日々草子 公爵夫人の憂鬱 中
FC2ブログ

プロフィール

水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
そっと見守っていただけたら嬉しいです。

※当ブログに掲載されている文章及びイラストの無断転載・使用はご遠慮下さい。

現在の御訪問者

現在の閲覧者数:

御訪問ありがとうございます

このブログについてのお願い

当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

このブログ及び掲載されている話が嫌いだと思われたら、黙ってあなた様の中から、このサイトの存在を消去していただけますよう、お願い申し上げます。

最新記事

すみません、下にする予定だったのが中になってしまいました。

そして、あらかじめ申し上げておきますが…。

この物語のオチはすごく、すごーく、くだらないです!!






「お帰りなさいませ。」
馬車から降りたったナオキヴィッチは、シゲキスキーは笑顔で迎えた。
「コトリーナ様、御身体は?」
ナオキヴィッチの手を借りて馬車から降りたコトリーナは、
「大丈夫です。」
と笑顔で答える。



「そりゃあ、あれだけしっかりと…ねえ。」
二台目の馬車から降りたモッティは誰にも聞こえないよう呟いていた。

一行はまず汽車に乗ったのだが、その汽車がほんの僅かでも揺れる度に、ナオキヴィッチはコトリーナの体をしっかりと抱きしめていた。
その度にモッティ達は目のやり場に困った…。

そして馬車。
こちらはとても一台には乗ることができないため、ナオキヴィッチ夫妻とは別の馬車であったのだが…おそらくずっとナオキヴィッチはコトリーナの体を抱いていたことは想像に難くない。



「ジュゲムちゃん、シゲキスキーさんですよ。」
「おお、はじめまして。ジュゲムちゃん。」
シゲキスキーはぷっくりと膨らんでいるコトリーナのお腹に挨拶をする。



「やあ、お疲れ様!」
屋敷の中に入った一行が耳にしたその声の主は…。

「男爵様!!」
玄関に現れたのは、なんとウェスト男爵であった。

「何であなたがいるんですか!」
これにはナオキヴィッチの眉がつり上がった。
「もう、こんな面白いイベントに僕を置いてくなんて、あんまりじゃないか。」
怒るナオキヴィッチを無視し、男爵はニコニコと笑っている。
その傍らには、困ったような表情を浮かべているユウキスキーの姿があった。

「ほら、さっさと帰る!」
ナオキヴィッチは玄関を顎で示した。
「そんなあ、あんまりじゃないか。イーリエ家の本邸ともなれば部屋なんて余りまくっているはずだろ?」
「あなたを置く部屋は一部屋もありません。」
少しでもコトリーナの憂鬱を晴らすためにやってきたというのに、これでは自分の憂鬱が深まる一方のナオキヴィッチ。

「先生、大勢のほうが楽しいわ。」
二人の間に入ったのは、コトリーナだった。
「今回はシップさんもモッティさんも、そしておば様も一緒だし。ね?」
「さすがコトリーナ!」
ウェスト男爵はコトリーナの手を取った。
そこをすかさず、ナオキヴィッチは手刀でバシッと割った。

「ユウキスキー。」
「はい、ナオキヴィッチ様。」
「この“ペルソナ・ノン・グラータ(歓迎されざる人物)”の部屋は俺達の部屋からずっと、ずっと離れた場所に用意するように。ああ、もう納屋でもいいぞ。」
「…君はゲストの接待について、もうちょっと学ぶべきだね。」
そう言いつつも、ナオキヴィッチの許しを得ることができた男爵は笑っていた。



「コトリーナ。」
「はい、先生。」
ナオキヴィッチはコトリーナの顔色をチェックする。妊娠後初の遠出だったので心配していたが、どうやら体調は大丈夫そうである。

「お前は部屋でゆっくりと休むように。」
「先生は…すぐにお仕事?」
「ああ。」
カントリーハウスでのナオキヴィッチは「教授」から「公爵」に戻る。領地内のことなど仕事が山積みになっていることをコトリーナも良く分かっている。

「分かったな?」
「はい、わかりました、先生。」
コトリーナはノーリー夫人に付き添われ、部屋へと向かった。



「…こちらがコトリーナ様が召し上がる、桃缶です。」
「まあ、すごい量。」
キッチンではモッティとシップがユウキスキーから大量の桃缶を見せられていた。
「どこか特定メーカーのものでしょうか?」
シップは一つを手に取った。
「いいえ。一缶98円のノンブランドです。」
「ま、お安い!」
モッティが驚いた。公爵家御用達の高級桃缶とばかり思っていた。
「コトリーナ様は高級品よりもお手頃価格がお口に合うようでして。」
説明しながら、ユウキスキーはパカッと桃缶の蓋を開け、慣れた手つきでガラスの皿に盛り付けた。



「まあ、なんて豪華なお部屋なんでしょう!!」
桃缶を手に寝室に入ったモッティは感嘆の声を上げた。
タウンハウスの寝室も見事ではあるが、やはり本宅の寝室はそれ以上である。

「ありがとう、モッティさん。」
ベッドの中に入っていたコトリーナは早速桃を頬張る。
「うん!いつもの桃缶をユウキスキーはちゃんと用意してくれたのね。」

「それにしても…大きなベッドですわね。」
大の大人が何人眠れるかというくらいの広さのベッドに、モッティはため息をついた。
「ベッド…。」
コトリーナはその単語を聞くなりため息をついた。



「ベッドにため息を?」
これまた広い居間でガッキーはモッティの話を聞くなり「うーむ」と唸った。
「一体、何が心配なのかしらね、コトリーナちゃんは?」
これにはノーリー夫人も心配を隠せない。
「せっかく環境を変えたら奥様のご気分も変わるかと思ったのですがね。」
シップも首を傾げていた。
「…ご自分に似て勉強のできないお子様だったらと思っているのでは?」
相変わらず口の悪いユウキスキー。すかさずその頭上に母、ノーリー夫人のゲンコツが落ちた。

「もしかしたら…夜の生活に不満があるのでは?」
「よ、夜の生活…!」
これに顔を赤くしたのは、シップとユウキスキーだった。

「夜の生活って?」
そして全く顔色を変えないのはモッティとノーリー夫人である。
「いや、ほら。ナオキヴィッチとコトリーナは元々は先生と教え子の関係だっただろ?」
「ええ、そうですわ。」
ノーリー夫人は頷く。
「それを盾にして、ナオキヴィッチの馬鹿がコトリーナにとんでもないことを強要しているんじゃないか?」
「んま!」
これにはモッティが目を丸くした。

「例えば…そうだな。モッティ、二人の部屋を掃除した時、何か見つけなかったか?」
「何かって?」
「ロープ、ろうそく、ムチ…。」
「そんなものはございませんよ!!」
手をブンブンと大きく振ってモッティは否定した。
「第一、旦那様はあんなに奥様を大事にしておいでですのに!」
「だからだよ!」
ビシッと人差し指を男爵はモッティに突き出した。



「はい、先生。」
一眠りしたコトリーナは、ナオキヴィッチの書斎でお茶を出していた。
「夕食までゆっくりしていてもいいのに。」
そう言いつつも、コトリーナの淹れるお茶はやはり一味違うと思うナオキヴィッチである。
「ジュゲムちゃんもお父様に会いたいって思っているもの。ね?ジュゲムちゃん?」
コトリーナはお腹に優しく話しかけた。
それを見るナオキヴィッチの顔は優しい。
そしてそんな二人をシゲキスキーは温かく見守っている。



シゲキスキーが気を利かせて、書斎を出て行った後、
「コトリーナ。」
と、ナオキヴィッチは手招きした。コトリーナはナオキヴィッチの傍に立った。
するとナオキヴィッチは、コトリーナをひょいと抱えて自分の膝の上に座らせた。

「…ちょっと充電。」
そう言うとナオキヴィッチはコトリーナを抱きしめ、目を閉じる。
「先生、お仕事たくさんあるの?」
珍しく甘えてきたナオキヴィッチのふわふわとした髪の毛を優しく撫でながら、コトリーナは訊ねた。
コトリーナにとっては、ナオキヴィッチが自分にしかこういう様子を見せないことも嬉しい。
「まあな。でも今回はちゃんと毎晩、お前とジュゲムに本を読む時間は作るつもりだから安心していいよ。」
「毎晩…。」
その時、コトリーナの表情が翳った。

「ほら、ちゃんとつかまらないと落ちるぞ。」
そんなコトリーナの表情に気づくことなく、ナオキヴィッチは自分の肩にコトリーナをつかまらせたのだった。



「昼間優しい夫が夜に豹変…そりゃあコトリーナもため息の一つや二つ、つきたくなるだろう。」
「でも奥様は妊娠中ですよ?」
「そんなの、あのケダモノが気にするもんかい!」
「け、ケダモノ…。」
言葉を失うユウキスキー。
「“俺はお前の先生だ。生徒は言うことを聞け”って目茶苦茶なことをやらせているんだ。そうに違いない!」
男爵は断定した。

「何とかせねば…コトリーナとジュゲムが危ない!!」

叫ぶ男爵に、ノーリー夫人、ユウキスキー、モッティ、シップの四人はゴクリと唾を飲み込んだのだった。

関連記事

コメント

さぁすがの お方

     こんばんは
 ナオキヴィッチの愛情は心配だからなんでしょうねぇ。それでもコトリーナは どないしたのかなぁ・・・。

とある方の独壇場ですねぇ・・・。妄想はコトリーナに負けず劣らず・・・
とあるお方は、エッチ路線が大得意ですよねぇ・・・右に出る者無し。それにミンナのせられちゃって・・・バレたらタバイでぇ・・・。でも絶対バレてお仕置きを見たいですねぇ・・・。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://suisen61.blog77.fc2.com/tb.php/1137-95a7d22c

 BLOG TOP