日々草子 入江法律事務所 11
FC2ブログ

プロフィール

水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

現在の御訪問者

現在の閲覧者数:

御訪問ありがとうございます

このブログについてのお願い

当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

最新記事

コメントのお返事が滞っており申し訳ありません!!
でも楽しんでいただいていると分かってすごく嬉しいです。
お忙しい年末の時期、このようなところに足を運んで下さり、本当にうれしいです。
お疲れの皆様の癒しに少しでもお役にたてますように♪









「入江様、承っております。」
直樹がチェックインを済ます間、琴子はホテルの中を見回していた。
「すごいなあ…。」
外資系らしく外国人宿泊客も多いそこは、別世界である。
「こんなところに、まさか先生と泊まるなんて。」
大雪ありがとうと、世間から石を投げられそうなことを思う琴子であった。

「おい、行くぞ。」
直樹の声に琴子は我に返る。直樹がベルボーイと共に立っていた。
「はあい。」
慌てて琴子は駆け出す。


「ねえ、先生。」
スィートルームのフロアに到着し、琴子が歩きながら直樹に小声で話しかけた。
「何だよ?」
「さっきの外国の人、何て言っていたんですか?」
「あ?」
「ほら、エレベーターの中にいたじゃないですか。私に笑いかけていたんで、褒め言葉じゃないかなと思うんですよね。“何てキュートなジャパニーズガール”とか何とか。」
「あれか。」
直樹は思い出した。エレベーターの中で外国の男性が琴子に笑いかけていた。直樹が睨むと肩をすくめ苦笑していたが。
「お前のその恰好を見て、変な奴って笑ってたんだよ。」
「ええ、そうなんですかあ?」
「当然だ。」
コートこそ羽織っているものの、ボタンを開けているのでサンタの衣装が丸見えなのである。
「そんなもん着てるから、俺まで恥をかいた。」
「だって先生が、着替えている暇はないってせかすから。」
「何だ、可愛いって言われたと思ったのに」と口を尖らせつつ、琴子は高級な雰囲気のフロアにすぐに夢中になった。
「ったく、勘だけはいいんだな。」
琴子の言葉は当たっていたのだった。外国人は琴子を見て「可愛いサンタがいるね」と言っていたのだから。



「うわあ!すごいお部屋!」
スィートルームからは東京の夜景が見事に見えていた。
「え?スイートってこんなに何部屋もあるの?すごい!」
ベルボーイがいなくなった後、琴子はきゃーきゃー騒ぎながらあちこち見て回っている。
「やれやれ。」
疲れを感じながら、直樹はコートを脱いだ。
「先生!!」
コートをかけようとした直樹は、思わずその声に驚く。
「何だよ!」
「これ、これ見て下さい!」
そう言って琴子が見せたのは、
「アメニティか。」
アメニティグッズであった。
「これ、ブランド品ですよね?ここ、ほら。」
「そうだな。」
「…持って帰ってもいいですか?」
「…好きにしろ。」
直樹がそう返事をしても、琴子はじっと直樹の顔を見ている。
「…俺の分も好きにしていいから。」
「ありがとうございます!」
その後も琴子はお風呂がすごい広いだの、テレビが大きいだのと大騒ぎであった。

「ソファもふっかふか!」
ポンポンと子供の様に飛び跳ねながら、琴子は直樹を見た。
「…クリスマスだし、やるか。」
「ええ!?」
その琴子の声に、直樹はまたもや驚いた。
「何だ、文句があるのか?」
「だ、だって…そんな、クリスマスだからって。」
「クリスマスだろうが。」
「いや、そんな、クリスマスだからやらなければいけないっていう決まりはないですよ?」
「は?」
直樹は眉を潜めた。それに構わず琴子は顔を赤くして続ける。
「そういうことは、クリスマスとかのムードに流されてやっていいことでもないし。」
「…何を言ってるんだ、お前は?」
「何って…。」
直樹は琴子の前に何かを出した。
「一人盛り上がっている所悪いが、ルームサービスを頼むかって言ったんだ。」
「ルームサービス?」
「クリスマスだから特別メニューもあるみたいだが、普通メニューもやってるかって言ったんだよ、俺は。ったく、どこをどう聞いたらそう聞こえるんだか。」
「あ、そういうことでしたか。えへへ。」
琴子は笑って誤魔化す。
「どうせお袋のおごりだからな。好きなもんを食わせてもらおう。お前は?」
「私は…。」
答えるより先に、琴子のお腹が盛大に鳴り響いた。
「…お任せしていいですか?」
「…ったく。」



「すごい、これがルームサービスなんですね!!」
チキンを食べていたこともあり、軽い物をということで直樹が注文したものはサンドイッチであった。
「ルームサービスのサンドイッチって、パンがもっとパサパサしているかと思ってた!」
琴子が興奮するのも無理はなかった。運ばれてきたものは、自家製パンにローストビーフやアボカドを盛大に挟み込んだ豪華な一品だったのである。
「ハムとか、こう薬っぽい味がしてるものかと思ったのに。」
「この間の鍵の話といい、サンドイッチといい、お前のホテルに対する認識はどこか古いな。」
呆れつつも、目の前でこれ以上ない位においしく食べる琴子を見ていることが直樹は楽しかった。



「先生、お風呂先にどうぞ…くしゅん!」
「そんな恰好で遊んでいるからだ。」
サンタのミニスカートからスラリと伸びる足は、ブーツを履いているとはいえやはり寒そうである。
「いいから先に入れ。」
「いえ、そんな…くしゅん!」
「業務命令だ、さっさと入る!」
「はい!!」
パタパタと琴子はバスルームへと消えて行った。中からすぐに歓声が聞こえ、直樹は溜息をつきながらソファに身を沈めた――。



「すごい、パジャマもブランド品なんだ。」
直樹がバスルームに行った後、琴子は自分が着ているパジャマをしみじみと観察していた。
「さすが高級ホテル!」
と感心したところで、はたと琴子は気づいた。
「ということは、先生と同じパジャマ?」
今更何をといったところ。だが気づいた琴子の顔は真っ赤になっていく。
「そうだ、先生とお泊りだったんだ!」
初めての高級ホテルに浮かれて忘れていたが、直樹と宿泊するのである。まるで新婚旅行みたいではないか。
「さ、さっきは勘違いだったけれど…。」
まさか、そんな関係に。いや、直樹はそんなこと考えていないことは明らかである。
「ムードとかに流される…わけないか。」
一人あたふたとしている所に、直樹が戻ってきた――。



「ツインじゃねえのか…。」
何となくベッドルームは避けていたので、今初めて知った。紀子たちが予約していたのはツインではなかったのである。したがってベッドはキングサイズ。
「しょうがねえな。俺はこっちで寝るから、お前はそっちな。」
「え!お、同じベッドで寝るんですか?」
「お望みなら、ソファで寝ても俺は全然構わないが。」
「先生をソファに寝せるなんて…。」
「違う!お前がソファだ!俺があんなところで寝たら疲れがとれねえだろうが!」
「普通、“レディはベッドでゆっくり寝たまえ”とか言いませんか?」
「どこにレディがいるんだ?勘違いサンタ女なら一匹いるけれど。」
「一匹…ひどい。」
ギャーギャー騒いでいてもしょうがないと、二人は同じベッドに入ることを選択した。



――やっぱり、先生はちっとも私を意識してないんだなあ。
とても直樹を見て寝る心境にはなかった。少しでも意識してくれているのならば、何か甘い言葉でもあってもいいはずである。いや、照れとかあって直樹が避けるとか。
しかし直樹はさっさと寝てしまったようだ。

――こいつ、俺をどう思ってやがるんだ?
直樹も琴子に背を向けて、考えていた。時折自分を意識した発言がある気がしたが、気のせいだったのだろうか。
二人で泊まるというのに、あのはしゃぎっぷりは何だろうか。

そんなことを考えていた直樹の背中に、何かが当たった。
「何だ?」
直樹が振り返ると、白い足が顔の前に突き出されている。慌てて起きると、琴子がぐっすりと眠っている。
「…何ていう寝相だ。」
仕方なく直樹は琴子の足を掴み、ベッドの中へ押し込んだ。が、すぐにまた出てくる。
二、三度それを繰り返したところで直樹はあきらめることにした。

「これは、好きな男の前での態度ではないな。」
好きな人間の前では緊張して眠れないはずではないのか。しかし琴子は直樹が何度足を動かしても目を覚ます気配はない。
「お腹いっぱい…。」
無邪気な寝言まで口にしている。直樹はだんだんと腹が立ってきた。
なぜ、自分だけこんなに悶々としなければいけないのだろうか。直樹は琴子の両脇に手を付き、その顔を覗き込む。
「…俺がオオカミに変身するなんて、ちっとも思ってないんだろうな。」
そんなことを口にしても、琴子は微笑みすら浮かべている。それがまた癪に障る。
「そんな無防備にしていたら、朝になって身ぐるみはがされていても文句言えねえ立場だって分っているのか、え?」
自分を男と思っていない証拠のような琴子の寝姿に、直樹は文句をぶつける。
そしてまた、琴子の足が直樹にぶつけられる。パジャマのズボンはまくられている。
「…襲ってやろうか。」



夢の中で琴子はロールケーキに夢中になっていた。食べても食べても出てくる。
「お腹いっぱあい!!」
と叫んだところで、目が覚めた。
「ん…?」
目を開けると、そこは見慣れた自分の部屋ではなかった。目の前に美しい寝顔がある。
「あ!!」
そこで琴子は思い出す。直樹と一晩過ごしたのだった。

「…?」
琴子の声で直樹も目を覚ましたのか、綺麗な目が開いた。
「お、おはよう…ございます。」
ドキドキしながら琴子はとりあえず、挨拶をした。
「…おはよう。」
直樹が素直に挨拶を返してくれた。これはまるで新婚みたいではないだろうか。
「ゆ、ゆうべはよく眠れました?」
「…あんまり。」
「私も同じです。」
「嘘つけ!」
何が眠れなかっただ、どの口がそう言うのかと直樹は睨んだ。
「雪、どうなったかしら?」
琴子は起き上がろうとした。が、その体が動かない。
「あれ?え?ええ!?」
琴子は自分が置かれている状況に気づいた。
「…やっと気づいたか。」
直樹が先に起き上がり、伸びをする。
「先生、これ、これは一体!!」
「お前の寝相がひどくて、命の危険を感じたからな。」
「そこまでひどくありませんよ!」
琴子の体は、毛布でぐるぐる巻きにされていた。そう、まるでロールケーキのように――。


「先生、解いて下さい!」
「やなこった。」
簀巻き状態の琴子をベッドに放置し、直樹はカーテンを開けた。辺りは銀世界である。雪が太陽に反射してまぶしい。
「先生ってばあ!」
半泣き状態の琴子に背を向け直樹は心の中で呟いた。
――ったく、ああでもしなければ俺の理性がもたなかった。
「先生、助けて!」
簀巻きでベッドの上で跳ねる琴子が映る窓を眺めながら、直樹は密かに息をついていた。



「いくら寝相が悪いからって、あんまりじゃないですか。」
ぐすんとべそをかきながら、琴子はルームサービスで頼んだ朝食、そしてデザートのロールケーキを食べていた。
「せっかくのクリスマスなのに…ムードも何もありゃしない。」
「お前にそれを言う権利はない。」
直樹はコーヒーを飲んでいる。
「大体、俺にそれをおごらせているところが図々しい。」
「女の子にあんなことをした罰です。」
パクッとロールケーキを頬張ると琴子は「おいしい」と笑顔になった。
――先生は私をどう思っているんだろう?
――こいつは俺をどう思っているんだか?
二人で同じことを考えながら、しばしケーキ、コーヒーを味わう。

「おい、ついてるぞ。」
直樹は琴子の手の甲にクリームが付いていることに気づいた。
「え?どこですか?」
「そこだよ。」
「そこって?」
「ここ!」
見かねた直樹は、琴子の手首を掴んだ。そしてその手を自然な動作で自分の口へつけた。
「甘い。よくこんな甘ったるい物を朝から食えるな。」
顔をしかめる直樹であるが、手にキスをされたも同然の琴子の顔は真っ赤である。
「何だ、暖房が効きすぎてるか?」
「いえ…ええと…甘いものは別腹なんです!」
慌てて琴子が誤魔化すと、
「出た、女の常套句。」
と、直樹が笑った。その笑顔に琴子はまた顔を赤くする。が、ばれないようにケーキをひたすら口へ運んだのだった。









内容にがっかりされた方も多いですよね…すみません。





関連記事

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP