日々草子 めでたし めでたし 1
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水玉

Author:水玉
『イタズラなkiss』のほかには『ゴルゴ13』が好きです☆
多数あるイタキスの二次小説の中で邪魔することなく、ひっそりとマイペースで我が道をゆきつつ生息しております。
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当ブログは、『イタズラなkiss』の二次創作をメインとしておりますが、時折管理人の趣味や日々の出来事についての記事も書いております。

原作者様や関係各位とは一切関係ありません。

二次創作については、いわゆる原作の隙間をぬった作品もありますが、主人公以外のキャラクターをメインとしたものや オリジナルキャラクターが出てくるものもございます。

そして、原作と違った時代(平安や明治やその他の時代を舞台にしております)、異なる設定(主人公を医者と看護師じゃない職業にしております)で書いてあるものが多いですが、原作を冒涜しているつもりは全くございません。

二次創作が苦手という方及び原作のイメージと合わないと思われる方はどうぞお引き取り下さいますようお願いいたします。

コメント及びメールなどでの苦情及び批判は公開、非公開を問わず、私へ告げることはご遠慮いただけますよう、お願い申し上げます。

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江戸で人気の読本作家、入江直樹の朝は包丁の音で始まる…。

「痛いっ!!!」

…と、いいたいところなのだが、残念ながら包丁の音は音でも、それは叫び声がいつも伴う音。

「ったく、またか。」
布団の中で眉を潜める直樹。

「あちちちちっ!!」

また叫び声。そしてそれと共に派手な音が響いた。

「また割ったのか…。」

直樹は布団の上に起き上がった。

「おい!これで何個目だ!?」
台所に向かって直樹は大声を張り上げた。

「あ!おはようございます、師匠!」
直樹の声に飛び出してきたのは、一人の若い女性だった。

「ちょうど仕度ができたところです!早く着替えて下さいね。」
「お琴。」
直樹はその女性の名を呼んだ。
「はい?」
「お前が茶碗を割ったのは、これで何個目かと俺は聞いている。」
「ええと…。」
お琴は指を折って数え始める。やがて片手から両手を使い始めた。
「もういい。」
直樹は額を押さえた。聞くだけ時間の無駄であることを知ったのである。



「一向に料理も上達しねえな。」
つながっているたくあんを箸でつまみ上げ、直樹は溜息をついた。
「そして飯も相変わらず黒い。」
お膳に並べられたご飯はお琴が今日も焦がした。
「私の顔をおかずにしてください。」
呆れる直樹に向かって、お琴はニコッと笑いかけた。
「ほら、可愛い女の子が目の前にいればおかずなんて…。」
「いねえし。どこにいるんだ、可愛い女は?え?」
直樹は周囲を探す素振りを見せた。それを見てお琴は頬を膨らませる。



「あれはお琴ちゃんの声だな?」
庭先から聞こえてきた歌声に、書物問屋渡辺屋の若き主は頬を緩ませた。
そして家の中に入らず、声が聞こえる方へと向う。

渡辺屋の想像どおり、庭ではお琴が歌を歌いながら洗濯をしていた。
「お琴ちゃん。」
渡辺屋はお琴に声をかけた。
「渡辺屋さん!」
お琴は濡れた手を前掛けで拭きながら立ち上がった。
「すみません。洗濯を終えた後にそちらにお届けに上がろうと思っていたのですが…。」
「ああ、いいんだよ。お琴ちゃんだって忙しいもん。僕はたまたま近くに用事があったから。」
渡辺屋は手を振った。
お琴は洗濯物を竿にかけ始めた。
それを見て、渡辺屋の目が丸くなった ――。



「入江!!!」
「ああ、何だ、お前か。」
部屋に駆けこんできた渡辺屋に、直樹は書き上げた分の原稿を放り投げた。
「これ、今までできた分な。」
「ああ、お疲れ…って、違うよ!それどころじゃない!!」
「何だ?」
怪訝な顔をする直樹の前に、渡辺屋は顔を突き出す。

「お前…お琴ちゃんに何てもんを洗わせてるんだ?」
「何てもん?」
首を傾げる直樹に、渡辺屋は叫んだ。

「お前、女の子に自分のふんどし洗わせているって、どういう神経しているんだ!!!」

先程、渡辺屋の目の前でお琴が竿に干したもの、それは直樹のふんどしだったのである。



「だって、あいつが洗うって言うから。」
平然としている直樹。
「洗うって言うから洗わせているのか?え?年頃の女の子に、しかも女房でもないのに!!」
まさかお琴が鼻歌まじりで洗濯していたものが、直樹のふんどしだったとは。

「あいつが言うんだよ。洗濯は弟子の役目だからって。まあ、自分の洗濯もあるからついでなんだろ。」
「でも…。」
「大体、あいつをこの家に置いてやっているんだ。それくらいしてもらってもばちはあたらねえだろ。」
直樹は渡辺屋に言い放つ。

お琴がこの家にやってきたのは、今から少し前のことだった。
直樹の書いた読本を大層気に入ったとかで、作者に会ってみたかったと突然この家を訪れたのである。
そして「弟子にしてほしい」と言い張り、この家に半ば強引に居座ってしまったのだった。












ちょっと戻ってきました。
前々から温めていたネタを、さわりだけ書いてみました…。
すみません、超不人気な江戸が舞台です。
続きは復帰後にでも。

タイトルはもちろん仮題です。
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コメント

おはようございます

大好きな江戸のお話が読めて嬉しいです。

昭和も平安も全部好き。

復帰後の続き、楽しみに待ってま~す 

おはようございます♪

更新有難うございました!江戸、大好きですよ♪ 続きが読みたくなります!復帰後を、楽しみに待っています(^O^)

お久しぶりです!!

お江戸シリーズ大好きです!!
時々復習もしていますし!!
今回は、前回のお江戸と違ったイリコトですが
どのようなお話になっていくのか楽しみです♪
渡辺さんの存在も楽しみ♪

お体に気を付けて、頑張ってください!!
復帰を首を長~くして待っいます♪

今は未だ

     こんにちは
 今んところは お互いに何も気にならない様子ですねぇ。
でも琴子らしく直樹らしく渡辺君らしくて大好きです。

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