日々草子 新潮文庫に貢いだ2012年、夏。

新潮文庫に貢いだ2012年、夏。

お久しぶりの読書記録。
この夏に読んだ本や興味を持った本をチラリと。



ザ・万遊記 (集英社文庫)ザ・万遊記 (集英社文庫)
(2012/05/18)
万城目 学

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この作家さんの小説は私、まったくわからないんですよ(笑)
『鴨川ホルモー』はどんな話かと聞かれて、
「なんか、京都で大学生が集まってホルモーって叫ぶ話?」
と答えたくらいで。←きっと間違っていると思う。
『鹿男あをによし』は、
「えっとね…鹿がしゃべるんだよね、奈良で。」
としか説明できず。しかもドラマであらすじを理解した情けなさ。
『プリンセス・トヨトミ』に至っては、数ページで本をとじてしまったくらい。

でもエッセーは面白かったです。
特に『渡辺篤史のたてもの探訪』というテレビ番組に対する愛情のくだりが(笑)
どんだけ篤史を愛しているんだってくらい伝わってきて。
篤史は椅子に興味津々、階段のアールに興味津々、解放感あふれる窓に感激…となんか番組見たくなっちゃいました。
そしたらこの間、弟が早朝に再放送していたこの番組を見ていて。
「おお、篤史、本当に番組のラストは椅子に座ってるんだ!」と変な感動までしてました。


さてさて。
入院中の母が読みたがっていた小説を探して、大型書店めぐりをしていたんですよね。
本人は無理しなくてもいいって言ってくれたんですけれどね。
なんかアマゾンとかで手に入れるより、書店を探して「あった!」と棚の前で感動に震えるのが好きだったりする、変な人間なんですが。

で、三軒めにしてようやく見つかって感動に震えていた私のそばにあったのが、夏恒例の『新潮文庫の夏の100冊』のリーフレット。

『二冊買ったら、もれなくブックカバープレゼント!』

の文字に惹かれ、とりあえずリーフレットをバッグに突っ込む私。
そのまま病院へ…。

母に本を渡した後リーフレットを見せながら、
私「ねえねえ、パンダちゃんのブックカバーもらえるんだって。」
母「は?」
私「なんか読みたい本ある?私一冊選ぶからお母さん一冊選んでいいよ。」
母「ここから選ぶの~。」
と、ベッド上でしぶしぶリーフレットを見る母。

「私はこれなんか面白そうかなと思うんだけどね。」と、私が指差したのが、この本。

破獄 (新潮文庫)破獄 (新潮文庫)
(1986/12)
吉村 昭

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昭和11年から4回も刑務所から脱獄を成功させた男の話…(笑)
どんな方法で脱獄したんだろうとやけに気になって。

でも値段がちょっとお高めだったので「買ってまで読むのもどうだろうか。図書館で借りた方がいいような。」とかケチな私は思ってしまい、結局購入せず。
でもいつか読んでみたい本ではあります。

結局、新潮文庫の100冊からは何も選ばなかったんですけれどね。



で、なんとなく買ったのが、これ。


三四郎 (新潮文庫)三四郎 (新潮文庫)
(1948/10)
夏目 漱石

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…表紙は何とかならないのだろうか(笑)

昔、家にハードカバーであったんですよね。
少し読んだ記憶があるのですが難しくてドロップアウトしちゃった覚えがあります。
さすがにあれから私も大人になったであろうと、再挑戦。

一応、サッと目を通した後に思ったこと。

…勉強しろよ、三四郎。

熊本からはるばる(当時は飛行機なかったから大変だったのよ)やってきて、帝大で勉強にいそしむかと思いきや、「ストレイシープ~」と発する女性にうつつをぬかし…。
故郷のおっかさんが聞いたら嘆くよと叱りつけたかったわ。
失恋を経て、「ちゃんと真面目に勉強せねば」と三四郎が生まれ変わって(?)くれたことを期待します。


で、翌日病院で母に『三四郎』を買ったと話したら、

「『それから』と『門』を買わないとだめじゃないの!!」
と力説される…。

「いや、なんかそっちはイマイチとかいう噂を…。」
「だめよ、だめ。『三四郎』『それから』『門』は三部作なの!まとめて読まないと!」と、ベッド上で力説を繰り返す母。

翌日も「『それから』と『門』は買ったの?」となぜかわめく母。

病人にそこまで言われたらしょうがないかと、帰りにまたもや書店に。
とりあえず『それから』だけ買ってみるかと探すことに。
夏目漱石ともなると、各出版社から文庫が出ているんですよね~。
まあ、『それから』は並んでいるだろうと思いながら探したら…棚にない!!
「嘘!!太陽が降り注ぐ明るい真夏に、こんな本(なんて失礼な)を読む人が私以外にいるのか!」と驚愕しつつ、カウンターへ。

「本を探しているのですが。」
「何の本でしょう?」
「夏目漱石の『それから』なんですけれど。」
パソコンで在庫を確認してくれたあと、「お待ちください」と探しに行ってくれた店員さんを待つ私。

十分後。

「『それから』をお待ちのお客様~!!」
と店内で叫ばれる私…。

「こちらしか今在庫がないのですが」と渡されたのが、角川文庫の『それから』。
「新潮文庫がいいので。すみません、ありがとうございました。」とそそくさと去る私。

こうして書くと、やたらと出版社にこだわっているように思えるのですが、なんてことはない。

新潮文庫が一番文字が大きいから(笑)
まだ老眼は来てないのですが、あれだけぎっしりと行間もなく文字が詰まっていると、少しでも大きい文字で読みたいんですよ。

結局最寄駅の書店にあったので、それを購入。

それから (新潮文庫)それから (新潮文庫)
(1985/09/15)
夏目 漱石

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翌日。
「『それから』買ったわよ」と母に言ったら、「『門』はどうしたの!」とやっぱり三部作にこだわる母(なぜ?)
「読み終わったら考える」と答える私(9月8日現在、いまだ買っておらず)。

一応、こちらもパラパラパラと目を通し終えました←そんな読み方でいいのか、おい。

今でいうニートの金持ちの息子が、友達の奥さんを奪う話です。
で、友達が主人公の親に「お前の息子、俺の女房を奪ったんですけれど~」と手紙を出して、父親と兄に縁を切られておしまい。

後日、こちらもゆっくりと読み返してみようかと思っております←つまり一度じゃ理解できていない。

まあねえ…。
心臓が弱って寝込んでいる女性が、旦那とその友人の間で板挟みになって症状が悪化しないことを祈っているわ。
ニート主人公は女性をゲットできて「親に縁切られたから、職探しに行ってくるぜ!」と張り切ってるけれど。
ニートと病弱の夫婦ってうまくいくんだろうかと読者に心配させる終わり方はいかがなものだろうか?


次はこちら。

剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)
(2002/09)
池波 正太郎

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昔一度読んだんですけれど、ドラマで見たらまた読みたくなっちゃって。
ドラマ、キャスト一新されましたがこちらもよかったです。
だからつい『三四郎』と一緒に買っちゃいました。

一巻読んだら、続きが読みたくなっちゃって。
今二巻、三巻飛んで六巻を買っています。
少しずつ揃えていこうかと。幸い、母も好きなので買っても文句は言われない(笑)
退院して、母が一番最初に見た録画ドラマが『剣客商売』でしたからね。母のイケメンリストに名前を連ねている斎藤工くんが出ているからしょうがないか。

これ読んでいたら、道場で指導する入江くんとか書きたくなっちゃいました。
いつか書けたらいいけれど。

しかしやっぱり池波正太郎は違うな~。
読みやすい、面白い!!
短編集で一話が短いのですが、中身がギュッと詰まっている感じで一気に読めちゃいます。
最近の本って結構「あ、ここ飛ばしても話わかるな」というものが多いんですが、池波正太郎はそれがない。
つまり余分な部分がないってことでしょうか。
『藤枝梅安』も結構好きなんですよね~。

腕のいい作家は短編が上手とか昔聞いたことがあるのですが、なるほどと思います。




すみません、まだまだ続きます。

大正ロマン手帖---ノスタルジック&モダンの世界 (らんぷの本)大正ロマン手帖---ノスタルジック&モダンの世界 (らんぷの本)
(2009/12/18)
石川 桂子

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これはイタkiss梅雨祭りのときに、お江戸イリコトを書きたいと思ってちょっと資料を探しに図書館へ行ったときに偶然見つけた本です。
あ、探していた資料は見つからなくて結局お江戸イリコトは書けなかったんですけど。

でもいい本見つかったな♪

冒頭は大正時代に活躍した挿絵画家の作品がカラーで紹介されています。
蕗谷虹児、高畠華宵、竹久夢二など「これぞ大正ロマン」って感じの絵が並んで綺麗です。
そして少女雑誌の紹介と続き、吉屋信子の作品がチラリと掲載されていたり。
当時の女学生の髪型とか化粧品とか大正好きにはたまらない内容でした。


最後はマンガです。

路地恋花(4) <完> (アフタヌーンKC)路地恋花(4) <完> (アフタヌーンKC)
(2012/09/07)
麻生 みこと

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4巻でおしまいとは…。
一話の製本職人さんの恋の結末がラストエピソードなところがなんとも。
恋が実った人もいれば、残念だった人もいます。
残念だったけれど、読後感はいいです。
一生懸命打ち込むって、いいなあ~と思わせてくれました。





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水玉さま、こんばんは(*^^)v
大正ロマン手帖がとっても気になります。
私も本屋さんで探してみますね。
水玉さまのお江戸イリコトが大好きな私としましては、お江戸~~と叫んでしまいましたwww
意味不明なコメントですみません。

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