日々草子 大蛇森の幸福
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

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大蛇森の幸福

目が覚めた時、既にベッドには俺一人だった。
琴子は先に起きて下に降りていってしまったのだろう。
俺も着替えるかと、ベッドの上に起き上がった。
その時、ドアをノックして、琴子が顔を覗かせた。
「あ、入江くん、やっと起きた!」

「もう。休みの日はいつもゆっくりなんだから!みんな下で待ってるよ!」
琴子が「メッ!」という感じで俺を睨んだ。
そんなことより…俺は気になることがあった。
…琴子の腕には、赤ん坊がいた。

「その子、誰の子…?」
俺は尋ねた。
「誰の子って、あたしたちの子に決まってるじゃない。」
琴子は答えた。
そっか、俺たち親になったのか。
その時、赤ん坊が泣き出した。
「あーあ。はいはい。」
琴子がなだめるが、泣きやむ気配が一向にない。
「貸して。」
俺は琴子の手から赤ん坊を抱きとった。
「!?」
赤ん坊の顔を見て、俺は絶句した。

「どうしたの?」
俺の様子に、琴子が尋ねた。
「この子の顔…。」
「ああ、パパそっくりでしょう?」
パパ…。俺って、こんなにモミアゲがカールしてたっけ?

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「なあ、この子、俺たちの子なんだよな?」
俺は琴子に確認した。ところが、琴子は俺の想像もつかない声を出した。
「はあ!?」
何バカなことを言ってるの、と言わんばかりの表情で琴子は答えた。
「何で、あたしが入江くんの子供を生まなきゃならないわけ!?いやらしい!」
いやらしいって…。じゃ、この子の父親は一体誰なんだ!?
「念のために聞くけど…お前の名前は…。」
俺は「頼む、入江琴子って言ってくれ」と念じながら、聞いた。
しかし、琴子の口から出たのは…。
「大蛇森琴子よ。何なの?さっきからおかしなことばっかり…。」
俺はそのまま寝込みたい気分で一杯になった。

再びドアをノックする音がした。入ってきたのは…。
「入江先生、すまないね。騒がせてしまって。」
…大蛇森先生だった。なぜか、俺のパーカーを着て。

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「あ、入江先生。服を借りましたよ。うちの子がテーブルの上に置いてあったお酒をこぼしてしまって…。」
俺の視線に答えるかのように、大蛇森先生は話した。
「いいのよ。入江くんって、たくさん洋服持ってるんだもの。一枚や二枚、もらったって平気、平気。」
琴子が俺の腕から赤ん坊を取り上げながら、優しい目で大蛇森先生に話しかけた。
そして琴子にこれまた見たことがない優しい視線を投げかける大蛇森先生…。
何なんだ!?一体!?
ここは、いつもの大蛇森先生なら、俺を見て「入江先生」とウットリする所じゃなのか!?

「大蛇森先生…。どうしてうちに…?」
少しずつ、状況を理解していくしかない。俺はそう決心した。
「いやあ。里帰りですよ。琴子の。」
“琴子”。結婚してるなら当然呼び捨てか…。
「ここは入江くんの家でもあるけど、あたしの実家でもあるのよ。たまにはお父さんにも孫の顔を見せないとね。」
琴子が大蛇森先生の傍で言った。

「入江くんもさ、早く身を固めた方がいいわよ。独身主義なんてつまらないって。」
「そうですよ。入江先生、モテるんですから。」
「入江くんは入江家の長男なんだから、おじさんやおばさんを安心させてあげないと!」
「うちのナースなら、すぐに先生と結婚してくれますよ!」
“大蛇森夫妻”が次々と言葉を俺に投げつける。
「はあ…。」
俺も間の抜けた返事をする。
「家族っていいわよ。幸せ。」
俺もお前と家庭を持ったはずだったけどな。
「もう一人、この子の兄弟がほしいって、琴子と話しているんです。」
「いやだ。恥ずかしいなあ。」
見ている俺が恥ずかしい。
「オーケストラを編成できるくらいほしいね。琴子。」
「えー。せめて野球チームか、サッカーチームにしてよ。」
二人、いや赤ん坊を入れて三人で微笑んでいる…。

俺は目を覚ました。
どうやら全て夢だったらしい。
琴子は?
ふと見ると、俺のパジャマにしがみつくように琴子が傍で寝息を立てていた。
「入江くん…。大好き…。」
いつもの寝言を呟いている。
俺は琴子の耳元に口を近づけ、そっと呟いた。
「…お前の名前は?」
「…いりえことこ…。」
その答えに満足して、俺は琴子を抱きしめて再び目を閉じた…。

…朝か。
僕はベッドの中で伸びを一つした。そして隣に目を向け微笑んだ。
そう。隣には入江先生の写真をプリントした特製の抱き枕が置かれている。
税込み39,800円。インターネットって便利なものだ。今や手に入らない物は何一つないのではなかろうか。

そして、壁には最近増えたコレクションが一つ…。
入江先生のパーカーだ。

これはたまたま、入江家の付近を散歩していたら、入江先生のお母様が家からゴミ袋を手に出てこられた。
どうやらその日は資源ごみの日だったらしい。袋の中は衣類のようだった。
お母様が家に戻られた後、中を開けてみると、男性物のパーカーが入っていた。
サイズ、デザインからいって入江先生の着ていたものに間違いない。
僕はこうしてパーカーを手に入れた。
そして、スポーツ選手のサイン入りユニフォームを飾るように、きちんと額に入れ、部屋に飾っている。

何だか入江先生に囲まれているみたいで幸せだ。
僕は抱き枕を強く抱きしめた。
僕のこの想いが、入江先生の元へ届いて、せめて先生が僕の夢を見てくれないものだろうか…。

もう少し、こうしていたいがそろそろ病院へ行く支度をせねば。
西垣先生が三日間の謹慎処分中のため、今日は休みのはずだったが出勤するハメになってしまった。
ちなみに、謹慎というのは内密。一部の人間しか知らない。
何でも西垣先生のあられもない寝言を呟く動画が、匿名で病院の上層部へとメールで届いたらしい。
恐らく、西垣先生にふられた女が嫌がらせで送りつけたのだろう。
本当に女って恐ろしい…!



☆あとがき
久しぶりに書いてみたので、どうかなと若干心配しつつ…。
『大蛇森の初夢』にするつもりが、入江くんの夢になってしまい…。
多分、自分で挿絵(といえるほどのものではありませんが)を書くのは、最初で最後でしょう(笑)
やっぱり文を書くほうが性に合ってるみたいです。
今年も感想等、お気軽にいただけたら嬉しいです!!
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コメント

こんにちは!
新年早々の大蛇森シリーズ、笑わせていただきました!!
しかし、入江君なんだかかわいそう(笑)
ショックな夢を見たうえに、パーカーまで大蛇森の手に・・・
どんどんストーカーのように危険になっていく大蛇森、どこまで行くのでしょうか!?

後、西垣先生は何をやらかしたのでしょう!?
あの動画を使われるなんて(笑)

次は、西垣先生の話でしょうか
今年も毎日楽しみにしています。

今年の第一弾、笑わせていただきました。
琴子と大蛇森先生の赤ちゃんにビックリ!
入江くんにとっては悪夢でしたね。
大蛇森先生のストーカーぶりが怖い~。

水ちゃん^^
出だしのスタート期待以上でありがとうですよん♪
初夢が大蛇森くん…
もう、お腹痛いよぉー涙でシャドーがグチュグチュだよぉー^^
今年は絶対、水ちゃんチは携帯からこんにちわしないぞ^^
イヤ、すると思うけど^^;

NoTitle

水玉さん、今年も抱腹絶倒のお話ではじまりましたね。初夢が大蛇森先生とは、直樹も凄い夢をみましたね。最初読んでいて一瞬悪い夢を見たかなぁと思いました。しかし直樹も夢の中の事とはいえ驚いたみたいですね。自分の子供にもみあげとは(^^)。今年も大蛇森先生と西垣先生とのお話楽しみにしています。

NoTitle

遅ればせながらあけましておめでとうございます。
新年早々大笑いさせて頂きました。
入江君のパーカー、そんな風にして手に入れていたんですね。しかし、自分のパーカーが部屋に飾られているとは思ってもいないでしょうね^^;見つけたら即処分でしょう(笑)
今年も全てのジャンルのお話を楽しみにお邪魔させて頂きますのでよろしくお願いします。

NoTitle

アリエルは入江くんにシンクロしました、完全に。大蛇森と見つめ合う琴子を見たら、アリエルはきっと倒れます(笑)

冗談はさておき、さすが期待に応えてくれますねぇ、水ちゃん!タイトル聞いた時からわくわくしてたけど、想像のはるか上空を鳥のようにかるーく飛び越えてくれるあなたに、あたしは今年もついていこうと固く心に誓ったよ。

NoTitle

爆笑でした…!笑
イラスト付きだとリアルさが増しますね!笑
あっあんな赤ちゃんやだーー!!!笑

ありがとうございます

takieさん、chieさん
どうも、あのパーカーを着せた理由を書きたかったので…。
合法的に手に入れさせるためには、あの方法しか思いつかなかったんです(笑)

さあやさん
そんなに笑ってもらって書いた甲斐があった♪
メイク直しが必要なくらい、頑張って書きます!(笑)
でも、さあやの「モミアゲ、クルン」にまさる表現はできないけど!

tiemさん
最初から夢だとはすぐにわかる話ではありましたが…(笑)
それをどうこね回すか、ちょっと考えました(これでも)
今年もよろしくお願いします~。

kaniさん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
もう大蛇森の部屋、すごいことになってますね。入江博物館とか作れるんじゃなかろうか(笑)

アリエルさん
絶対にありえないけどね!大蛇森と仲良くする琴子なんて(笑)
ま、お正月、お正月。
入江くんの夢にした方が、ストーリーがまとまったりしたもので…。
私もアリエルの横に並んで頑張るわね♪

なかたさん
よかった…。イラスト笑ってもらえて…。
大蛇森の遺伝子が絶対強そうだから、顔は大蛇森そっくりの赤ちゃんになるだろうなと…。
笑いが取れて何よりです^^






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