日々草子 スパイ・華族・お坊さん

スパイ・華族・お坊さん

久方ぶりに感想を書いてみたいという本があったので、書いてみようと思います…。
が、ご存知の通り私は本の紹介というものがド下手で、読みにくいと思います。本当、お恥ずかしい限りです。
他のブロガーさんの紹介だと「読んでみよう!」って思うのだけど、自分の文章読み返したら…。「こいつ、この本面白いと本当に思ったのか?」と思われても仕方ない書きようです。
ネタバレしたらもっとマシな書き方になるのかな?
そんな紹介でもいいよ、時間つぶしになるかもしれないし。まあ、可哀想だから読んでやってもいいよと思われた優しいそこのあなた様、どうぞ。






ジョーカー・ゲーム (角川文庫)ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
柳 広司

KADOKAWA/角川書店 2011-06-23
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ダブル・ジョーカー (角川文庫)ダブル・ジョーカー (角川文庫)
柳 広司

角川書店(角川グループパブリッシング) 2012-06-22
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陸軍内に創設された結城中佐率いるスパイ養成の『D機関』。
ここで過酷な訓練を経て、世界各国にちらばっていくスパイたちのお話。

各話ごとに主人公が違います。D機関のメンバー目線の時もあれば、D機関に目をつけられた側の目線もある。後者は自分のことがD機関にばれているのか、どうなのかというスリルをもって読めます。
そしてすごいのは結城中佐。相手を出し抜いて裏の裏をかいていく作戦がいい。この結城中佐がスパイとして自ら経験したことも時折出て来ます。

D機関の戒律は「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。
「命が大事よ」という意味でこの戒律なのかと思いきや…。
誰かを殺す、または自決すると相手国に色々探られる。周囲の詮索を招くだけの無意味な行動となってしまう。
とらわれるはてっきり「捕まるな」という意味かと思ったらそうではなく、これは「心をとらわれるな」という意味らしい。本編にも二つほど、心をとらわれたゆえに任務に失敗してしまう話が出て来ます。

女性にモテるようなエピソードはないので、華やかさは皆無ですが、相手がどう出るか、その先の先まで読んで行動する、そんな頭脳戦が短編におさめられています。
中にはゴルゴっぽいな~と思える話もある(笑)。ゴルゴ好きな方には特におすすめかも。
そうそう、読み終わって知ったのですがアニメ化されて放送が始まったばかりです。早速見たけど、原作にそってなかなか面白かったです。


早春賦早春賦
山口 恵以子

幻冬舎 2015-11-26
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表紙から想像するとおり、明治時代の上流階級の女性の物語です。
主人公は金貸し業から財産を築いた家に生まれた菊乃。美しい彼女は政略結婚で華族の息子の後妻として嫁ぎます。
元公家である嫁ぎ先には夫、舅、そして夫の兄の未亡人がいて、この三人は時折菊乃がは入れない雰囲気を作ったりするのですが(三人に悪気はない)、仕方ないことだと菊乃は我慢する日々。

が、とうとうその我慢が爆発するときが…夫には妾(それも数人)がおり、更に自分が嫁いできて数日後くらいに子供まで生まれていたという。
そのショックで菊乃は流産してしまい、実家へ一度戻ることに。

菊乃は耐える日々をまた送るのかと思いきや…誇り高さゆえ戦うことを決意。
嫁ぎ先で権力を持つにはどうすればいい?そうだ、帳簿を握るんだと祖父と叔父から教わりそれを実行にうつします。
ちょうど先日終わった朝ドラと同じ時代なのですが、あちらは婚家を守るためにぱちぱちはんを使っていましたが、こちらは今まで自分をないがしろにしてきた婚家に復讐するために帳簿を握るという。

さらに自分の地位を固めるため、様々な計画を立てては実行していく菊乃。特に最後に放った攻撃は「そこまでするか~!」と思うけれど、でもこんな夫ならそれも無理はないかとも分かるような。ここまで来たら手段は選ばない菊乃が怖い。

これが菊乃が「私が耐えればいいのよ」とオヨヨと泣いている話だったらきっと読むのも辛かっただろうけど、立ち上がって戦い始めたから読みやすかったです(笑)

一冊の3分の2は菊乃の話、残り3分の1は菊乃の「娘」の話です。自分がされて嫌なことを娘に平気で勧めるあたり、ああ、やっぱり環境が人を変えてしまったかと思ったりしましたが。
一時間かそれくらいで読める、読みやすい本です。



花いくさ花いくさ
鬼塚 忠

角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-12-27
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映画化されるって聞いて、どんな話か興味が出て読んでみました。
信長に命じられ清洲城にて花を生けた池坊専好。そこで彼は宗易、のちの千利休と知り合う。
茶の道と花の道、道はちがえど二人は友情を深めていくのですが、これを引き裂いたのが豊臣秀吉。
友を死に追いやられ、さらには自分を慕ってくれた町人たちも殺され、専好は復讐を決意する。

とにかく秀吉と石田三成の悪っぷりに腹が立つ。秀吉は成り上がっていくにつれ傲慢になり逆らうものは皆殺し。
自分を引き立ててくれた信長に言われた、「茶と花を、人の心を大事にせよ」の言葉を覚えていればあんな金の茶室なんて作らなかったのかもね。

さて、専好の復讐は花を使ったもの。てっきり花の下に刀をかくして「えいや!」といくのかと思ったけど違った(笑)
秀吉の中に信長が生き続けているか、信長の存在は秀吉の中にどれほどあるのか、それに賭けた復讐でした。専好は秀吉にとって信長がどれほど偉大な存在であるかを知っているからこそ、この方法を取ったのでしょう。
こちらもとても読みやすい本でした。

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『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
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