2012'05.18 (Fri)

マドモアゼル・カメリア あとがき

『マドモアゼル・カメリア』を最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。


【More】

この話の元ネタは『椿姫』です。
タイトルからすぐわかった方もいらっしゃったのではないでしょうか?

超簡単な『椿姫』のあらすじを。
青年貴族アルマンと高級娼婦マルグリットが恋に落ちます。
アルマンの父が「息子の将来と娘の縁談のために別れておくれ~」とマルグリットにこっそりと頼みます。
アルマンに無理をさせているような気がしていたことを感じていたマルグリットは、アルマンの父親に頼まれたことを話すことなく別れを選択します。
そうとは知らないアルマンは自分を捨てたマルグリットに恨みをぶつけ罵ります。それでもじっと耐えるマルグリット。
その後、アルマンはマルグリットに許しを請いますが時すでに遅し。マルグリットは胸の病で亡くなり、全ての真実を知ったアルマンは深い後悔に襲われるのでした…。

というようなあらすじです。

…はい、全然違うストーリーですね(笑)
でもなんか書いてみたかったんです~。

最初はコトリーナちゃんで進めようかと思ったのですが、どうしても娼婦にさせるのが戸惑ってしまって。
老人専用の話し相手専門の娼婦とかにしようかとか思ったのですが、どうもピンと来なくて。

で、日本とかはどうかなと思って。
あ、芸者とか。芸者ならばバイト感覚?でできないこともないかなと思い、書いてみました。
だからあちこち無理があったというわけです(笑)

恋に落ちる→引き裂かれる→女性、病気 という流れだけは踏襲しようと頑張ってみました。

以下、箇条書きにて色々まとめてみました。

************

☆恋におちる―入江くんについて

芸者の琴子ちゃんとどうやって恋に落ちていくかも最初悩んだのですが、入江くんが自分の職業をなかなか周囲に認めてもらえないという設定にしたらそこはうまくいったような気がします。
これは、書き始めたころに読んでいた小説の中に「働かない華族階級に民衆が反感を持ち始めている」という話が出てきたんです(こちらは舞台は昭和初期でしたけれど)。
ああ、だったら働く華族はさぞ変人扱いされていたんじゃないかなあと思いました。
そんな入江くんの辛さを理解し、その生き方を認めてくれる琴子ちゃんだったら入江くんが恋におちても不思議はないかなと思ったのです。
結構華族ものは書いているので差別化を少しでもはかるために、自分の生き方を認めてもらえず苦労している入江くんという視点を選んでみました。
それが後々結構役に立ってホッとしております。


☆恋におちる―琴子ちゃんについて

琴子ちゃんは一応華族令嬢。でも芸者をしてもらわなければいけないから落ちぶれてもらいました(笑)
落ちぶれないと結婚に反対する理由が出てこないので。
芸者と舞妓も迷ったんです。
どちらかというと琴子ちゃんは舞妓の方が似合う感じなんですよね。
いつかは舞妓の琴子ちゃんとお客の入江くんの物語を書いてみたいと思っていたこともあって。
でも舞妓は長い修行期間を経てなるもので、それはちょっと難しいかなと思ったんです。
それに舞台が東京となると舞妓はなんかピンとこないような…。
じゃあ京都にしたら、琴子ちゃんに京ことばをしゃべらせないとおかしいし。
それで芸者にしました。
芸者だったらアルバイト感覚?でもなんかありそうかなあと思って。
ただそれでも何か芸をしないとおかしいと思い、琴子ちゃんに踊りや三味線ができるとは思えないし…あのバランス芸ということに落ち着きました(笑)あれって立派に芸として成立する気がします。少なくともお客は盛り上がる(笑)

琴子ちゃんの入江くんへの愛情は、看護婦になるということで表現してみました。
入江くんの生き方を尊敬し、同じ世界で生きたいと琴子ちゃんが思ってくれることは入江くんにとって何よりの喜びになるのではないかと考えたからです。

本当は看護学校へ行かなければいけないのかもしれませんが、この時代は寮生活だったみたいで。そうなると入江くんと接点がなくなってしまう。
この辺詳しく調べる必要があったのですが、図書館で探しても看護婦の歴史を扱った本がなかったのでインターネットで出来る限り調べてみて書きました。
大正4年に出された法律に、看護婦になるためには看護学校へ進むか試験を受けるというようなことが書かれていて
、学校へ行かなくても修行して試験受ければなれるのかなあと解釈してみました。
たぶん間違っていると思います(おい!)すみません、素人が遊びで書いているということでその辺は流してください^^;
第二次大戦中は看護学校卒業生だけじゃ間に合わず、色々な方法で看護婦にしていたみたいですけれど…。


☆引き裂かれる

元ネタどおりに書くと、二人を引き裂くのは入江パパになります。
でも入江パパが琴子ちゃんに入江くんと別れてくれと頼むのは、どうやっても想像できなくて。
紀子ママを鬼姑に描けないことと同様、入江パパはいつも二人を温かく見守っているという人なんです、私の中では。
そうなると…あの方の登場ですよ(笑)
本当に毎回毎回悪役設定で申し訳ないです。原作、すごいいい人なのに(笑)
しかも今回犯罪に片足つっこんでいるし。
入江くんの生き方を認めない人の代表のような形に描いたら、そんなひどい扱いになってしまいました。

そして忘れちゃならないお嬢(この呼び方、某サイト様から派生したんですよね?(笑))。
お嬢の登場はやはり盛り上がりますな~(笑)
今回はそんなにひどい女性じゃなかったですが、やっぱり気の毒な役割(ごめんね、お嬢)。
原作と全然違うキャラにしちゃわないと話が盛り上がらないのよ、お嬢。


☆病気になる

元ネタどおり結核にしようかと最初は考えたんです。
でもこの時代、結核って治らないしなあ…。
書き始める前から琴子ちゃんが亡くなることは考えていませんでした。
最初から琴子ちゃんは完治して、入江くんと結ばれる。これはもう揺るがない結末でしたので。
そもそも登場人物が亡くなるという話はできれば書きたくないんです。
元々人が病気で亡くなるということにはかなり敏感だったのですが、数年前に叔父を病気で亡くして以来その傾向が更に強くなりました。正直ニュースとか有名人の訃報を聞くことも辛いくらいで、ドラマなどもそういう類のものは全く見ません。

話がそれましたが仮に結核が治ったとしても、そうなると高原のサナトリウムとかに行くことになりそうだし。
そしたら入江くんとまた接点が…(笑)
で、具体的な病名はぼかしました。一体何の病気だよって書きながら突っ込んでました。
一時危なくなったのに、注射で持ち直すって。一体どんな注射なんだ、ノーベル医学賞ものじゃないかとか一人でおかしかったです。

しかも薬の攻防戦がどんどんエスカレートしていくし(笑)
あっさりと薬が手に入ったらちょっと拍子抜けだなあと思って、色々書いていたら調子に乗りすぎたかも。
渡辺くんと入れ替わる辺りはまだ許されるかもしれませんが、入江くんにまさか女装させるとは思いませんでした。
でもあの場を逃げ切るためにはそれしかないかと思いまして。
人を助けるためだからそこはお許しを。


☆タイトルについて

タイトルはすぐに思いつきました。
マダムバタフライからヒントを得て(笑)
タイトルがカタカナで長かったのがちょっと毎回苦労しましたけれど(汗)
ひそかに私は『マドカメ』と略して呼んでおりました(笑)



☆入江くんの語りについて

ちなみに最初入江くんの語りから入ったのは、元ネタがそんな感じだったからです。
これ皆さまは結構新鮮に感じていただいたみたいで、うれしかったです。
この中で『妻』と入江くんに最初に言わせたことで、結構皆様が盛り上がっていたのが楽しかったです。
最初から妻は琴子ちゃん以外に考えていなかったのですが、そんなに注目されるとは思いませんでした。
ラストの『妻』の登場シーン。これは大道芸で登場させることは最初から決めていました。
本当はもっと驚く形で登場させたかったのですが、そこまでの技量はなく…残念!


☆ラストについて

入江くんが開業するところは途中から考えました。
看護婦になれた琴子ちゃんと一緒に日赤病院で働くか、でもちょっとこれもしっくりこないなあと思っていた時に開業させたらどうだろうと思ったんです。
大原医師の跡を継ぐ形にしたら自然になるのではと思って、そうしてみました。
ウェディングドレスの代わりに紀子ママお手製の白衣というのは、本当に最終話を書く直前に思いついたことです。
毎回琴子ちゃんのウェディングドレスには何かエピソードを付けたいと思っているのですが、今回はこんな形にしてみましたがいかがでしたでしょうか?


☆その他

今回の話は二人の甘いシーンがなかったのではと思われた方も多いかと思います。
はい、その通りです。
最初は意識していなかったのですが、琴子ちゃんが看護婦を目指すようになった辺りから、今回の話はキスとか抱き合うとかそういうのをあえて書かない方向にしてみようと思いました。
特に理由はないのですが、書いていくうちに古風な作風?にしてみたくなったんです。
そういうスキンシップを書かずに、心と心の結びつきのようなものを強調してみようかと思って。
はたして強調できたかどうかは疑問ですが、でも自分の満足できる形に書けたとは思います。
甘いシーンを期待されていた方がいらしたら申し訳ありませんでした。
(うちにそれを期待される方はいらっしゃらないと思いますが(笑))

************

と、こんな風に書いてきた『マドモアゼル・カメリア』でしたがいかがでしたでしょうか?
楽しんでいただけたらいいなと思っております。

そしてコメントのお返事、途中からできなくて本当にごめんなさい。
大変失礼と思い、本来ならば物語の続きよりもお返事を重視せねばならないとよく理解しているのですが…この点は申し訳ございません。
それなのに毎話たくさんのコメントを本当にありがとうございました。
ワンパターンでありながらも、皆様本当にいつもお優しいお言葉をありがとうございます。
携帯で読み返しては励まされておりました。

そして最近は昔の話にも拍手を下さる方がいらっしゃるようで^^
ありがとうございます!!
もう本当に「え、こんなのも読んで下さったの!!」と驚くような話に拍手がついていたりして喜んでおります。


そしてコメントの最後にいつも母を気遣って下さる方も多く、こちらも本当にありがとうございます。
まだ寝ていることの方が多くパジャマを脱げずにいるのですが、食欲もだいぶ戻ってまいりました(ちゃんと言いつけを守ってごま油は封印しております)。
ちなみに今夜は横になりながらでしたが、入院後初めて二時間ドラマを最後まで観られました(笑)
この間テレビでハイチュウの新しい関ジャニのCMが流れたとき、間髪入れずに「緑が大倉くん!」とチェックしていたので、結構元気にはなってきた感じがします(笑)
※なにせ副作用でへたっていた時も三毛猫ホームズで大倉くんのチェックは欠かさないくらいのファンなのです。入院中まったくテレビを見る気力がなかったのに、三毛猫ホームズの宣伝番組だけは見てたくらいです。
初めて大倉くんにチェック入れた『必殺仕事人』で彼が降板したときは、「東山・松岡陰謀説」を作り上げたくらいですからね(笑)

と、すみません。最後また脱線しかけました…。

あとがきまでお付き合いくださった皆様、本編を楽しんで下さった皆様、本当にありがとうございました!!



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 | 2012年05月19日(土) 00:30 |  | コメント編集

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 | 2012年05月19日(土) 03:13 |  | コメント編集

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 | 2012年05月19日(土) 08:50 |  | コメント編集

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 | 2012年05月19日(土) 10:27 |  | コメント編集

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 | 2012年05月19日(土) 17:20 |  | コメント編集

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 | 2012年05月19日(土) 18:06 |  | コメント編集

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 | 2012年05月20日(日) 09:34 |  | コメント編集

カメさん、ありがとうございます。

こちらこそ、最後までお付き合いありがとうございます。
マドカメ、使って下さって嬉しいです!
同窓会…これは色々な二次創作の作者様が書いていらっしゃるからなあ!
今さら私がという感じもしますが(笑)、何か思いついたら書いてみたいです。
水玉 | 2012年05月20日(日) 15:15 | URL | コメント編集

はるいちばんさん、ありがとうございます。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

原作も読んで下さることがあるなんて!
そう言っていただけるととてもうれしいです。
スマートフォン~♪
もっと早くするべきでしたね。他のスマホの方からもカテゴリが表示されて嬉しいと言っていただけて!
私としてはカテゴリを使う=過去作を読んで下さっているということが一番嬉しいです。
私もスマホデビューをしようとショップまで足を運んだのですが(笑)、「新機種まで待つか」とか思ってまだデビューお預け状態です。
水玉 | 2012年05月20日(日) 15:17 | URL | コメント編集

紀子ママさん、ありがとうございます。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

そうなんですよ。原作通り札束出そうかと考えたんです。
入江くんが「お前の好きなのはこれだろ」と言って琴子ちゃんの前にお札をバラバラ落として「拾え」と命じるとか…でもそれはやり過ぎかと思って、そこそこのひどい事にしておきました。
月読みは本当に入江くんがひどいと言われ…他の女の人と遊ぶ入江くんがNGなのね~と思ったりしてます。

私、KAT-TUNはいつも一人だけ名前が分からない人がいて。
「ええと誰だっけ」と頭文字を考えてもわからないという…。
私もぎりぎりKAT-TUN(これすら紀子ママさんのコメントみながら打っている)までですねえ。
母は昨日からちょっと熱を出していて、なんか暑さのせいなのか風邪なのか分からない状態です^^;
水玉 | 2012年05月20日(日) 15:22 | URL | コメント編集

るんるんさん、ありがとうございます。

ありがとうございます。
今回も続編希望ありがとうございます!!
や~続編失敗ジンクスさえクリアすれば何とかなるかも!

だいぶ私も気分が落ち着いてきて、こうして最後くらいはと思ってコメントのお返事をさせていただいております。
またできない時があるかもしれませんが、その時は申し訳ありません。
水玉 | 2012年05月20日(日) 15:23 | URL | コメント編集

emaさん、ありがとうございます。

マドカメ、受けて下さって嬉しいです~!!
誰かしらそう呼ぶ人がいるかと期待してたのですが、結局自分だけという(笑)

最近はまた第三次三国志ブームが自分の中に起きていて、ちょっとそっちの世界へ行っております。

本、私も参加したかったな~ぐすん。
水玉 | 2012年05月20日(日) 15:25 | URL | コメント編集

anpanさん、ありがとうございます。

そんなことないです!!
元ネタといえども、タイトルから考えられた方が多かっただけでして、内容はかけ離れているせいかきっと「どこが!?」と思われた方も多いですもん!!

文学好きというほどではないですよ。
実は一番好きなのは歴史小説なので、まったく創作とは縁が遠い世界にいたりします。
次がゴルゴ(笑)
椿姫、光文社文庫から出てますよ。行間があいていて結構読みやすかったです(笑)←ここ大事!!
昔の本って行間なくて読みにくいのが多いんですもん~!!
水玉 | 2012年05月20日(日) 15:27 | URL | コメント編集

りんさん、ありがとうございます。

いいんですよ、愚痴った方がいいです!!
大変ですよね。本当ご家族大変ですよ…。
りんさん、お体壊さないで下さいね。
私も最初はあれもこれもしないとと、自分で目を回すようなことをしてましたが…そのうち「これは後でいいや」「これは今日はいいや」と考えるようにして気分が楽になってきました。
しなければいけない事を全部やらないといけないという気持ちをぐっとこらえて、後回しにできることを選ぶようにしてます。
水玉 | 2012年05月20日(日) 15:30 | URL | コメント編集

No title

水玉さんのあとがきがとても好きです。
お話に対する思いがとても伝わってきて♪
そして何故だか笑いも!!

今回も楽しく読ませていただきました。

健康第一です!!
お母様共々お体には十分注意してすごしてくださいね。
最近は水玉家の様子も伺え、そして更新のたくさんしていただき
本当にうれしいです!!
いつもいつもありがとうございます。



ゆみのすけ | 2012年05月20日(日) 21:56 | URL | コメント編集

ゆみのすけさん、ありがとうございます。

ありがとうございます!!
ゆみのすけさんはいつも、あとがきまで丁寧に読んで下さいますよね♪とてもうれしいです。
なんか書きたい事がいっぱいあるけれど、なかなかうまく書けない…文章下手だからでしょうけれど!
母のこともありがとうございます。
ちょっと昨日今日体調悪いみたいで…それでも前よりはだいぶましなんですけれどね。
で、私はパソコンで色々発散中というわけです(笑)
水玉 | 2012年05月21日(月) 16:04 | URL | コメント編集

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 | 2012年06月14日(木) 22:48 |  | コメント編集

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 | 2013年03月19日(火) 17:48 |  | コメント編集

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