日々草子 新婚ノススメ

新婚ノススメ

一泊ですが旅行に出かけていたので、留守にしておりました。
帰ってきてボーッとしていたところに、なんて素敵な贈り物が!!!
narackさん、いただいちゃっていいのでしょうか!といいつつ、いただきました♪
まさかこんなことまでしていただけるなんて!

嬉しさのあまり、ショートストーリーをつけてみちゃいました。
拙い話でイラストを曇らせてしまったかもしれません><
でも嬉しかったんです~。
あの優しいイラストがいただける日が来るなんて~!
夢みたい~!!

narackさん、本当にありがとうございます!!
これからも仲良くして下さいね!







あたしたちは「新婚さん」だ。
結婚して二か月とちょっと。うん、どっから見ても立派な「新婚さん」だと思うの。

世間では新婚さんってどんなイメージ?
「あなた、いってらっしゃーい。」
「いってくるよ~。」
と、投げキッスなんて送り合っていると思わない?

「…思わねえ。」
「え!?」
突然聞こえた声にあたしは振り返った。

「い、入江くん!いつからそこに?」
「“どっから見ても立派な新婚さん”ってところから。」
「ということは、あたし声に?」
嘘!目を閉じて考え事をしていたはずなのに!

「ったく、部屋に入ったらブツブツと気色悪いことを言いながら宙に向かってブチュブチュッとやってるんだもんな。」
「そ、そこまで!!」
あたしって一体…。

「お前だけの部屋じゃないんだから、そこは気を付けてくれよな。」
「…はあい。」
チェッ。いつもこんな感じ。
「ここは俺たちのスイートホームなんだぜ、奥さん」とか言えないのかしら?

結婚しても何だかただの同居人みたい。
同じ部屋をシェアして使ってます、みたいな?こんなの夫婦って言えるのかしら?
もっと新婚さんってスキンシップがあるんじゃないかな?

…とか言いつつ、あたしもいまだに自分から入江くんに触れることなんてできないわけで。
結婚したってことは入江くんもあたしを憎からず…いやいや、愛してくれているわけよ!…たぶん。
ということは、あたしが入江くんにいくら触っても怒られないはず!
いやいや、何か言い方が変だわ。いくら触ってもOKってそんな、お触りバーじゃあるまいし。

だけど、どうしてもできないのよね。
何か緊張しちゃって。

この間、頑張ってみたのよね。
リビングで入江くんの隣に座ってみたの。他に誰もいなかったからそれくらいいいかなって。
普通、奥さんが隣に座ったら旦那さんは肩を抱き寄せるとかしない?新婚さんなんだもん。
あたしもそれくらい期待してたわけよ。

ところが。
「他に誰もいないんだから、あっちへ座れ。」
ってギロリと睨まれた…ぐすっ。

「何で?入江くんの傍がいいんだもん。」
とあたしも頑張ってみた。
「狭いんだよ。」
とまたギロリ。
「だってえ…。」
「ああ、分かったよ。俺があっちへ移る。」
と、入江くんはスタコラサッサと反対側のソファへ移動しちゃった。
そこまでされたら、もう隣に座ることはできなかった…ぐすっ。


でもあたしはあきらめなかった。
次は入江くんに触れてみようと思った。

え?あんたたち、夫婦なのに…はないの?って?
いやあん、そんな露骨なことを。
そりゃあ、ありますよ。一応は…ポッ。
でもね、そういうことだけじゃなくて(いや、こう言うとしょっちゅうそんなことしてるんじゃないかって思われそうだけど、そんなことないのよ?)もっと軽いものを求めているわけよ、あたしは。

腕を自然に組むとか、手を繋ぐとか。
そんなことでいいわけ。

で、実行に移してみたわけ。
思い切って入江くんの腕に自分の腕をからめようとしてみたんだけど。
…できない。
だって、振り払われたらどうするのよ?
結婚前だったら振り払われても「仕方ないか、付き合っているわけじゃないもんね」と思えるけれど、今は結婚しているわけで。
結婚しているのに腕を振り払われたりしたら、ダメ―ジが大きすぎるわよ。

だからあたし、入江くんの腕をツンツンって突いてみたの。
懲りずにまた隣に座ってね。
「…お前はよほど俺の読書の邪魔をしたいんだな。」
と入江くんは読みかけの本を見ながらまたあたしをギロリ。
「そんなことないんだけど。」
「じゃあ、何だ?その気色の悪い行為は?」
「それはその…。」
「夫婦のスキンシップ」とか言うとなんかいやらしい感じだから。
「…入江くんの腕の弾力チェック。」
…入江くん、黙って本を手にあたしから離れた。ぐすっ。



何でこうもうまくいかないのかしら?
恋人段階をすっ飛ばしたからかなあ?
何かこのままじゃ夫婦じゃなくて本当に同居人になりそう。
というか、入江くんは何で結婚したんだろ?

「一度くらい結婚を経験しておかないと人生に深みが出ない」
とか真顔で言われそうだから、絶対に聞けない…。



「…別に堂々としてくればいいだろ?」
「へ!?」
あたしはまた聞こえた声に目を丸くした。
「人生に深みって何だよ?」
「あ、あたし、また声に?」
「コソコソと触ろうとするから、こっちも身構えるんだ。」
入江くんは本から目を離すことなく話した。
「そ、そうなの?」
「そう。」
コソコソ…確かにあたしだってそんなことされたら怖いかも。
そうだよね、夫婦なんだし堂々と触れば…いやいやこの言い方がよくない。
おもいきり甘えても…いいんだよね?

「好きにすれば?」
どうやらまた声に出していたらしい。いいや、もう。
入江くんもああ言ってくれているんだし。

ええと…堂々とってどうやればいいの?
堂々と…堂々と…。

「せえの…えいっ!!」
あたしは背を向けて本を読んでいる入江くんに、思い切り抱きついた。
ああ、やっちゃった!!こんな積極的なことしちゃった!!
とても怖くて入江くんの顔見られない。
でも見たい。そっと目を開ける。

「…すげえ掛け声。」
目を開けたら、入江くんが首を動かしてあたしを見ていた。
全然怒っていなくて、すごく優しい顔。


narackさんより



ああ、そうだ。
結婚してから、入江くんはあたしにこういう顔をしてくれることが増えた。
そっか、あたし…結構愛されているのかも。

「…当たり前だろ、ばあか。」
どうやらあたしはまた声に出していたみたい。
入江くんが笑いながらあたしにキスをしてくれた。

うん、やっぱりあたしたちは結婚してるんだね、入江くん。



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みゆっちさん、ありがとうございます。

旅行は熱海です(笑)ベタベタでお恥ずかしい。
みゆっちさん、あちこちアクティブに動かれているじゃないですか~。お手本にしたいです!

お触りバー(笑)本当に琴子ちゃんたらなんてことを。
narackさんのイラストは本当にほんわかとしていて、見る人の心が和みますよね~。
私のささくれだった心もなごみました!
こちらこそ素敵なコメントありがとうございます。

紀子ママさん、ありがとうございます。

紀子ママさんに可愛いってほめていただけてうれしいです。
本当にイラストのおかげでございます!
私も入江くんにつんつんはできないかも~。琴子ちゃんは本当にいつまでたっても初々しいですね!

たまちさん、ありがとうございます。

そうですよね!
琴子ちゃんの独り言を全部聞いているってことは本なんて全く読んでいないって証拠ですよ。
琴子ちゃんのすることがなんでも気になるくせに、気にしていない素振りしちゃって、もう!
入江くんが琴子ちゃんに対する行動も、結婚して変化してきているんだよ~ってことを書きたかったので、たまちさんの感想嬉しかったです。

ぴくもんさん、ありがとうございます。

いつもぴくもんさんがnarackさんとコラボしていらしたのがとてもうらやましかったんです!
そう、入江くんは前と同じように見えて実は違うんです。ちゃんと二人の距離は接近しているんですよね。
紀子ママ、絶対隠し撮りしてそうですよね!!
メールの件では本当に申し訳ありませんでした~。
なんか私にメールを送る人はいないだろうとすっかり気が抜けておりました。
素敵なプレゼントありがとうございます!

ようたいさん、ありがとうございます。

イラスト、とっても素敵ですよね!
分かりにくい入江くんの愛情、きっと琴子ちゃんにも徐々に伝わっていくんでしょうね~。
入江くん、愛のない結婚をするくらいなら絶対独身だったでしょう!

narackさん、ありがとうございます。

こちらこそ、本当にありがとうございます!
まさかこんな素敵なプレゼントをいただけるとは思っていなかったので…。
あまりに素敵だったので、お話が珍しく浮かびました(笑)
しかも結構短時間で浮かんだのは、narackさんのイラストマジックです!!
私もnarackさんの青い青い入江くんが大好きで。
もう無自覚なんですよね~そこがたまらんっ!!
これからもよろしくお願いしますね!

いたさん、ありがとうございます。

いえいえ、いたさんに褒めていただけてとてもうれしいです!何せ長いお付き合いですもん♪
久しぶりに新婚時代の二人を書いちゃいました!
これもイラストのおかげです。
私の頭だけでは絶対浮かばなかったことでしょう!!
プロフィール

水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

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そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

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