日々草子 年末年始に読んだ&読んでいる本

年末年始に読んだ&読んでいる本

思い出した頃にふと書く読書記録です…。



望郷の道〈上〉 (幻冬舎文庫)望郷の道〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2013/05/17)
北方 謙三

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望郷の道〈下〉 (幻冬舎文庫)望郷の道〈下〉 (幻冬舎文庫)
(2013/05/17)
北方 謙三

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時は明治。
九州で賭場を経営している家に婿養子に入った主人公が、さる理由から九州にいられなくなり台湾へ。
そこで菓子工場を始めて成功していく…という話です。

日本経済新聞に連載されていた小説なのですが、これがなかなか面白くて。
連載中も読んでいたのですが、「ここで終わりか!」と続きが待ち遠しかったこと。
朝起きたらすぐに読んでましたね(笑)
何をそんなに夢中になってと家族に言われると「今、キャラメル工場が大変なの~!!」と答えてました(笑)

単行本化されたものは今回初めて読みましたが、やっぱり面白かったです。
元々経営の才覚のあった主人公がキャラメル工場の経理になって、そこを買い取りキャラメルから饅頭、やがてドロップと経営を広げていく過程がすごくて。
九州を追われた主人公を追いかけて妻が子供連れてやってくるところもかっこいい。
ちなみにこの妻は背中に緋鯉を入れているツワモノ。男だらけの賭場をまとめ上げていた迫力の持ち主だけど、夫の足りない部分を補って二人で協力して会社を大きくしていきます。

頭のいい主人公が経営の手腕を発揮するところは気分爽快になりますし、その心は追われた故郷にいつか帰りたい、そのために頑張っているという思いがあるところがじーんと来ます。

ちなみに作者の曾祖父母がモデルだそうです。



さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)
(2013/05/10)
穂積

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さよならソルシエ 2 (フラワーコミックスアルファ)さよならソルシエ 2 (フラワーコミックスアルファ)
(2013/11/08)
穂積

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書店に行ったら、この本が平台に山積みになっていて手に取ったらなかなかおもしろそうだったので。しかも2巻で終わりということで買いやすいと思いました。
帯を見たら「このマンガがすごい」の1位でした(もう発表されていたんだ~)

…なんか毎年「このマンガがすごい」の受賞作を買っている気がする。

1885年のパリ。
兄、フィンセントの絵を世に出すために、伝統と格式にとらわれている画壇の体制を壊したいと思っている天才画商テオドルス。
しかし兄は「絵を描いていれば幸せ」としか思っておらず、それが歯がゆいわけで…。

一巻はテオドルスの鋭い洞察力、古い体制にかじりついている者たちをやり込める様子がかっこよくて気分がよかったです。
二巻は兄に本気で絵を描かせるために、かなり極端な方法をテオドルスが取る様子が描かれます。
兄の目を覚まさせるつもりが、自分の目を覚まさせられることになるテオドルスの表情が印象的でした。

最後にテオドルスが行ったことは兄に対する愛情から、兄の絵を世に残したいと思う一心からのことだと私は思います。
テオドルスの取った行動が功を奏し、フィンセント…フィンセント・ファン・ゴッホの絵は後世に残りましたから。

タイトルの「ソルシエ」は魔法使いという意味らしいです。
優れた洞察力、人を自分のペースに引き込むテオドルスを周囲が「ソルシエのようだ」と評しています。
ちなみに「さよならソルシエ」というタイトルの意味はラストで明らかになります。
ここまでして兄の名前と作品を残すかと、それゆえの「さよなら」です。

ただもう少し、テオドルスが画壇の伝統を壊す様子を読みたかったかな。

史実と違うことが一番のネックらしいですが、私はそんなにというか全然気になりませんでした。
まあもともと、ゴッホ=耳をカットした、ひまわりを描いたというくらいしか知識がなかったですけど。
この兄弟が実はこんな感じだったら…と想像できるだけでも面白いと思います。
史実と違っていても、弟が兄の一番の理解者であったという点は貫かれているからOKじゃないでしょうか?
そもそも史実と違う歴史物なんて山とあるし。

一巻の表紙がテオドルス、二巻の表紙がフィンセントです。



以下は感想は省略しますが上記の他に読んだ本&読んでいる本です。

フランス白粉の謎【新訳版】 (創元推理文庫)フランス白粉の謎【新訳版】 (創元推理文庫)
(2012/09/27)
エラリー・クイーン

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シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
(2006/01)
アーサー・コナン・ドイル

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シャーロック・ホームズの回想 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)シャーロック・ホームズの回想 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
(2006/04/12)
アーサー・コナン・ドイル

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どくとるマンボウ航海記どくとるマンボウ航海記
(2013/05/17)
北杜夫

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どくとるマンボウ医局記 (中公文庫)どくとるマンボウ医局記 (中公文庫)
(2012/06/23)
北 杜夫

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たまちさん、ありがとうございます。

こちらこそ、このような記事にコメントありがとうございます。
お話の感想も嬉しいですが、こういったプライベートにも反応して頂けることも嬉しい限りです。

ホームズは私もNHKの放送で興味が出てきて。
そういえばちゃんと読んだことがなかったな~と思って。
ちなみに現在放送中のものも録画しています^^

エラリー・クイーンは新訳が読みやすそうです。借りたのが古い訳しかなかったのでそれを御紹介しましたけど。

北方謙三は三国志等のイメージしか当時はなかったんですよ。
この話はとても面白いです。
ただ主人公たちが佐賀弁で話すので、つい移りそう(笑)

ゴッホは弟がいたことも知りませんでした。
たまちさんのように史実と違う所を面白く思えたら、面白いと思いますよ♪

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読んでみました

こんにちは。今頃過去の記事にすみません。
水玉さまが読んだという北方さんの「望郷の道」借りて読んでみました。
ものすごく面白くて、今下巻ですが、読んでよかったと思っています。
今まで手を付けたことのない作家さんでしたが、水玉さまのあらすじを読んで興味を持ったので挑戦してみましたら、本当に面白くて。
最初からキャラメル工場ではないんだと思いましたが(笑)、そこに至る過程も十分面白かったです。
ビジネスの云タラもわからない私ですが、いろいろ仕掛けるところでは読んでいると血が騒ぎますね。
奥さんも肝の座った人で、こういう肝の座った人になりたいと思います。
でもその前にやはり人柄、ですよね~。
また面白そうな本がありましたら教えてください。人さまの読んでいる本を教えてもらうと世界が広がって楽しいです。

ソウさん、ありがとうございます。

とんでもありません。
過去記事、しかも拙い感想文にコメントとても嬉しいです!
読まれたんですね!すごくおもしろいなんて嬉しいですよ。しかもあのド下手な私の感想で興味をもたれたなんて…。いや、申し訳ないやら何と言えばいいのか。
そうなんです、最初からキャラメル工場じゃないんですよ(笑)
キャラメルを箱や荷台を工夫して売るところなんて面白いです。この話を新聞で毎日読んでいた時は…砂糖問題の時なんて「まだ我慢か!」と歯ぎしりしてました。
緋鯉を背負った奥さんは豪快ですし、肝が据わってます。そんでもってネーミングセンスがなかなか(笑)

実は私も現在、『図南の翼』を図書館で借りています。
中華風ファンタジーをちょっと読んでみようかなという気分になりまして。
図書館で見つけた時はこれが十二国記シリーズだと知らなくて。最初の数ページを読んだ時に面白そうだと思ったのですが、シリーズ途中から読んでも分かるか不安だったのですが、解説を読んだら「この本から読んでも大丈夫かと迷っていたら、気にするな。この本一冊で十分面白い!」と力説されていたので(笑)おもいきって借りてみました。
だからソウさんからこのコメントが入った時、なんか偶然が重なってすごく嬉しかったです♪
私こそ、ぜひまた楽しい本の紹介お待ちしています!

よしぴぃさん、ありがとうございます。

とても返信が遅くなり申し訳ありません!!

読書の範囲が広いというか…何でしょうかね?脈略のない読み方でお恥ずかしい(笑)
私も最近はマンガの方が多くて…。
しかも最近、数年に一度起きるマイブーム『サザエさん』の真っ最中で。
図書館で数冊まとめてサザエさんを借りて読んでいる状態です。

というか『坂本ですが』!!
これ、私もすごく気になっている作品です!表紙のインパクトがすごくて(笑)しかも絵がなかなか綺麗。
書店に丸ごと一冊、見本として置かれていたので読んだら面白かったです!
ストーリーは知っていたのですが、まさか坂本くんがモテキャラだとは(笑)絶対変人扱いされていると思ってましたので。
クーリストぶりはすごいです。私もマダムにクレジットカード出したい(笑)
マンガ大賞にもノミネートされてますね。大賞取ったら話題になると思うんだけどな~。

クリスティは『オリエント急行の殺人』くらいです。
しかも読んだらポワロがなかなか自信過剰で。これならミス・マープルの方がいいのかもと思いました。
プロフィール

水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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このブログについてのお願い
当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

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