姫と軍師 あとがき
「どこが?」と思われてもそうなのです(笑)
数年に一度、三国志がマイブームになる時がありまして。
と行っても、そんなに詳しくもなく。
横山光輝の漫画を図書館で借りるものの、あれって大体途中の巻が貸し出し中になっていて「ああ、じゃあ飛ばすか」と借りてみたものの、そんな読み方してるから全然わからないという情けない状態なんです。
今年も春先くらいからまた三国志にはまり始めて。
自分で買った『諸葛孔明 時の地平線』という漫画を読んでいくうちにまたもや横山三国志に手を出しておりました。
が、やはりよくわからず「ああ、これは字で読んだ方がいいのでは?」と吉川英治の本を借りたり…しかしやはり「うーん?」といった状態で。
でも今年は一味違う本を手に入れました。
それがこちら。
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![]() | 三国志魂 下 (2012/03/28) 荒川弘、杜康潤 他 商品詳細を見る |
右ページがあらすじと、トーク。左ページが4コママンガが二本というものです。
いや、なんとなく買ってみたら…これが大当りで!!
上下読んだら、やっと三国志の流れがわかったという!!!
で、ちょうどそのときBSでも三国志のドラマを放送していて。どんどんはまっていきました。
そしてそれらに夢中になっていくうちに「イタキスで三国志やってみたい」という気持ちが膨れ始めました。
というより本音を言えば「諸葛孔明な入江くんを書きたい」なんですが(笑)
入江くんの天才軍師ぶりを書いてみたいぞ!!優雅に羽毛扇を揺らす入江くんが見たいぞ!!
できればあんなふうに高く髪を結いあげた入江くんを見たいぞ!!
なあんて思って考え始めたんです。
だって諸葛孔明って身長180センチの美形だったんですよ!
これって入江くんにぴったりだと思いません?え?私だけ?
中国を舞台に…と考えたのですがこれは早くも断念。だって名前が難しいんですもの~。
それじゃあ日本で戦国時代だったら?あ、これなら何とかいけるんじゃないか?
ほら、山本勘助とか軍師もいたし~。
と書き始めてみました。
が、戦国時代もかなり難しいことが初回で判明。
一時期戦国時代舞台の小説とか読みまくっていたのですが、そこで入れた知識はすっからかんになっており。
「兵の数ってどのくらいよ?え?五千くらい?少ないっ!!」
「ああ、このころって武器は弓でいいんだっけ?長篠の戦いが確か銃が出てきた最初の戦いだったような…」
とか、日本史で勉強したことを引っ張りだしそうとしたり。
なんとなくイメージとしては武田信玄の活躍した時代を想像して書いていたのですが、「この時代って城より館じゃなかった?」とかいろいろ後から気づいたことも多く。
やがて「これは日本ではなく、疑似日本の疑似戦国時代だ。うん、そういうつもりでいってみよう」と割り切っておりました(笑)割り切らないと書けなかったのですよ。
諸葛孔明=入江くんで決定したので、それじゃあ劉備=琴子ちゃんだなと。
そうなると曹操は西垣先生、孫権は啓太とキャスティングは決まっていったのですが、孫権の優秀な部下の周瑜役が迷いました!
これ実は大蛇森と船津のどちらにしようか、すごく迷ったんです。
後々、啓太と琴子ちゃんの間に縁談が起きることは決めていたので、それを進めるとなると船津だろうなあと…(当時は船津から縁談を持ちかける予定になってましたので)。
赤壁の戦いのところで誰かが西垣軍に船をつなげることを勧めなければいけない。じゃあそれは裕樹が大蛇森に勧めるってことの方がスムーズ(?)かと思い、大蛇森は西垣軍の方がいいかということで決定したのです。
あとは三国志で私が好きなシーンをかたっぱしから入江くんにやってもらえばOK!
断崖を飛ぶところとか、馬一騎で敵の中を駆け抜けるとことか、三国志の中で諸葛亮がやっていない場面も、かっこいい場面は全部入江くんでよろしく!!
…と、こんな感じで物語を書いていたのですよ。
「プロットすごいですね」とお褒めの言葉を頂戴したりしましたが、すみません。元ネタがあるのです。
作戦も大体元ネタ…すみません。
あ、でも姫と軍師のラブな場面は自分で頑張って考えたんですよ~。三国志にラブはないので(笑)
どうしても譲れなかったものは、最初にもお話した羽毛扇をあおぐしぐさ!
これは絶対と思いつつ、羽毛扇など日本にはどうか…と悩み「…扇にしておくか」ということに。
なのでやたらと入江くんは扇を動かしていたわけです(笑)
最初は「かっこいい入江くんを書くぞ!」と意気込んでいたのですが、まあ船津くんにいいところを持っていかれて、とんぶりにまで人気を奪われ…(笑)
こりゃ下手したら山賊にまで奪われるのではないかと、ちょっと焦りました(汗)
と、こんな裏話はこのような感じです。
元ネタに沿ったイタキス…そろそろ何とかしなければいけないなあと実は考えたりしております。
オリジナルで生き生きとお話を書いていらっしゃるほかのサイト様を拝見すると、自分が情けなくなったり。
一から話を考えて書いてみないといけないですね。想像力が貧困だからか、どうもいい話が浮かばないのですが。
頑張ってオリジナルを書いてみたいと考えております。
いつか書いてみたいのは、入江くんをめぐり寵を争う女性たち(笑)
と言っても、たぶん出てくる女性は琴子ちゃんとあの人くらいなんですけれどね。
入江くんのお妃の座をめぐって争う二人…みたいな感じで。
いつになるかわかりませんけれどね。
今回も拍手、コメントをありがとうございました!!
とても励みになりました!それなのにお返事が滞ってしまい申し訳ございません。
楽しんでいただけたら何よりです。
ありがとうございました!!