日々草子 吾輩は猫である 3
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

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「まったくもう…。」
絵本が散らかったリビングを見て、琴子は腰に両手を置き溜息をついた。

「まーくん!」
真樹がチビといる和室の障子を、琴子はガラッと開けた。
「絵本はちゃんと片付けないとだめってママ、言ったでしょう?」
「まーくん、今ちょっと忙しいの。」
「何をしているの?」
「チビともふもふしてるから、手が離せないの。」
真樹はチビの体にまとわりついて笑っていた。
「あら、そう?もふもふしているなら忙しいわよね。それじゃあとでね。」
「はあい。」
琴子は仕方ないと障子をしめた。
「もふもふは仕方ないわよね…って、ん?もふもふ?」
ようやく琴子は気づき、来た廊下を戻りまた和室の障子を開けた。
「まーくん!!」



「あーあ、ママに怒られちゃった。」
テーブルの上に絵本を重ねながら、真樹がチビを見た。
「でも、怒ったママも可愛いんだよね。だからまーくん、ママを怒らせるのって嫌いじゃないの。」
こういう所は父親そっくりの真樹であった。

「ママ、お片付け終わったよ。」
「どれどれ。ああ、きれいになったわね。」
すっかり片付いたリビングを見て、琴子は満足げに頷く。
「これでお客様を迎えられるわね。」
「お客様?」
首を傾げる真樹に、琴子が「フフフ」と楽しそうに笑った。



「それではよろしくお願いします。」
「ご安心下さい。」
玄関では紀子が胸を叩いていた。
「本当にお言葉に甘えてしまって。」
「とんでもない。うちの孫も大喜びですから。」
会話を交わす二人の間には、キャリーバッグが置かれていた。中からは「ニャー」という声が聞こえている。

「はい、お客様ですよ。」
紀子がバッグを開けると、中から出て来たのは――。
「ゴンザエモン!」
真樹が目を丸くした。そう、現れたのは真樹が仲良くしている近所の飼い猫、ゴンザエモンであった。



************

というわけで、ここからは吾輩目線でお送りしよう。
吾輩のどうしようもない下僕の親類が、ぎっくり腰で動けなくなったそうだ。それで下僕が様子を見に行くことになった(吾輩の下僕だけに心優しいのだ)。
ところがここで問題が一つ発生した。突然のことで吾輩を預けるペットホテルの予約が取れなかったのだ。
そこで登場したのが吾輩に懐いているまーくんのおばあちゃんである。元々世話好きなのか(まーくんとそこがよく似ている)、二つ返事で吾輩の世話を引き受けてくれたのだ。

「ゴンザエモン、お泊りするんだね!」
まーくんが大喜びしておる。うーむ、吾輩としてはのんびりとした休日を過ごしたかったのであるがこの分だとそれは望めそうもない。
「いっぱい遊ぼうね!」
仕方ない、遊んでやるとするか。



「ゴンザエモン、まーくんの大好きな人たち紹介したげる。」
早速まーくんがスケッチブックを持って来た。成程、そこにまーくんの関係者が書いてあるというわけか。
「これはママ!」
1ページ目にはママか。どれどれ…ん?
そこに描かれていたのはキラキラと光り輝くドレスを着た女である。
吾輩は目を動かし、まーくんのママを見た。
「まーくん、ゴンザエモンを疲れさせないようにするのよ。」
注意するまーくんのママは、ドレスなんて着ていない。

「可愛いでしょ?」
「ニャー。」
吾輩は服が違うという意味を込めて鳴いた。
「でも、まだまだ可愛さが足りないんだよねえ。」
「はあ」とまーくんが溜息をつく。
「まーくんの腕では、まだママの美しさを描けないことが悩みなの…はあ。」
…どんだけ高望みをしているんだ?まーくん?

「次はね、パパ!」
ページをめくるまーくん。
「ニャッ!!」
吾輩は思わず声を上げてしまった。そこに描かれているのは悪魔の衣装に身を包んだ(注・白衣のこと)恐ろしい武器を手にした(注・注射を持っている)まーくんのパパが描かれていた。
ああ、何と恐ろしい…こんな恐ろしいもの、早く吾輩の目から消してほしい!

「ニャー。」
「もっと見たいって?いいよ。」
まーくんとの付き合いも結構長いものだが、どうも意思疎通がいまだにうまくいかない。
まーくんはイラストブックを吾輩の目の前に近づけてきよった。
「ニャー。」
「うふ、ゴンザエモンもパパがカッコいいと思うんだ。」
思ってない、全然思ってない!

「次、おもちゃのおじいちゃんとおばあちゃん。」
今度出て来たのは、ネクタイを締めた髪のない人間と、包丁を手にしたおばあちゃんである。
「裕樹お兄ちゃんとチビ。」
これは裕樹お兄ちゃんとやらが小柄なのか、それともチビがまーくんには巨大に見えているのか。
裕樹お兄ちゃんとチビがほとんど同じ大きさというのは、どういう意味があるのだろうか?

「ふぐのおじいちゃんと金ちゃん。」
うーむ、ふぐのおじいちゃんというから、てっきりフグでも飼っているのかと思いきや人間だったか。だが隣にいるのは猿だな。
ふぐのおじいちゃんとやらは、職業が猿回しなのだろうか?なぜにふぐのおじいちゃんとまーくんは呼んでいるのかはミステリーであるな。



「じゃ、ゴンザエモンを描いてあげるね。」
ほうほう、吾輩を描くとな。
吾輩の美しさをまーくんが描ききることができるかのう?ここはひとつ、モデルになってやるとしよう。

「ちょっとだけなら動いてもいいからね。」
まーくんが楽しそうにクレヨンをスケッチブックに走らせている。
「あ、はみ出ちゃった。」
…何が?
「あ、ちょっと間違えた。」
…どこを?
「ま、いっか。」
…本当にいいのか?

「できたあ!」
…何だか出来が非常に不安で仕方がないのだが。
「ゴンザエモン、上手に描けたよ!」
クルッと動かしたスケッチブックに描かれた吾輩は…。
「どう?ゴンザエモンのふっくらとしたところが上手に描けているでしょ?」
スケッチブックからはみ出さんばかりに、吾輩が巨体に描かれておる!!
なぜ?なぜそんなに巨体にした?
しかもふっくら?そこは幾分かデフォルメしてもいいではないかっ!



「次はお医者さんごっこしよう、ゴンザエモン。」
なぬっ?なぜゆえ吾輩が悪魔ごっこをせねばならないのだ?
「ニャー。」
「うふ、楽しい?まーくんも楽しいよ。」
吾輩の気持ちを全くはき違えて、まーくんはぬいぐるみを並べ始めた。

「はい、ゴンザエモンさん、今日はどうしましたかあ?」
まーくんは悪魔の衣装を身に着け、悪魔の道具を嬉々として振り回し始めた。
「どれどれ、ちょっと診ましょうね。」
悪魔の道具(注・聴診器)を吾輩の背中に当て、真剣な顔をするまーくん。
仕方ない、もうあきらめるか…。

「うーむ、これは全治三年ってところですね。」
何!?全治三年!?吾輩、一体どんな状態なんだ?
「でも大丈夫です。先生の言うことをちゃんと聞いたら全治1週間ですからね。」
全治三年を一週間に短縮できるなんて、一体どんな方法を使うつもりだ、まーくん!
もはや悪魔じゃなく魔術使いじゃないか。

「それじゃ、手術しましょう。」
だから何の病気なんだ!
「先生は名医ですから、ちゃんと麻酔もしますからね。」
名医じゃなくても麻酔はするだろう?
「はい、チクンとしますよ。」
そう言ってまたもや悪魔の道具(注・注射器)を出すまーくん。
「ブチューッ。」
チクンとするのが、なぜそんな擬音?
「それじゃ、メスを入れまあす。」
もう何でもしてくれ。
「ギーコ、ギーコ、ギーコ…。」
…それ、ノコギリの音じゃないだろうか。しかもその斬り方だと、吾輩の体は真っ二つにされるような。



吾輩の手術が終わった後も、ぬいぐるみたちとチビの手術が続いた(なぜか全員手術されていることはミステリー)。

「先生…手術終わったら眠くなりました…。」
まーくんはソファに横になったかと思ったら、すぐにスース―と寝息を立ててしまった。
うーむ、そこは幼児だな。
まーくんが寝たのを見たら、チビがどこかへと消えた。
と思ったら、まーくんのママを連れてきた。

「遊び疲れちゃったのね。」
まーくんのママは優しい笑顔で、まーくんにタオルケットをかけた。
成程、まーくんが寝たらチビが知らせに行くことがこの家のシステムらしい。


「チビとサンシロウもまーくんの相手をして疲れたでしょう?」
吾輩の名前は相変わらず憶えていないらしい。まあもう慣れたから深くは追及しまい。
「ありがとう、まーくんと遊んでくれて。まーくんが寝ている間、ゆっくり休んでね。」
まーくんのママはチビと吾輩の頭を撫でてくれた。うーむ、とても気持ちいいぞ。
「チビとヒコザエモンが遊んでくれるから、まーくんは優しい子に育ってくれているの。本当に感謝しているわ。」
…名前がまた変わった。
それはともかく、まーくんが優しい子なのは吾輩とチビが相手をしてやっているからだけではなく、まーくんのママが優しいからだと思うぞ。
吾輩たちにこんなに感謝してくれるなんて、思いもしなかった。こんなママに育てられたからまーくんはああいう子供になったのだろうな。

…こんな優しいママが、なぜ悪魔に魂を売り渡した男と結婚したのかは最大のミステリーである。




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おぉ~私にとって癒しのまー君のお話ですね♪
無垢なところがいいんだよね。
琴子ちゃんも超天使に見えちゃうし!!!
これからもずーーーと幸せな家族でいてくださいね!!

お暇なときに高校生まーくんも宜しくお願いします♪

佑さん、ありがとうございます。

予告の中では佑さんはこのシリーズがご希望でしたもんね!
来て下さると思ってました~。
ゴンザエモン、まーくんのことが大好きなんですよ。
そうです、まだ続きはありまよ~。

たまちさん、ありがとうございます。

いくらまーくんが天才の息子でも、猫語までは理解できませんからね。
自分に都合よく解釈していくところは母親そっくりなまーくんであります。
そしてそんな息子にあっさりと騙されているまーくんママ…(笑)
悪魔に魂を売り渡した男を尊敬し、嬉々として悪魔の道具を振り回す…ってすごい笑えました!
そうです、まさしくその通りです。
ゴンザエモンから見たら、どうして悪魔とまーくんママが結婚したのか謎だと思います。

カスガノツボネさん、ありがとうでありんす。

おお、ありがとうでありんす!
この続きもまだありますし、ゴンザエモンシリーズ(?)は続きますよ。
もはやフトンはゴンザエモン様のおかげで続いているようなもんなので(笑)
カスガノツボネさんに笑っていただけて、とてもうれしかったです!

ミチさん、ありがとうございます。

一番大好きとおっしゃってくださって、ありがとうございます。
そうなんです、まーくんはママが大好きなんです。
こんな子がいたら、可愛いだろうなあって思いながら書いています。
ミチさんも暑い中、コメントありがとうございます。
どうぞお体に気を付けてくださいね!

ゆみのすけさん、ありがとうございます。

ゆみのすけさんにとっても、癒しでしたか!それはうれしいです♪
本当にまーくんは無垢ですよね(時々ブラックになるけれど)
そして、ゆみのすけさんも高校生まーくんを覚えていてくださったとは!
続き書かないといけませんね!ごめんなさい!

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