけで、今回初めて読んだ『下町ロケット』シリーズはトラクターの一部分という、宇宙よりは馴染みのあるテーマだったので楽しかったです。
でも続きのサブタイトルが『ヤタガラス』…帝国重工のロケットの名前なのが、また宇宙かよっ!って思ってしまう自分がいる。
いやそもそもこのシリーズが『下町ロケット』なのだからロケットに関わらないとダメだよなって話ですね。

…と書いていてふと思ったのですが、主人公の影が薄いのは気のせいだろうか?

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 |  2018.09.18(Tue) 20:14 |   |  【コメント編集】

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