日々草子 振り返ればドクター入江はフライトドクターかもしれないチームストレート診療所の栄光は白い巨塔にコウノドリ

振り返ればドクター入江はフライトドクターかもしれないチームストレート診療所の栄光は白い巨塔にコウノドリ

あけましておめでとうございます。
本年もこのブログをよろしくお願い申し上げます。

昨年から今年にかけて開催されました年越しチャットで盛り上がった大河ドラマ、あらすじだけちょっと書いてみました。
チャットを終えた後、お布団の中で考えていたら楽しくなってきちゃって。
ところで、確かソウ様が「ドクターヘリを書いてみたい」という、至極まっとうなお話から始まったのに、何でこんなコメディになってしまったのだろうか…。
ソウ様とえま様のコラボを夢見つつ、私はひたすらおふざけ路線を進んで行こうかと思います。

多分、全部のドラマを入れたと思うのだけれど…漏れているものはないだろうか。ちょっと心配だわ。
あらすじだけなので、おおざっぱなので、そこのところをご了承願います。




☆☆☆☆☆





―― オープニングテーマ『YAH YAH YAH』(by 振り返れば奴がいる)――


彼は天才と称される医師だった。
難手術を成功へと導き、二十代の若さで大学病院の教授の地位を噂されるようになり、本人も患者のためになるならばと意欲的であった。
そのためには無駄なことは一切引き受けなかった。
「入江先生、学会の論文は…。」
「いたしません。」
「入江先生、ゴルフ今度一緒に…。」
「いたしません。」
「いたしません」は彼の代名詞となっていた。

そんな彼を支えるのは、一人の若きホステスだった。
彼女は美人とはいえなかったが、明るく愛嬌があり指名するのは彼だけ、いや、他の者が指名しようものならば蜂の一刺しのごとく睨みつけ、毎夜毎夜彼女を独占していた。

「入江先生がいる病院なら、私も看護師として復帰しようかな?」
そのホステスがある夜、そんなことを口にした。
「お前、看護師免許あるのか!」
一体どんな手段で手に入れたのかという顔をする彼に、ホステスは頬を膨らませた。
「ちゃんと勉強して試験に合格したんです!」
「じゃあ、どうして今違う仕事を?」
「夜の蝶になって羽ばたきたかったから?」
彼女はヒラヒラと両手を羽のように動かしてみせた。「夜の芋虫…」と小声で彼が呟いたのは、彼女の耳には聞こえていなかった。
「先生ごめんなさいね。」
この高級クラブのママである幹ママがあでやかな和服姿でやってきた。
「琴子、あちらのお客様にちょっと…。」
どうやら彼のお気に入りに手を出そうとする輩がいるらしい。彼は財布から札束を数枚抜き取り、幹ママに握らせた。
「…うまく言っておきますわ。」
こうして今宵も彼は、このホステスを独り占めである。


昨夜、ホステスに手を出そうとした輩に彼は見覚えがあった。
「あれはチームバチスタと呼ばれる奴らのリーダーだな。」
この大学病院では最近、次々と心臓のバチスタ手術を成功させていた。が、最近不穏な動きがあると彼は掴んでいた。
患者のためにならないことは許せない、それを潰すためには手段は選ばない。彼はそんな性格だった。
患者を疑惑のバチスタチームから守るためにはどうすべきか。

「俺が新たなバチスタチームを作ればいい。」

そして彼は夜な夜な、病院の屋上で一人シュミレーションを始めた。
なぜか上半身裸になり、メスを動かすシュミレーション。夢中になっている彼の裸体からは真冬だというのに湯気が出てきていた。

やがて彼は一人一人、優秀と思うスタッフをスカウトしていった。そして最初のバチスタ手術を成功させる。
「あれはスペシャルチームだ。」
「あんな短時間で…。」
「チーム・ストレートの誕生だ!」
「チーム・ストレート」それは彼の名前である「直樹」の一部を英訳したものであった。しかしそれに突っ込む者は誰もいなかった。

やがて疑惑のバチスタチームは彼によってその内幕を暴露され、解体された…。


「入江先生、今度の手術、なにとぞよしなに…。」
とある政治家の手術を控えたある日、家族から分厚い封筒が彼に渡された。彼は中身を確認することもせず、それを白衣のポケットに突っ込んだ。

「見たぞ。」
患者の家族と別れた彼を待ちかまえていたのは、同期だった。
「おい、患者から金品を受け取ることは禁止されているぞ。」
「だから?」
彼は同期を相手にしなかった。それが余計、出世街道から外れている同期を怒らせることになった。
「お前には良心というものがないのか?」
「患者の命を救う、それだけだ。」
「おい、入江!」
「俺が受け取らなければ、票を入れてもらうために払う汚い金になるものなんだ。だったら俺が受け取った方がマシだろう。」
「何だ、その理屈は!」
「もういいか?お前に構っている時間はない。」
彼は冷たく言い残し、去って行った。

やがて彼は今までの功績が認められ、大学病院始まって以来の最年少教授となった。
教授になったその夜、今まで支えてくれたホステスと彼は初めて結ばれた…。



「入江教授の総回診です。」
彼は多数の医師と看護師たちを引き連れ、回診する立場となった。教授となっても現場に入ることを心がけていた。難手術を手がけ、時に患者を励まし、時に叱咤した。
また「戻ってこい!」と倒れた同僚医師の心臓マッサージをすることもあった。


ある夜、仕事を終え病院を出て一人歩いていた時だった。
このままでいいのだろうか…恵まれた立場となった彼は夜空を見上げた。決して多いとはいえない星がきらめいていた。
「もっとたくさんの星を見たい…。」
疲弊した彼の心は限界を訴えていた。

ほどなくして、彼は大学病院に辞表を出した。今までの生き方を見直そうと思ったのである。
引きとめる上層部の声を背に、彼は医師のいない離島へ渡ることを決意した。

彼は人が集まっている地域から離れた、岬の上に診療所兼住居を構えた。そこには夜の芋虫、いや夜の蝶から看護師へと戻った彼女も付いてきていた。
「先生、今ちょっと診察代が…。その代わりにうちの畑の野菜で…。」
「ああ、いいよ。琴子が喜ぶ。」
診察代が払えない患者にも、彼は治療した。その名医ぶりは健在で、島の住民は若い医師と看護師の夫婦をすぐに受け入れ頼りにした。

「往診に行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」
妻に見送られ、彼は古ぼけた自転車にまたがった。白衣を翻し岬を颯爽と走る彼の姿は居間では島の名物となっていた。
時には自転車を止め、膝をかかえて海を眺めることもあった。

―― 挿入歌『銀の龍の背に乗って』(by Dr.コトー診療所)――


しかし、そんな長閑な島で暮らす彼を頼りにするのは島民だけではなかった。
「お願いします、どうか助けて下さい。」
大都会から、金持ちの患者が彼の助けを求めた。その都度、彼は島を出て治療、手術をした。
「報酬はいくらでもお支払いします。」
「ならば五千万円。」
「ご、五千万円!?」
「おたくの会長が貯め込んでいる裏金に比べたら端金だろう?」
彼はニヤリと笑った。その笑顔に、いつも島民から慕われている「島の名医」の面影はなかった。
「わ、わかりました。」
そして彼は都会へ渡り、治療、手術を行った。
そして島へ帰り、受け取った報酬をそのまま妻へ渡していた。
「どうするのかしら、こんな大金。」
妻はそのまま、金庫へ入れていた。金庫にはそのような封筒がいくつも納められていた。

ある日のこと、島の妊婦が異変を訴えた。
「だめだ、移送しなければ。」
いくら名医でも、彼の小さな診療所では限界があった。彼はドクターヘリを要請し、同乗した。
無事に出産を見届け、島に戻った彼は自宅に置かれたピアノに向かい、優しいメロディを奏でた。
「ああ、今回も助かってよかった。」
そのメロディを聞き、妻は胸を撫で下ろすのだった。


しかし、ドクターヘリを度々要請する機会を経て彼の中に疑問が湧いて来た。
「もっと、すぐに患者を搬送することはできないだろうか。」
要請する、到着を待つ。そのステップにかける時間がもったいない。そこを何とか省略できないだろうか。そうすればもっと迅速に患者を運ぶことができる…。

彼はポンと手を叩いた。
「そうだ、ヘリを買おう。」
「そうだ、京都いこう」と同じノリで彼は言った。
驚いた妻は両頬を両手で押さえ、言った。
「アッチョンブリケ!」

彼は今まで貯めた報酬の一部で自家用ヘリを購入した。操縦するのは彼かと島民も妻も思っていた。が、違った。
「やあ、直樹くん!」
操縦士は妻の父だった。
「これからよろしくお願いします、お義父さん。」

「先生、ヘリの準備できたわ。」
妻の声で彼は診療所を飛び出した。ヘリポートへ向かう道を全速力で走って行く。
ヘリは彼の搭乗を待たずに、上昇を始めた。垂らされている梯子に彼はつかまった。そのまま、ヘリが上昇していく…。

「先生、どうしていつも梯子につかまって行くのかしら?」
ちゃんと搭乗すればいいのにと思いつつ、妻は遠ざかる夫に手を振り続けた。

そして彼は、今日も患者を助けに行くのだった。


―― エンディング『HANABI』(by コード・ブルー -ドクターヘリ ―緊急救命― )――





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ふふふ一番乗りのはず!

先日はありがとうございました。
早速実現していただきありがとうございます!!
いやー、さすがにここまで盛り盛りはなかなか難しいですよね。
それでも書いてくださるのが、さすが水玉さま。
新年早々本当にありがとうございます。
さすがに私チャット中のあの話だけしかメモっておりませんので、一人でニヤニヤして楽しみました。
ちゃんと全部入っていると思います。

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りょうママさん、ありがとうございます。

すごくあらい書き方でしたが笑っていただけて嬉しかったです。
ありがとうございます!

たまちさん、ありがとうございます。

ソウ様のところのチャットで盛り上がったんです~!!
私も書きながらテーマ曲が流れていました。
「振り返れば」はライブにまで行ったほどですから(今や…トホホ)
あれが初めて見た三谷作品だったと思います。あれからヒット作が出て来たんですよね。
私は何か起きる度に「石川先生呼んできます!」と石黒賢を呼びに行く松下由樹が印象に残っています。研修医とはいえ、本当に役に立たなかったな~(笑)
最後は驚きましたよ。あれで西村雅彦の顔を覚えた(笑)

ねーさんさん、ありがとうございます。

そうなんですよ!
私もどこでこんな話になったんだろうって振り返っていたら…どうも原因私っぽいことに気付きました(笑)
最初はソウさんがドクターヘリを書きたいと仰って、えまさんに絵を書いてほしいということになり、私が縄梯子を出したからだ!
いや~申し訳ない!
ラストは琴子ちゃんがまともなことを口にすることでオチをつけました。そりゃあそう思うでしょうね。
楽しんでいただけて嬉しかったです!

ちびぞうさん、ありがとうございます。

本当に楽しかったですよね!
私も仲間に入れていただけてとても嬉しかったです。
いやいや、ちびぞうさんの相槌、上手だなと思いましたよ!
私も頭の中で曲が流れていました。なかなか懐かしいものですよね。
書いてみたら割とまともな感じになったのが自分でも驚きでした!

のののさん、ありがとうございます。

あけましておめでとうございます。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします!
チャットでは私の方こそお世話になりました。
あっちょんぶりけをどこに入れるかが思案どころでしたが、何とか…。
それにしても、チャットの時は「こんな医者やだ~」と笑っていたのですが、書いてみたらなかなかまともな医者になったのでびっくりです。
あれ?そう思っている私はかなり危ない人になってる?
並べただけですが、本当にあのチャットは楽しくて!その楽しさが少しでも伝わっているといいのですが!

マロンさん、ありがとうございます。

チャット、すごく楽しかったですよね!
あまりに楽しかったのでつい書いちゃいました。
本当、カオスもカオス、何が何だかって感じです。
チームストレートは以前ソウさんが書いていらっしゃいました。それをそのままそっくりと。
確かにピノコの方が使えそうですよね~。ピノコもいじらしいんですよね。
書いてみたら、なんかまともで…。
ええ、今年もマイペースで続けていけたらと思っております!

ソウさん、ありがとうございます。


一番乗りでした!!ありがとうございます!
いえいえ、こちらこそ楽しい場を提供していただいてありがとうございました!
年末になると楽しみにしております。
事後承諾になってしまって申し訳ありませんでした。
どなたも書かれる気配がなかったようなので…。つい…。エヘヘ。
本当に全部つなげられるか心配だったのでしが、書いてみると何とかなりました。いや、かなり無理があるのは承知ですけれど。
タイトル、ソウさんのところに書かれていてホッとしました~!
何か私の戯言でチャットの方向が変わってしまって申し訳ありませんでした。
ドクターヘリ、楽しみにしてますね!
ちなみに私は銀の龍の背に~を聞いていたら島の診療所に興味がでてきました。
今年もどこかでコラボしていただけると嬉しいです!
プロフィール

水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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御訪問ありがとうございます
このブログについてのお願い
当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

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