日々草子 年越し
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

最新記事

年越し

「入江くん!久しぶり!」 駅まで迎えに行くと、琴子が大きな荷物を2つ抱えて歩いてきた。
「…何でそんなに大荷物なわけ?」
「あ、こっちはね着替えとか。それで、こっちはお義母さんからのおせち料理。二人で食べなさいって。」
神戸で研修医の生活を送っている直樹と一緒に年末年始を過ごそうと、琴子は東京からやってきたのだった。
「おせち貸せ。」
直樹はそう言いながら、琴子の手からおせち料理を取った。
「じゃ、マンションに行くか。」
そう言って、スタスタと歩いていく。その後を琴子がちょこちょこと付いていく。

「あ!スーパー寄っていい?」
あと少しでマンションというところで、琴子が声を上げた。
「この大荷物置いてから、また来ればいいだろ?」
「はーい…。」
そして二人はマンションについた。

荷物を置いても、琴子が座ろうとしないので、直樹は声をかけた。
「座らないの?」
「…ない。」
「は?」
何がないんだと直樹は思った。
「…がない。」
「何がないって?」
「…コタツがない!」
そして、琴子は叫んだ。
「コタツがなければ、コタツがなければ入江くんとぬくぬく年越しができないじゃない!」
「…東京にだって、コタツなんてねえだろ?」
何を今更といった感じで直樹は溜息をついた。
「あたし、前に言ったよね?大晦日は入江くんと二人でコタツに入って、蜜柑食べて、紅白見ながら年越し蕎麦。そして除夜の鐘を聞きながら熱いキス…。」
「…くだらねえ。」
思わず直樹は本音が出てしまった。
「別にコタツなくたって、エアコンあるし、ホットカーペットもあるし…。」
「日本人はコタツよ!!」
琴子は最後に叫んで、肩を落とした。

「出足はくじかれちゃったけど、あとはうまくいくわよね。」
1時間後、琴子は元気を取り戻し、スーパーにいた。
「で、何買うわけ?」
琴子の後ろからカートを押しながら、直樹が聞いた。
「決まってるじゃない!蜜柑と、お蕎麦よ!」
そう言いながら、琴子は蕎麦を吟味始めた。

「入江くん!紅白始まったよ!」
全く紅白に興味がないのだが、ここは琴子に付き合おうと直樹もテレビの前に座った。
「さ、さ、お蜜柑どうぞ。」
琴子がわざわざ蜜柑の皮を向いて差し出す。
「はい。アーン。」
琴子が蜜柑の房を直樹の口元に持っていった。…久しぶりに会ったということで琴子の言うとおりに従う。

「入江くん!もっと早くに上がってくれば幸子が見られたのに。今年も凄かったよ!」
長時間見ているのは辛いので、直樹は途中風呂へ入っていた。
「あ、そ。」
別に幸子がどうしようが、直樹には全く興味がない。
「じゃ、あたしもお風呂に入ってくるね。上がったらお蕎麦茹でるから。」
そう言って、琴子はバスルームへと消えていった。
すっかり琴子のペースである…。

「お待たせ!お蕎麦茹でるよ!」
琴子がパジャマ姿で腕まくりを始めた。
「…できるの?」
「大丈夫!おいしいお蕎麦を食べさせてあげるからね。」
張り切って琴子はキッチンへ向かった。

やがてキッチンから「あ!」「キャ!」「あれ!」という声が聞こえてきた…。

ズルルッ…ズルルッ…
とても美味しそうとはいえない蕎麦をすする音が部屋に響いている。
「ご、ごめんね…。お蕎麦って茹でるの難しいんだね。」
琴子が何度目かの「ごめん」を口にした。
「…いいよ。もう。」
そして、二人はひたすら不味い蕎麦をすすり続けた…。

やがて、紅白の終了を告げる「蛍の光」がテレビから流れた。
「今年ももう終わりだね。」
直樹によりそって、琴子が呟いた。
「…いろいろあったけど、入江くんと二人きりで大晦日を過ごせて、幸せ。」
「…まあな。」
直樹も満更ではなかった。
「あとは除夜の鐘を聞きながら…。」
琴子はそう言って目を閉じた。

そして、あと数分で新しい年という頃…。
「入江くん、いくら待ってても除夜の鐘が聞こえないんだけど?」
琴子が顔を上げた。
「そりゃそうだろ。」
「何で!?」
「近所に寺がないもん。」
「うそ!?除夜の鐘ってスピーカーか何かで町中に響くんじゃないの?」
「そんな近所迷惑なことするか!?」
そんなやりとりを二人でしていたら、
「あけましておめでとうございます!」
という元気のいい声が、テレビから聞こえてきた。

「うっそー!」
琴子の悲鳴が部屋に響いた…。


☆ご挨拶
Sさん、間に合ってよかった!リクしてくださってありがとう!
ご、ごめんなさい!バタバタした書き方で!
…この続き、需要があったら書きたいかも、です。
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