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2016.10.07 (Fri)

『校閲ガール』&『校閲ガール ア・ラ・モード』


ネタバレしないように書いたつもりです。
「今、すごく人に優しくしたい心境だから、下手な感想でも読んでやるよ!」という方、どうぞ(笑)



【More】



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前に一度読んだのですが、ドラマ化するっていうのでどんな話だったっけともう一度図書館で借りてみた。

主人公、河野悦子はファッション命、ファッション誌の編集がやりたくて必死で訴えて採用試験通ったけど、配属先は校閲部でした…という物語(ざっくり書いたけど)。
口は悪いし上司でも先輩でもタメ口で、それで社会人としてよくやってけるなと思うのだけど、いつか編集へ異動できることを夢みて校閲の仕事を頑張っている。

…いや、校閲って大変ですわ。
「え?こんなことまで調べるんだ!」っていうくらいで。第1話を読み終えてまず思ったのは、西村京太郎作品の校閲は大変だろうな~笑
こんなに文章の組み立て、言葉の使い方に厳しかったら文章力すごくつくだろうな~。
でも作品を読み込んじゃうと仕事にならないのも辛い。悦子はファッション誌以外は興味ない(本当、よく出版社に入れたよ)というだけにそこは完璧。
でも時にはその作品にのめりこみすぎて失敗も…。その失敗もファッションを愛するゆえなんですよね。仕事に真摯に取り組んでいるからこそのミスだから軽蔑する気持ちは起きなかったな。
地味な校閲部でも自分を忘れず、受付嬢に「オシャカワ」と呼ばれても(注・「オシャレで可愛い」の略ではなく「オシャレなのに可哀想」の略)、ファッションをビシッと決め出社しているところなんかは『キューティー・ブロンド』の主人公を思い出した。

あと同期の女性編集者(東大卒)のエピソードもなかなか考えさせられた。
おしゃれは二の次、スーツ着て恥ずかしくない格好していれば文句なかろうというその編集者(あだな『テツパン』)が担当作家の賞の受賞を待つ高級レストランへ行くことになり、悦子が「場にふさわしい格好するのが大人だ!」みたいなことを言って変身させる。
確かに、担当作家に恥をかかせないのも編集の務めでそれにふさわしい格好って必要なんだろうなと納得しました。TPOを考えるってこういうことか。

ちなみにドラマは思い出したときにはもう終盤で、さとみちゃんが鹿賀さんに頭下げている所からしか見られなかった(笑)



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で、こちらがその悦子の周囲の人たちを主人公にした話。悦子もアフロ(菅田くんはこの髪じゃなかった)も出てこない。

悦子がうらやましいと思っている、ファッション誌の編集の同僚も実は夢がやぶれてここにいる。しかもこの同僚の母親がひどい。この母親のせいで夢をかなえることができなかったといっても過言じゃないくらい。

悦子の校閲部の先輩である彼(or彼女)も小説家になるのをあきらめ、兄のアドバイスありで校閲に。こちらは夢が叶わなかったことに対してはさほど未練があるわけでもないけれど、自分の生き方(彼or彼女だから)に悩んだり。


悦子と犬猿の仲である小説担当の編集は仕事ならばと割り切って、賞を逃した作家に土下座したり。
このあたりを読んだら編集もストレス溜まる仕事なんだな~と思っていたら、彼が世に出したいと思っている小説家にグサッと言われる。「この世には土下座なんて何とも思わないほどブラックな仕事もある」と。
普段すごく嫌味なこの編集なんだけど、陽の目をあびない売れない小説家、でも作品は自信をもって薦められる人たちの本を出したいがため、一生懸命。そしてどうやら悦子に…いや、悦子はアフロがいるだろうと思うのだけどどうなることやら。

そして校閲部の部長。エリンギのような見た目なのに本名はめちゃくちゃキラキラネーム(笑)50歳でその名前って、当時はさぞ…と思う。
この冴えない部長が編集だった頃の物語は、他の作品と趣が違う感じ。ここだけ大人の世界というか。
この話に『セレモニー黒真珠』が出て来ます(私は未読だけど)。

あとはテツパンが実はバカップルだったとか(ほんとう、バカップルの極み)、前作で書かれた担当の小説家の妻の失踪の顛末とか。

とにかく悦子の周囲の人たちも実は自分が望んでいる場所にいるわけではない。
だけど置かれた場所で皆、必死で頑張っている。
少女マンガのようなカバーと文章にだまされると、気づかないところが多い小説かもしれない。




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 |  2016.10.07(Fri) 21:03 |   |  【コメント編集】

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