日々草子 妻の願いを叶える後輩
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

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とある日のこと、僕は外科部長室のドアを叩いた。
「部長、お願いがあるのですが。」
「シルバーをすっ飛ばしてゴールドにするのはだめだよ。」
「はい?シルバー?ゴールド?」
何、それ。自動車の免許?
「何ですか、それは。」
「君に渡しているポイントカードのことだよ。」
僕は白衣のポケットから、あのポイントカードを取り出した。
「これが何か?」
「今持っているカードのスタンプが溜まったらシルバーカードへランクアップするんだ。」
「何ですと?」
部長は机の上に文字通り、シルバーのカードを出した。
「で、これもポイントが貯まったらゴールド。」
そしてゴールドカード。二枚ともよく完成されている。
「シルバーへランクアップしたかったら、きちんとそのカードにスタンプを貯めることだ。ズルはだめだよ、ズルは。」
「いやいやいや!」
ドクロスタンプが押されているこのカードは僕が病院に迷惑をかけたらポイントが貯まっていく仕組みだ。何を好んで僕がそれだけの迷惑をかけると部長は思っているのか。
しかもシルバー、ゴールド?銀だこのポイントカードじゃあるまいし!
「違います、僕が言いたいのは…。」
「ちなみにゴールドの次はプラチナね。」
え!まだ次があるの?
「プラチナの次はブラックカード。」
プラチナ、ブラックと部長は合計4枚のカードを机に並べた。
「プラチナカードになったら、スタンプの色もこれに変わるから。」
カードの側に、キラキラ光るインクのスタンプ台を置く部長。
「部長って…。」
「ん?」
「相当暇ですね」と言いかけるのを僕はかろうじて堪える。そんなこと口走ったら瞬く間にブラックカードまでポイントが貯まりそうだ。まったく銀だこどころかクレジットカードかよ!
僕だってせいぜい、ゴールドカードどまりだってのに。

「違いますよ、そうじゃなくて。」
「じゃあ何の用だね?」
「あれです、あれを使わせてほしいんです。」
「あれ?」
「ほら!入江の奴が寄付したあの手術ロボット!」
以前、莫大な財産の、ほんの僅かな部分で入江が手に入れ病院に寄付した手術ロボット。あれを使って僕も手術してみたいと思っていた。

※参考画像1

ダヴィンチ


「却下。」
部長はすぐさまそう言った。
「何でですか?あれで救える患者さん、すごく多いと思うんですけれど。」
「君には無理だからだ。」
「そんなことありません。ちゃんとシュミレーションして…。」
「いいや、無理だね。」
なぜか断言する部長。
「僕には見えるんだ。君があのロボットを使って手術をして、成功かと思いきやどこかから出血させちゃって。”血が止まらない!!”って叫ぶ君が見える。そして入江先生がやってきて君を"邪魔”と蹴飛ばしてサササッと神業のごとく手術を進める様子が、僕には見える!君は一体、何度同じことを繰り返せば気が済むんだ!!」
「まだ一度もそんなことやったことありませんよっ!!」
「いいや、絶対やる!予言する!」
「それは予言じゃなく、ドラマのストーリーですよ!部長、現実を見て下さい!」
完全にフィクションと現実を混ぜているよ、部長は。
「100歩譲って、入江先生が遠隔操作して君は操縦席でボケッとしているのが関の山だね。」
「それもドラマじゃないですか…。」
そのうち、入江が仮眠室で卵かけごはんを食べているとか言い出しそうな部長を何とか説得して、僕は手術ロボットを触らせてもらう許可を得た。
「ただし、入江先生にちゃんと教わってからだ。いいね?」
「はい、分かりました。」
後輩に教わるなんて…いやいや、だめだ。立派なドクターは先輩だろうが後輩だろうが技術を得るためにはこだわらないもんなのだ。


「入江知らない?」
病棟に戻って僕は桔梗くんに聞いた。
「入江先生は…。」
「仮眠室で卵かけご飯?」
「は?」
「いや冗談。」
「第3オペ室ですよ。」
第3というと、あのロボットがあるオペ室じゃないか!ちょうどいい!
「あ、でも邪魔しない方がいいかも。」
「どうして?」
「琴子が一緒ですから。」
何だって?また琴子ちゃんを連れ込んでいるのか!
まったくあいつら、神聖な職場を何だと心得ているんだ!僕はプリプリしながら第3オペ室へ向かう。
考えてみればあいつは仮眠室で卵かけご飯は食ってないけれど、琴子ちゃんを食っているな。やってること大してドラマと変わらないじゃないか。
しかもきょうはオペ室?ああ?仮眠室だけじゃ飽き足らず、イチャコラテリトリーをオペ室に、僕たちの戦場であるオペ室まで広げやがったか!!
構うもんか!あいつらがどれだけ、どんな淫らな姿でイチャコラしてようがここは職場だ。僕は乗り込んでやる!

ガーッと第3オペ室の自動ドアが開いた。
「おい!」
と怒鳴りかけた僕の口が止まった。あれ?何か匂う…薬品の匂いじゃなくて…ソース?

「あ、西垣先生!」
琴子ちゃんの声が聞こえた方を僕は見た。
「琴子ちゃん?」
琴子ちゃんはあの手術ロボットの操縦席にいた。が、そこにいたのは琴子ちゃんだけじゃない。
「何やってるの、君たち…。」
琴子ちゃんは入江が広げている足の間にちょこんと座っていた。が、イチャコラしている様子はない。二人ともちゃんと服を着ている。
「ところでこれは何の匂い?」
僕は匂いのする方向を見た。そこには、信じられないものがあった!
「たこ焼き!?」
なぜか、ロボットがたこ焼きを焼いていた!ソースとかつおぶしがいい感じに絡まっている。

「昨日、入江くんと家で映画を見ていたんです。」
いきなりそんなことを話し出す琴子ちゃん。
「知ってます?ゴーストって映画。」
「こりゃまた懐かしい映画だねえ。」
『ゴースト ニューヨークの幻』ってタイトルね。随分古い映画を見てたもんだ。
「ヒロインが恋人の間に座って陶芸をするシーンがあって。」
ああ、あの映画を思い出すと大体そのシーンが浮かぶよね。

※参考画像2

ゴースト_convert_20180619180208

「それを見て真似したいなあって言ったんです。そうしたら、似たようなことはできるよって入江くんが言ってうれて。」
「似たようなこと…。」
まさか、それが今の状況ということかい?
「本当にその通りで!入江くんに後ろから操縦してもらってたこ焼きを焼いてたんです!」
「そ、そう…。」
唖然となる僕。そんな僕を琴子ちゃんは見つめ、言った。
「あ、もしかして西垣先生。私がデミ・ムーアにそっくりで見とれちゃってます?」
「へ?」
「いやいや、そんな!確かにこうやっているところは自分でもデミ・ムーアみたいだなって思いますけど!ダメですよ、私は人妻なんですから!」
キャッキャッとはしゃぐ琴子ちゃん。
ええと、どこから突っ込んでいいのやら。まずデミ・ムーアが映画で焼いていたのは陶器でたこ焼きじゃない。あと琴子ちゃん、君はデミ・ムーアよりウーピー・ゴールドバグに近いキャラクターだよ…なあんてこと言ったら、たちまち第3オペ室が阿鼻叫喚になるから黙っておこう。

※参考画像3

ウーピー


「それで西垣先生、何しにここへ?」
相変わらず入江の両足に挟まったままの琴子ちゃんが僕を見上げる。
「そのロボットの使い方を学ぼうと。」
「何を焼くんですか?たこ焼きですか?」
「いや、違う。」
「じゃあ焼きそば?お好み焼き?」
「そうじゃなくて…。」
「もう!何を焼きたいって言うんですか!もんじゃ焼きですか!」
なぜか逆ギレをする琴子ちゃん。
「そうじゃなくて!これは粉ものを焼く為の道具じゃないんだよ!」
「じゃあ、何の為の道具なんですか?」
琴子ちゃんは真顔で入江を振り返った。まるで僕がおかしなことを言う人だという感じだ。
「いいんだ、お前は気にしなくても。」
入江がスッと琴子ちゃんから体を離して立ち上がった。「あん!」と名残惜しそうに入江を見る琴子ちゃん。
「ほら、食べろ。」
入江は焼きたてのたこ焼きをふうふうして冷まして、琴子ちゃんの口へ入れた。
「愛の共同作業のたこ焼き、おいしい。」
そりゃよかったね…。

結局、僕は入江に何も頼めずオペ室を出た。二人も一緒だ。
「そうだ、入江くん。」
琴子ちゃんが入江を呼び止める。
「あのね、あのね。ちょっと可愛い靴を見つけちゃったの。セールまで待っていたら売り切れちゃうくらい可愛いの…。」
おねだり琴子ちゃんを前に、入江が白衣のポケットからカードを出した。
「これで買え。」
「わあい、ありがとう!」
琴子ちゃんが受け取ったクレジットカードを見て、僕は叫んだ。
「ぶ、ブラック!?」
「はい?」
琴子ちゃんがうるさそうに僕を見る。
「これが何か?」
「いや、それ、だってブラック…。」
「入江くんは質素なんです。」
はい?質素?
「本当はゴールドカードだって持てる収入なんだけど、質素に暮らしたいからあえてのブラックなんですよ。使いまくって首が回らない西垣先生と一緒にしないで下さい!」
ちょっと待って!琴子ちゃん、クレジットカードのランクを誤解している!君のダーリンは最高ランクの、めちゃくちゃ収入が多い人が持つカードなんだよ!
「お、お前…。」
ちゃんと説明しろよと言いかける僕の前で、あいつはシュッシュッと足で素振りそしている。
「そのうち、誰かさんを蹴飛ばす予感がしているんです。」
「そんなことないよっ!!」
くそっ!さすが一件平均3000万円で依頼を受ける奴だよ!そりゃあカードなんて持ちたい放題だろうよ!

僕が地団駄踏んでいる合間に、あいつらはまたもや仮眠室へ。
「ああん!そ、そんなところに卵落としたら…くすぐったい!!」
まさかの、卵かけ琴子ちゃん!?どこに、どこに卵をかけてるんだ、あいつは!!
「ああっ!!今日の入江くん、タコみたい!!」
何?お前ら何をやってるの!?


※参考画像4

タコ

☆☆☆☆☆

早く地震がおさまりますように…。




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