日々草子 オタク、倒れる 下
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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とりあえず、かっこ悪い人と一緒に出せばうちの入江くんも、少しはかっこよく見えるんじゃないかなあと思って書いてみました…。








琴子は採血した血液をスタッフステーションへと持っていくため部屋を出て行った。しかし直樹はそこに残っていた。
「おい。」
「…何だよ、さっさとお前も帰れよ。」
疲れ果てた矢野はベッドの上でぐったりとなっていた。
「…ケツを出せ。」
「へ?」
矢野は目を見開いた。青木たちも「は?」と目を丸くしている。
「ケツを出せって言ってるんだよ。」
直樹は繰り返した。
「さっさと脱げ。」
「ちょ、ちょっと待てえ!!」
矢野がパジャマのズボンをしっかりと掴んで叫んだ。
「いくらコトリンがいなくなったからといって、お前とそんな関係を持つ気はねえ!!」
「…は?」
「い、いくらここがベッドだからって。いくら俺が弱っているからって。何だよ、いきなりケツって!!お前といきなりそんな関係になるなんて俺は絶対やだ!!」
「…お前、バカか?」
直樹は眉を寄せた。
「何を勘違いしているんだ?」
直樹はパチンと手袋をはめた。
「ほ、ほら…もう準備万端じゃないか!」
「俺はこれから下痢止めの注射をしようとしているんだぞ。」
「ちゅ、注射?」
「ああ。」
直樹はパリッと注射器の入っている袋を開ける。

「じゃあ、ケツじゃなくてもいいじゃないか!」
「腕は今採血したばかりだろうが。連続して針を刺しては悪いという俺の優しさだ。」
「だからって何でケツなんだ!」
「面倒だから。」
「意味分からねえ!」
「分からなくて結構。それじゃ注射するぞ。」
直樹はズボンごと下げた。
「いやあん。」
顔と体に似合わない声を上げる矢野。しかし直樹はそれを無視し生白いお尻に針を刺す。

ぷちゅっ。

「それじゃ、大人しくしてろよ。」
直樹は風のように去って行った。

「や、矢野さん…。」
「だ、大丈夫ですか?」
青木たちは矢野を心から心配した。
「無念…俺はもう…キズものだ…。」
「そんな矢野さん!」
「一度や二度の過ち、気にしちゃダメですって!!」
意味不明な励ましを続ける後輩たちの前で、矢野は起き上がる気力も失っていた。
「怖い…怖すぎる、斗南大病院!」
青木たちはブルルッと震えあがった。



「ただいま。」
矢野を担当して疲れが倍増していた直樹は遅くに帰宅した。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
紀子がパタパタと寄ってくる。
「琴子ちゃんがまたおかしくなっちゃったのよ!何かしたんじゃないの!」
「琴子が?」
今度は一体何を考えているのかと、直樹は溜息をつきながら二階へと上がる。

「おい…何の真似だ?」
寝室に座り込んでいる琴子は何と、唐草模様のシャツを着ていた。
「入江くん…。」
唐草の琴子はじとっと直樹を見上げる。
「やっぱり入江くん…ああいう人がタイプだったんだね。」
「何?」
「あたし聞いちゃったんだよ?矢野が“ここでそんな、ちょっと”とか恥じらっている様子を。」
「…あれをどう聞いたら恥じらいに聞こえるんだ?」
「入江くんって前は青木だったもんね。」
琴子はクローゼットの中から青木セット(青木のおかっばを模したカツラ等)を出した。
「お前、捨ててなかったのかよ。」
「裕樹くんから返品された。」
「捨てろよ!」
「いつか必要になるかと思って。」
琴子はカポッとカツラをかぶった。

「矢野、キズものにされたって泣いてたよね。入江くん…キズものにするならあたしを選んでくれればよかったのに。あたしだったらいくらでもキズものにして構わないのに…ぐすっ。」
「もうキズものにしてるし。」
そう言っても琴子は泣きやみそうもない。まったくあれを見てどうしてそう誤解をするのだろうか。
「入江くんって、矢野や青木の前ではあれだよね。ツンデレになるんだよね?」
「気持ち悪いことを言うなよ!」
「あたしもこういう格好したら可愛がってくれる?」
「やめろ!」
琴子はカツラと唐草模様のシャツを着て、まだいじけている。
「今夜一晩なぐさめねえといけないな…。」
疲れを癒すにはちょうどいいが、あの青木&矢野仕様の琴子を抱く気持ちにはやはりなれそうもない。
「とりあえず、あれを脱がせて、ツンデレの正しい意味を教えるとするか。」
直樹は口ではそう言いつつもどこか気分が高まっているのを感じていた――。



「矢野さん、おはようございます!」
「おお、また来てくれたのか。」
昨日とは一転、矢野は機嫌が良かった。

「やっぱりパジャマはこれだな、これ。」
昨日まで来ていた病院貸出のパジャマではなく、唐草模様のパジャマを着た矢野は笑った。
「やっぱり矢野さんはそうじゃなくちゃ!」
よかった、ドンにつけられた傷は治ったと青木たちは胸を撫で下ろす。
「俺、いいこと考えたんだ。」
矢野はグフフフと笑った。
「何です?」
「あのな…このボタンを三つくらい開けるんだ。」
矢野は太い指でパジャマのボタンを三つ開けた。家にこもって日に当たっていないため、生白いままの肌が露わになる。
「どう、セクシーじゃないか?」
「いいっすねえ!!」
何がいいのか分からないが、後輩たちは拍手喝采である。
「これでコトリンをズキューンッ!!」
矢野は太い指で拳銃を打つ真似をした。
「コトリンにも本当の男の良さを分からせるってことさ。」
「分かりますとも!」
「今日、体を拭きに来るよう頼んだんだ。」
「おお!!」
「でな、その時に…。」
矢野は股をチョンチョンと指差した。
「これを見せると。」
「おお!矢野さん!!」
青木たちは顔を興奮で真っ赤にさせて叫ぶ。
「いいか?ドンは頭と顔はそこそこだが、あの体つきだと絶対ここは大したことねえ。それが普通だとコトリンは思っているに違いない。そこで、俺がもっと立派な物を見せれば…。」
「“入江くんって小さかったんだ、幻滅~!”」
青木が甲高い声を出して、全く似ていない琴子のものまねをする。
というか、それは立派なセクハラであることに彼らは気づいていないのがまた愚かである。
「そうそう。で俺様の魅力に気づくって魂胆よ。」
「さすが矢野さん!!あ、コトリンといえば!」
青木が思い出した。
「さっき見かけましたが、首のとこに絆創膏貼ってました。」
青木が自分の太い首を撫でながら話した。
「蚊にでも刺されたのかな?」
「矢野さん、ナメナメしてあげたら?」
「おいおい、お前らもう調子に乗り過ぎ~!!」
矢野がすっかり機嫌よくガハハハと高笑いをしていた時だった。

「入るぞ。」
直樹が入って来た。白衣の下に今日は手術衣を着ている。
「相変わらず騒々しいな。」
眉を潜める直樹を見ても、今日の矢野たちは何も言い返さなかった。
「もうすぐお前に幻滅するコトリンが見られる。」
そう思うだけでワクワクしてくる。

「ん?何だお前も蚊に刺されたのか。」
矢野が言った。直樹の首に絆創膏が張られている。衿のない手術衣なので首が出ていてすぐに分かったのである。
「何だよ、お前の家、汚いんじゃねえの?」
「そうだそうだ。ちゃんと掃除しろ。」
「コトリンの可愛い肌にまで傷ついたらどうするんだ。」
ギャーギャーと騒ぐオタクたちの前で、直樹は「ああ、これ?」と絆創膏をペリッと剥がした。
その下から出て来たのは、ほんのりと赤い痣のようなもの--。


「…?」
首を傾げるオタクたちの前で直樹がニヤリと笑った。
「まあ、お前らには一生縁がないから分からないだろうな。」
「何?」
「琴子にも同じところについているぜ?」
「…え?」
「俺たち、ゆうべお互いに同じ場所に付け合ったんだよな。可愛かったなあ、あいつ。」
直樹がまた笑う。
「ゆうべ…可愛かった?」
「“うまくできない”ってべそかき始めちゃって。そんなところが何とも。」
「うまく…できない?」
「俺がこうやってと丁寧に教えたら何とかちゃんと痕が残ったけどさ。“できたあ!”って笑顔見せられたら、また倒しちゃったよ。」
「倒し…たあ?」
「“これでお前は俺だけのものってちゃんと証拠が残っただろ?”って言ったら納得したし。」
「俺だけの…もの…?」
そこまで聞いていたらさすがに女に縁のない哀れなオタクたちでも意味は分かった。
「じゃ、そういうことで。ああ、調子はいいみたいだから明日にでも退院な。」
それを言い残し行こうとした直樹だったが、ふと矢野の股に目をやった。

「プッ。」
笑う直樹の態度に、矢野が「てめえ!!」と怒り出す。
「いや、立派なもんがどうこうという下品な話が廊下まで聞こえてたから、ついね。昨日注射する時チラリと見たけど…。」
そこまで話すとまた直樹は「プッ」と笑った。
「それじゃあ、金用意しておけよ。」
出て行く直樹めがけて「てめえ!」と矢野は枕を投げつけたが、それはかすりもしなかった。

「あ、そうそう。」
直樹が首をまた出した。
「個室って差額ベッド料金かかるからな。余分に用意しておけよ。」
「差額ベッド料金って、なんだよ、それ!」
「そういうもんなんだ。じゃあな。」
直樹は去って行った。

「差額ベッド…そんなあ…。」
矢野はへたへたと座り込む。
「や、矢野さん、しっかり!!」
青木たちが支えるが矢野は力をすっかりなくしてしまっている。

こうして矢野のボーナスは入院費へと消えて行く運命となったのだった(たかが二泊三日の入院の差額ベッド料金でボーナスが飛んでいくかと不思議に思われる方もあるだろうが、矢野は他にも無駄遣いをしまくっているためまだもらっていないボーナスも残っていないのである)。
毎回毎回直樹にやられても、彼らは懲りるという言葉を知らない。
頑張れ、オタク部!(おそらく来ないであろう)君たちの栄光の日まで戦い続けろ!
フレーフレー、オタク部!







調子に乗ってやっちゃった感が今頃…。
ふざけすぎてごめんなさいm(_ _)m。
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コメント

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こんにちは

ひさしぶりのオタク部。笑わせてもらいました。しかし矢野さん、『いきなりはやだ』
って、いきなりじゃなかったらドンとそんな関係になってもいいのか(^-^;
なんかやだ(笑)

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紀子ママさん、ありがとうございます。

お見舞い、行く気だったんかいと突っ込みましたよ(笑)
入院しても患者扱いされない、あわれなオタク部…医者とは思えない態度の入江くん…。
でも琴子ちゃんをからかっているからあの仕打ちなんですよね。
琴子ちゃんの目にはドンが必要以上にオタク部を構っているように見えるんでしょうね~!

はるいちばんさん、ありがとうございます。

「いきなりじゃなかったらそんな関係になっても…」大爆笑しました!!
しかも「なんかやだ」と「いきなりはやだ」がすごくうまく組み合っている感じで、これまた爆笑!!
私もドンと矢野っちのそんな関係を想像するの、なんかやだ(笑)

るんるんさん、ありがとうございます。

この時期はすぐに食べ物がいたみますからね~!!
それにしてもすっかりこのシリーズでは「ドン」と呼ばれることが定着してしまった入江くん(笑)

あけみさん、ありがとうございます。

矢野っち、確かにそうかも!!
矢野とドン、知らない人が聞いたら一体どんな関係だと思いますよね。
でも一応矢野をライバル?扱いしているみたいなドンはやっぱり自分以外の男が琴子ちゃんに近づく事は許せないんだろうなあと思いました。
部員でいてくれて、ありがとうございます!自然消滅してたらどうしようかと心配でした!

emaさん、ありがとうございます。

本当にキモキャラにはすごいやる気が出る私です(笑)

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まあちさん、ありがとうございます。

お久しぶりです、こちらこそ、まあちさんに忘れられてしまったかなあと心配しておりました!
お忙しい中にコメントをありがとうございます。

さすがオタク部名誉部員のまあちさん!
さすが青木と永年デート権をお持ちのまあちさん!

入江くん、見ちゃったんですよ~。
矢野のお尻のすべてを(笑)
それを見てどう思ったかは謎ですけれどね(笑)

琴子ちゃんはどんな格好をしても入江くんはその気になっちゃうんです。
特に矢野のお尻を見てしまった後だから、お口直しもしたいところでしょう!

矢野っちも実はドンにすべてを見られたいと思っているのかもしれませんね!

まあちさんもお体に気を付けてくださいね。

No title

   こんにちは
 オケツに注射・・・昔経験したようなぁ・・・ないようなぁ・・・。
オタク部一同にお日様があたる事は ほんまに無いでしょう・・・
 
 セクシー勘違い・・・直樹のセクシーならですけども・・・ご遠慮したいです。 ある意味ラッキーだったりしてねぇ。 琴子を拝めて・・・
 その分の接点代償は直樹からも 頂きましたけどねぇ。

吉キチさん、ありがとうございます。

子供はお尻に注射ってあるような…私は経験ないですが(笑)
本当、オタクたちのセクシーショットなんて需要がありませんよね!!
結果としてイリコトがラブラブだからOKでしたけど♪

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