日々草子 神業を披露する後輩

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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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今年は記念の年ということなので…こんなものをご用意してみました。



☆☆☆☆☆






ここ数日、あの生意気な後輩の姿が病院になかった。僕を置いてどこに行ったんだ、あの野郎!
え?まるで僕があいつに恋い焦がれているみたいだって?違うって。気持ち悪いこと言わないでよ。僕は大蛇森先生じゃないんだから、と、危ない。今僕の前の通路を横切っていった。
いやね、あいつがいなくたって何も困りやしないさ。むしろあのギロッとした目を意識しないでいいぶん楽なこと。じゃあ何でイライラしているんだって?
だって僕をあいつは何だと思ってるのさ?僕はあいつ、あのゴルゴ入江の観察者なんだよ。危険を冒してまで僕があいつの側にいるからこそ、あいつの暗躍、いや活躍が世に知れ渡っているってのに。それなのに僕に行き先もいわずに突然姿を消すなんて許せないだろう?

「で、琴子ちゃん。君のダーリンはどこへ行ってるわけ?」
とうとう我慢できなくて僕は指示書を書きながら琴子ちゃんにさりげなく聞いてみた。
「あれ?西垣先生知らないんですか?」
ほうら、ごらん。琴子ちゃんですらあいつの行き先は僕が知っていて当然って思っている。琴子ちゃんは僕をあいつの相棒だと…。
「そっかあ。やっと入江くん、西垣先生と縁を切る気になったんだ。」
おいおい、何だよ、そのさっぱりとした物の言い様。
「まとわりつかれていて迷惑だなって見ていて思っていたんです。よかった、よかった。」
ずいぶんはっきりとした言い様じゃないかい?

「縁はともかく、どこへ行ったのさ。行き先くらい言っておいてもらわないと…。」
「治療方針が分からない時とか相談できないんでしょ?」
「そうそう、現に506号室の佐々木さんがね…って違うよ!」
危ない危ない。琴子ちゃん、誘導尋問結構うまいんだな。

「仕方ないから教えてあげます。ええと確か…シ…シ…シ何とかってところ?」
「シ何とか?」
「シ」がつく地名なんてどれだけあると?

「静岡?」
「違います。確か地中海の近くとか言ってたような。」
「地中海!?」
クソッ!また国外逃亡しやがった!!
シがついて地中海近く?

「…シチリア?」
「そう!そこです!すごーい、西垣先生当たり!!」
手をパチパチと叩いて喜ぶ琴子ちゃん。
「そのシシトウ?シシトウに住んでいるとあるご家族が大変だってことで入江くん、治療しに行ったんです。」
「だからシチリアだって。」
シチリアに住むご家族…。
「シシトウってどこの国なんですか?」
「シチリアはイタリアだよ。」
「イタリアかあ。地中海、イタリア…なんか太陽が燦々と輝いているイメージですね!わかった、イタリアで家族で農業やってる人が大変なことになって入江くんが出かけたんだ!」
「ああ…うん…そうかもね。」

イタリアのシチリア、そしてそこのご家族…つまりファミリー。シチリアっていったらマフィア。マフィアのファミリーから連絡が来たってわけか。そこまで考えた僕の頭の中には『ゴッドファーザー愛のテーマ』が流れていた。



翌日。シチリアのご家族を治療し終えた入江が平然と病院に戻ってきた。と、その顔は妙に晴れやかだ。
「お前、早速琴子ちゃんといたしたんだろ?」
今度はいるはずの琴子ちゃんの姿がない。来て早々入江は「愛の斗南病院」をやらかしたに違いない。
「俺を見た途端、太陽の匂いがするとか言い出しましてね。それじゃあシチリアの風で包んでやろうかと思ったんです。」
「へいへい、そりゃあよかったですね。」
と言った僕の横を車椅子に乗った琴子ちゃんがぐったりとした体で運ばれてきた。
「おい!あれは何でもやり過ぎってもんだろうが!」
「シチリアの風があいつの腰を抜かしてしまったようで。」
「何でもかんでもシチリアのせいにするな。ちょっと!車椅子をそういうことに使ったらだめじゃん!」
僕は車椅子を押している看護師に向かって声をかけた。あれ?桔梗くんじゃない。
「君は…ソウさんじゃないか。」
琴子ちゃんを乗せた車椅子を押していたのは、きびきびとした働きぶりで信頼されている看護師のソウさんだった。
「そうか、桔梗くんは休暇だった。」
シーズンオフの海外は安いからって言って、季節外れの夏期休暇を取っていたことを思い出す。
「まったく、桔梗くんはともかくソウさんにまでそういうことさせたのかい。」
「これも仕事のうちです。」
看護師だろうが倒れたら患者だときっぱり言うソウさん。ああ、こんな人まで言いくるめる入江って奴は。ソウさんまで仲間にしたのかよ。



さて、戻ってきてそうそうあいつはまたもや闇の依頼を引き受けたらしい。
帰国してから三日後、屋上にて丹念にアーマライトを支度する後輩。もちろん僕も隣で見ている。
「そろそろ時間だ。」
呟くと入江はアーマライトの照準をある病室へ向けた。そこに入院しているのは黒田さんという中年の患者さん。いつものとおり点滴が嫌だから座薬にしてという、訳の分からないことを高額な報酬で入江に頼み込んだわけで。
「!?」
入江の目が見開かれた。
「あっ!」
僕もその理由が分かった。約束の時間になりつつあるというのに、その窓に黒田さんのダブッとしたお尻が出てこない。
「入江先生!!」
屋上の扉を開けて走り込んで来たのは、またもやソウさんだった。
「すみません、突然黒田さんの検査時間が変更になって。今、呼び出されてしまって。」
入江の仕事が分かっていたソウさんは何とか検査時間をこの時間からずらそうとしたのだが無理だったという。うん、ソウさんが言っても無駄なら仕方ないと僕は思う。

「それじゃあ改めて時間を組み直すってことか。」
「いいえ。」
素早い動きで入江はアーマライトを片付けながら答えた。
「今日のこの時間だけという約束ですから。」
「だってしょうがないじゃん。」
「依頼人との約束は守る。それが俺のルールです。」
そして入江は足早に屋上を出て行く。後を追いかけるソウさん。いけない、僕もついていかないと!

入江が移動したのは非常階段だった。検査室への通路が見える。あ、黒田さんだ!彼は自立歩行が可能なので歩いている。そして付き添っているのは…琴子ちゃん!!

ああ、よりによって琴子ちゃんが側にいるとは!どうする、入江?琴子ちゃんの前で座薬をぶち込むのか?とうとう愛妻にお前の正体をばらすか?
入江はアーマライトの照準を黒田さんに向ける。あれあれ?だって黒田さんの下半身は見えてない。壁だ。いや見えていたとしても彼はパジャマを着ている。

ズキューンッ!!

アーマライトから銃弾ならぬ座薬が放たれたーー。

それからのことはまるでスローモーションのようだった。ゆっくりと僕の前で繰り広げられた光景を一生忘れられないだろう。

座薬は見事なカーブを描き通路の窓を超えた。が、それは黒田さんのお尻に向けられたものではなかった。
窓から飛び込んだ座薬は何と、琴子ちゃんへ!しかし琴子ちゃんに当たることなく、その足下、床に当たった。設備が古いうちの病院である。座薬が当たったことによりリノリウムの床が少しはがれた。
「わっ!!」
そこに琴子ちゃんはつまづいた。そのままベチーンと可愛いパンツを見せて転んでくれるかと思いきや、何と琴子ちゃんは…側の黒田さんのパジャマのズボンをおもいきりつかんだ!
ずり落ちるパジャマのズボン。勢いで黒田さんのデカパンも一緒に落ちる。
「わあ!」
叫びながら黒田さんは前屈みになった。

ダブッ!ツルン!

聞こえないはずの効果音を伴い露わになる黒田さんのお尻。その二つの大きな山の間を狙って入江は二発目の銃弾、いや座薬を打ち込んだ。

ズキューンッ!!

座薬は吸い込まれるように黒田さんの二つの大きな山の狭間に…。



…すごい!!腰から下はここから見えないっていうのに何であんなことができるんだ!
あいつは窓までの高さ、床がどのようなものか、そして琴子ちゃんの行動を全て計算してこの神業をやってのけたんだ!

と、この後が大変じゃないか?お尻丸出しの黒田さん、転んでいる琴子ちゃんが誰かに見られたら大変じゃないか!
あれ?気付くと入江がいない。ソウさんもいない!ちょっといつの間に二人とも!とりあえず僕は琴子ちゃんたちの元へと急ぐことにした。え?琴子ちゃんのパンツが見たいんじゃないかって?…ま、ちょっとくらいは期待したって、ね?

ところが現場で僕が目にした光景はというと。
それが義務のように素早い動きで黒田さんのデカパンとズボンを引き上げていつの間に持ってきたのか車椅子にその体を乗せて運ぶソウさんだった。ソウさんは何事もなかったかのように黒田さんを検査室へと運んで行った。
そうだ、パンツ!じゃない、琴子ちゃんは!?僕は琴子ちゃんが倒れている方を見る。
「…まったく最低ですね。」
こちらも別な神業で入江が琴子ちゃんを抱き上げて僕を睨んでいた。しかも僕の魂胆丸わかり。

「入江くん、あたしってまたドジなことを…ぐすっ!」
「大丈夫だよ。ほら、行くぞ。」
「うん…ぐすっ!」
涙目な琴子ちゃんを抱えてあいつが向かったのは…。

「…ああ!愛のシチリア!」
はいはい、もう好きにしてくれよ。



何だか今日もすごく疲れた。僕は体をひきずるように病院を出た。
プップーとクラクションが鳴った。ったく、何だよ?振り返るとすごくいい車が僕の傍に止まる。
「お疲れ様です。」
窓から顔を覗かせたのはソウさんだった。
「ああ…お疲れ。いい車だね。」
最近買い替えたのかな?
「ええ、ちょっとした臨時収入があったもので。」
そう言い残すと彼女の車はあっという間に消え去った。
臨時収入…車が買えるほどの…しかもかなりいい車が買える…それが桔梗くんのピンチヒッター代!?
桔梗くんの代わりに入江の手伝いをし、琴子ちゃんの面倒をみる。しかもたった一週間のピンチヒッター代が…新車代!?

「くそっ!何でこう不公平なのさ!」
ああ、いいさ。僕だって贅沢してやるさ!
とりあえず…今日は発泡酒はやめてやる!!






☆☆☆☆☆

毎年素敵なお祭りを開催して下さるソウ様のサイトが10周年を迎えられました。
絵が描ける方が記念のイラストを披露されているのを見てうらやましてくて。
先日チャットの時に「大好き」と仰って下さったこのシリーズにお名前を出してみました。お話してみてこれくらいのユーモアは許していただけるんじゃないかな~と勝手に思ったのですが、いかがでしょう?
ソウ様、あらためて10周年おめでとうございます。私がイタキス二次に夢中になったのはソウ様の『Lucky life』でした!
あのお話に会えていなかったらこうして私も二次創作をしていませんでした。
先日はうちの「ちんちくりん」を使って下さってとても嬉しかったです!
これからも素敵なお話をお待ちしております。
そしてお祭りを開催して交流をするきっかけを下さって本当に感謝しております!!





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コメント

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びっくりしすぎて涙出ます!

わーい、ゴルゴだと思って読んでいたら、な、なぬ?!私の名前が~~~~!!まさか出してくださるとは!
しかもなんだかものすごくできる人みたいな役じゃない?
中の人でもなんでも、出してもらえただけで幸せです!
ちょっと看護師していてよかったと心底思いました。
でも派遣なので、いつの間にかまた風のように去っていくんですよ。←というのが理想w
「チンチクリン」にしようか「ちんちくりん」にしようかバカなことをつらつら考えていた私にもったいないプレゼントでございました。
本当にありがとうございます。
しかし、今回は軌道を計算しつつ、琴子ちゃんのドジまで計算に入れて、いつになく神業でしたね。
そして愛のシチリア~。←これ気にいりました。
大蛇森研究しながら遊んでる場合じゃないぞ、私。
ただいま大蛇森シリーズを読んで復習中です。

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たまちさん、ありがとうございます。

段々と夫婦似てきちゃって(悪いところが)。
本当にそれだけ馬鹿にされてもどうしてつきまとっているのか。何だかんだ入江くんのことが好きなんですよね。
シチリアの風(笑)本当にポエムのような。何が包まれたいだ、って感じ(笑)
今回はお祝いイラストが描けない私が何かできるかなって思った末に。
場末の飲み屋…私、一人寂しくコンビニで生ビールを買うガッキーを想像してました!!

ソウさん、ありがとうございます。

よかったです~!!
おことわりしてからUPすべきだろうとは思っていたのですが、サプライズを決行したくて!!
ゴルゴ入江が好きだと仰ってくださったので多分このタイトルを見たら読んで下さると思ってました!!
でももしかしたらメールでお叱り受けるかもと、ドキドキしてメールチェックしてたんですよ(笑)
そっか、派遣!!「ナースS」にしておけばよかったですか?そしたら私、メロンもってスキップする役を引き受けます(笑)
今回は本家ゴルゴを元に頑張ってみました!本家ゴルゴ、病院の患者を狙撃するのにストレッチャーの音だけで判断してた時があったので。
そして大蛇森研究!!私も研究してみようかなと思ってます(笑)

紀子ママさん、ありがとうございます。

このシリーズも書いているうちに本論からずれてきちゃってたので、今回はゴルゴらしくベストスナイプを頑張ってもらいました。
そうそう、琴子ちゃんが躓いたら何をするかってことまで分かってるんですよね。
いつもなら怒鳴られるところでも、今回はグッジョブ!ってところです。
勿論、協力者への報酬もお約束。
本家は毎回札束をポンポンと渡しているので新車くらいは余裕で買えるだろうと思って!

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