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2008.12.11 (Thu)

研究成果

「僕の研究の成果、教えてやろうか?」
まただ…。
俺が近寄らないようにしても、この人が勝手に近寄ってくるのだからどうしようもない。

【More】

「何の研究ですか?」
もしかしたら、まともな話なのかもしれない。
「いいか?女性が色っぽい表情を見せる時、それはふくらはぎを触られた時だ。」
「…。」
ほんの少しでも、信じた俺がバカだった。
「ふくらはぎを触った時に見せる顔が、一番色気のある顔だ。俺は何人も研究してきて、一番よく分かった。」
…くだらない。本当にくだらない。
他に研究することないのか、この人。

「西垣先生って…。天性の女好きですね。」
俺は言葉を慎重に選んた。
「何当たり前のことを言ってるんだ?」
「…。」
俺は溜息をついた。

「そこでだ、この結果を発表しようと思うんだが。」
「どこへですか?」
そんなくだらない研究、どこも相手にしないだろう。
「日本ふくらはぎ学会。」
「そんな学会、存在しましたっけ?」
「俺が作るの。」
「止めてください。」
「共同研究者の名前に、お前の名前も入れてやるからさ。」
「結構です。」
もう、本当にこれで最後にしよう…!
「そこでだ。琴子ちゃんのふくらはぎも研究してみたいんだけど、一緒にどう?」
「ふざけないで下さい!」
俺は堪忍袋の緒が切れて、西垣先生が座っている椅子をおもいきり蹴った。
「うわぁ!」
キャスター付きの椅子はよく滑っていく…。先生が何かにぶつかる激しい音と、俺が部屋を出たのは、ほぼ同時だった…。

琴子の後ろを歩きながら、俺はついふくらはぎに目が行く。
…今日はパンツスタイルの制服か。
「…つまんねえの。」
俺はつい声に出してしまった。
「え?何がつまらないの?」
琴子が振り返った。
「別に。」

数日後の夜。
俺が帰ったのは深夜で、琴子は既に白河夜船だった。
相変わらず、布団をかけている意味のない寝相だ。

ふくらはぎ…。

俺は琴子を起こさないよう、注意を払って、琴子のパジャマのズボンをめくった。
人差し指でふくらはぎを1、2回、突っつく。
…何も変化なし。

今度は手のひらで優しく撫でてみる。
琴子が何か、もぞもぞし始めた。

何だか物足りないな。

俺はふくらはぎに優しくキスしてみた。

「イヒヒヒヒヒ…!」
突然けたたましい笑い声を琴子が上げ、俺は驚いてベッドから離れた。
目を覚ましたんだろうか…?

そっと顔を覗いてみる。
しまりのない笑い顔をして、琴子が寝息を立てている。
どうやら目は覚まさなかったらしい。

しかし、色気とは程遠い顔だな。

俺は携帯を取り出し、その顔を撮影した。

「色気は全然ないけど、これはこれで悪い顔じゃないよな。」
写した琴子の顔を見て、俺は笑った。
とりあえず、この写真を待ち受けに設定する。

俺はこの研究成果に満足している。
絶対、どこへも発表するつもりはないけどね。
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22:12  |  入江先生vs西垣先生  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

西垣先生が椅子で滑っていくのに爆笑!!
水玉さん、やっぱり拾い上げますww
ha |  2008.12.12(Fri) 00:52 |  URL |  【コメント編集】

西垣先生相変わらずですね。
入江くんに蹴られて当然です!
入江くんが写した琴子の寝顔見てみたいな~。
chie |  2008.12.12(Fri) 10:47 |  URL |  【コメント編集】

★ありがとうございます!

haさん
haさんが拾って下さる限り、頑張ります(笑)
西垣先生への逆襲を考えるのが、大変だったりします。

chieさん
たぶん、思わずカメラを構えたくなっちゃうくらい、幸せそうな笑顔だったんだと思いますよ!
水玉 |  2008.12.12(Fri) 17:46 |  URL |  【コメント編集】

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